「急いで悪いんだけど、これはつけてくれる?」
先輩はいつものように私の目をしっかりと見つめて言った。
私はこれに弱い。だから半ば諦めながらも言った。
「貞操帯ならもう間に合ってますよ。だいたい先輩が無理矢理つけて鍵だって先輩が管理してるじゃないですか」
「無理矢理だなんてひどいなぁ。最終的にはOKしてくれたじゃない」
と言いながら、服を脱がせて貞操帯の鍵を開けた。あっという間に全裸にされていた。
「手を後ろで組んで」
「いやいや、だから承諾してないですよ」
などと反論してる間にも後ろ手に組まされた両手にアームバインダーが付けられ、ハンガーラックに鎖で繋がれていた。
「あ、ちょっと足開いてね」
「だから、何してるんですか。だいたいこれはなんですか?」
「うーんとね、よくぞ聞いてくれました。えーと、ちょっと待ってね。これ固定してから」
先輩は目を輝かせてテキパキと私の足首に足枷をつけてハンガーラックに固定した。
「えーとね、ネットワークでの決済の基礎ってなんだと思う?」
「そうですね、色々あるとは思いますが、一番の基礎は暗号でしょうか?」
「そうだね。なんやかんやで今も結局公開鍵暗号を使ってるから、どうやって秘密鍵を管理するかが問題だよね。
もう一つ重要な問題はなりすましの防止で、これも結局暗号技術に依存しちゃう。
で、この安全性と利便性のために体にチップを埋め込んだりする人もいるけど、私はちょっと抵抗がある」
「私もです」
「そこで、これ」
「貞操帯ですか」
「そう、簡単に取り外しできなくて、目につきにくい場所にある。ここに秘密鍵を入れて鍵をかけて脱げなくしちゃえば解決」
「えーと、主旨はわかりますが、脱げないのは困ります」
「理解してもらえたようで助かる。そういう訳で早速付けるね」
「えーと、だから、脱げないのは困りますって言ってるでしょう!」
「うーむ、やっぱ脱げないのは困る?」
「はい。だいたい鍵を先輩が管理するんだと、先輩が単一障害点になりますよ」
「だから永久貞操帯にすれば良いかと」
「フザケンナ!」
「やっぱだめか」
などと言いながらも先輩は私にその新しい貞操帯をはめた。かちゃり。
「えーと、だから何勝手に付けてるんですか」
「うーんとね。これはスマートベルトと言ってどこにも鍵穴がなくて電磁ロックで開け閉めするタイプの貞操帯なんだ。どこに鍵穴がなくてWi-Fiかここの端子を使って認証するとロックが解除できる」
と先輩はスカートをたくし上げると私に付けたのと同じような貞操帯を履いてるのが見えた。そして、フロントシールドの下の方のちょっと盛り上がっている部分にケーブルを刺し、ケーブルのもう一つの先を私の貞操帯に刺した。
すると、下腹部にかすかな振動を伴いながら、じー、がちゃん、という音がした。
「ほらね。これでロック解除」
「結局、先輩が管理する訳ですか?だったら問題は解決してませんよ」
「そこで、これ!」
と先輩はドヤ顔をしながらディルドを見せた。
私はドン引きした。
又是贞操带吗
また貞操帯ですか