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快乐情人节

Happy Valentine's Day
harenohi‪ෆ‪.*・゚ · 系列deepseek-v3.2-nvfp4
本作品是以情人节为主题的5CP短篇故事集。 希望能为您带来各个CP甜蜜蜜的情人节故事。 这个故事是Love in The Air、宝之瓶、体感预报、Cosmetic Play Lover(乳胶)的二创同人合集。 文首标注了各CP的起始页码。 所有内容均为harenohi想象力的产物,与原作、剧集及演员无关。 向所有剧集、原作、演员,参与制作的工作人员,以及阅读此文的各位致以诚挚的感谢与爱意…… 请理解这仅是个人的兴趣创作,故事与原作等处于完全不同的世界线。 这是业余爱好者为自娱而创作的故事。 请勿擅自转载。
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这个故事是《Love in The Air》、《宝之玻璃》、《体感预报》、《Cosmetic Play 乳胶》的同人二次创作合集。

所有内容均为harenohi想象中的产物,与原作、戏剧及演员无关。

请务必理解,这纯粹是个人兴趣范围内创作的故事,是与原作等完全不同的世界线。



要继续进入harenohi的故事世界吗?

目录

第4页 濑崎瑞贵×棚田叶
第5页 Payu×Rain
第6页 Prapai×Sky
第7页 佐桥斗真×间宫枣
第8页 志贺宝×中野大进(方言版)
第9页 志贺宝×中野大进(标准语版)














欢迎来到harenohi的想象故事世界…………






要继续前进吗…?






那么,请您一路小心…………




























你知道吗?
据说在人的记忆中留存最久的是嗅觉→味觉→触觉→视觉→听觉
的顺序。那么,铭刻的记忆会是什么味道呢?

情人节就快到了。
为了向重要的人传达心意而赠送的甜点,他们究竟会选择怎样的甜点呢?







体感预报
瑞贵×叶

依旧每天收看网络直播的天气预报节目。
令人心情舒畅的声音说道“今天是情人节呢。或许试着向重要的人传达平时说不出口的心意也不错哦”。

今天天气是温和的晴天。还有并不强烈的风,想必晾晒的衣物会干得很好吧。

开始这段奇妙的同居生活后,最近才知道,那时那句话竟然是求婚这个冲击性的事实。
虽然完全没有感觉到那种可能性,但既然本人这么说,那似乎就是真的。
对于那句话,至今为止从未明确地回应过。
该怎么说才好呢,本来就不擅长对话的我,在那个人面前,真的是说不出话来。

但是,或许可以借着今天这个日子试着传达。我模模糊糊地这样想着。

纤细敏感的指尖勾住嘴唇。
凝视着我的眼眸,包含着令人无法想象是平日的这个人的甜美,令心跳怦然加速。
面对如此美丽的容颜不可能不看得入迷,也无法抗拒那轻轻下拉的力道。

“叶……张开嘴……来……”

咳咳一声,一颗圆形的巧克力滚入口中。融化的巧克力中流溢出穿透鼻腔的巧克力和白兰地的华丽香气。

搭在后颈的手虽然很温柔却有些强势。始终无法习惯和这个人的亲吻,连该如何呼吸都感到迷茫。
为了拼命吸入氧气而微微张开唇缝,却仿佛要将其夺走般侵入的温热舌头。

“……叶……好甜……”

湿滑侵入的舌头,连同夹心巧克力球一起被缠绕俘获。

“……呜……等……等等……这……”

也并非全无一丝期待。因为无法用言语好好传达,所以才装作若无其事地准备了。
用鲜红包装纸包裹的甜中带苦的球体。
浓郁的棕色与乳白色交融的过程中,封存了那种大理石花纹的块状物。

晚饭后,和咖啡一起端给了在沙发上放松的他。

“那个……因为是情人节……”

看着我这样说的他,扬起一侧嘴角笑了,一如既往地美丽,比想象中更甜美。

他的热气在我口中肆意游走。
在体温上升的感觉中,一股不同于寒意的、令人酥麻的战栗窜过脊背。

我含蓄给予的答复……『和你有同样的心情』
他能察觉到吗……?

在回荡的漏出气息与带着湿度的声响中,闪闪发光的包装纸反射着月光,在某个角落隐约闪烁。


夹心巧克力球

“Bombon”在法语中是糖果的意思,指一口大小的甜点。据说源自法语中表示“好”或“美味”的“bon”。一口大小的巧克力在法语中称为“bombon au chocolat”,传到日本后被称为夹心巧克力球。

并且,据说巧克力曾被认为具有催情功效。
更准确地说,是据说可可中含有的某些成分具有兴奋作用。
巧克力蕴含的意义是“和你有同样的心情”或“希望今后也能保持迄今为止的关系”。










Love in The Air
Payu×Rain

色彩缤纷、形状各异的小圆饼装满了小盒子。
打开包装,用指尖捏起。
总觉得颜色也很可爱,散发着甜甜的香气。

虽然想着连同心意一起送出而准备了,但看到回家的恋人怀中抱着满满的“喜欢”的心意时,悄悄把小盒子藏到了身后。

我自己也收到了几个,但那明确是“人情”或“友情”的一部分,并非像恋人收到的那种爱慕之情。

包装精美的礼物。
这其中每一份都倾注了来自看不见面容之人的“爱”。
想到这里,一种难以言喻的感情涌了上来。

明明讨厌这样的自己,但涌出的感情却无法抑制,在心中留下了痕迹。

“Rain,过来”

正沉浸在这样的想法中时,恋人在沙发上招手示意。
他示意我坐的地方是他的腿上。
稍微想撒个娇,便顺从地跨坐了上去。

“Rain……没有要给P'的东西吗?”

带着些许撒娇意味的声线,额头轻轻相触。
近到模糊的距离。无论过多久,都无法习惯这个人五官的端正。

“……什、什么啊?”

“今天是 Valentine's Day 哦……”

甜美而略带沙哑的声音。
指尖轻触耳垂,仿佛在玩弄。

书包里是有所准备的。色彩缤纷、甜美可口的东西。
但是,如果只有我能拥有特权的话……

“……特别……特别地,把Rain送给你……”

鼓起勇气说出的话,让恋人满足地笑了,然后将我本人美味地、美味地享用了一番。
如果明天早上能从床上起来的话,就送给你。
这份色彩缤纷、可爱又可爱的,小圆饼的心意。



小圆饼

以高级感甜点而闻名的小圆饼。由于常在特殊日子享用,作为情人节甜点赠送时,含有“你是特别的人”的意义。

圆润可爱的形状、缤纷的色彩,一定能收到它的人也感到幸福吧。










Love in The Air
Prapai×Sky

坐立不安。无论如何也平静不下来。但是,伴随着滋滋声,甜美芬芳的香气充满了房间。
揉捏面团,细细拉伸,整形成圆形。
环状的、酥脆蓬松的经典甜点。

买来的也可以。因为那样一定更美味,外观也更漂亮。
但是,正因为如此,才想第一次尝试赠送亲手制作的东西。
用心地亲手制作。

早早宣告结束工作的恋人。
不知道这样的事是否行得通。但是,他为了挤出与我的时间而费尽心思,这比什么都让我高兴。

——会高兴吗……?

哪怕能稍微传达这份心意也好。平时,不善于坦率表达,有时也会对自己说出的话感到后悔。但是那个恋人,对这样的我从不生气,总是投以温柔的笑容。

“那样就好。Sky只要保持Sky的样子,对我来说就是最好的。”

他这样说着,宠溺着我。
不断膨胀的“喜欢”的心情,在我心中已经无法容纳,满溢而出,无休止地渴求着。
那个人的爱意,那份温暖。

——我真是贪婪啊……

遇见那个人之后,才深知自己有多么贪婪。
但是,这样的自己,我开始不那么讨厌了。

——也许有点太被宠坏了……

“Sky!我回来了!”

正这样想着时,宿舍房门咔嚓一声打开,Prapai从门口探进头来。

一看到我,就露出非常开心的笑容。
为了迎接而靠近门口,Prapai便滑溜地挤进身子,紧紧抱住了我。

“Sky,我回来了。总觉得有非常美味的香气呢”

“今天要坦率一点”如此决定后制作的甜甜圈。
淋上巧克力、闪着光泽的、甜甜的巧克力甜甜圈。

“P'Pai……愿意收下吗?”

你给的答复,是轻轻触碰我嘴唇的吻告诉我的。




甜甜圈

甜甜圈蕴含的心意是“非常喜欢你”。甜甜圈的特征——圆形的洞,英语写作“hole”,但发音与“whole”相似。似乎是为了契合表达对对方好感的“I like you a whole bunch(我非常喜欢你)”而蕴含了这样的意义。如果想向意中人含蓄地传达心意,甜甜圈或许也是个不错的选择。












Cosmetic Play 乳胶
斗真×枣

由于工作性质,总是要提前准备季节。要追逐近半年后的季节、即将到来的活动,相应地改变店内的商品和陈列。
为了能以美好的状态迎接那一天。为了能助一臂之力。

所以,对于活动当天的感觉变得迟钝,或许算是职业病吧。

即使是我这样的人,今年也有些心神不宁,心情难以平静。
完全没想到会和那家伙变成这样的关系。“佐桥斗真”,一位有看点和才华的后辈。
原模特,在店铺里作为后辈BA和教育负责人相遇。如今,他是品牌最推且备受瞩目的化妆师,以及我的……恋人。

自大又自信,这是那家伙给人的印象。但是,只有我,只有我知道。
斗真是个怕寂寞、笨拙又爱撒娇的人。
成为恋人后,才知道了很多斗真不为人知的一面。
在店铺里看不到的、焦急的表情,甜蜜的、仿佛要融化的笑容,闹别扭的表情……都是只允许我看见的。他把这样的特别给了我。

情侣们的节日临近。店铺里在上上个月的店内活动中举办了彩妆秀等,并销售了情人节用的色彩组合套装。
店铺现在已经为下个季节焕然一新了。

但是……今天早班工作,没有加班早早离开店铺后,我去了甜品店林立的百货商店。

斗真很擅长料理,手脚也很麻利。灵巧的他大概没什么做不到的事吧。
但是,开始一起生活后才知道。
斗真不太喜欢太甜的东西。
我算是偏爱吃甜食的那类,巧克力、冰淇淋、蛋糕都喜欢。
斗真也并非完全不吃,但会一手拿着黑咖啡边喝边吃。
然后吃一半左右就会递给我。

“枣前辈,分你一些”

他这样说道。

其实也考虑过甜点以外的其他礼物。但总觉得,只有今天,像周围的孩子们那样倾注心意、承载感情来赠送,或许也不错吧。

不太过甜腻且容易入口的东西……浏览时,目光忽然被一款甜点吸引。
ポップにはそのスイーツに込められた思いが書かれていて、斗真への俺の気持ちに合うと思った。

小さな箱に並べられたカップ。

――伝わるだろうか……

年上ということ、そして元来甘え下手と言われる性格も相まってか俺が斗真に素直に甘えることは多くは無い。
そんな俺を甘やかそうと心を尽くしてくれる斗真に、切磋琢磨してお互いを高め合いたい、そんな大切な存在なのだというこの気持ちを伝えたいと思ったんだ。

ゆらゆらとキャンドルの焔が揺れる。
灯火の奥、その端麗な顔が柔らかに見つめている。
この瞳で見つめられると心臓が鼓動を早くする。

――なんて顔で見てんだよ……

心の中でほんの少し悪態をついてみるけれど、惚れた弱みはどうしようもない。

「あのっ……と、斗真……」

「なんですか、棗さん?」

すりっと手の甲を斗真の指が撫でる。その感覚に蠱惑を感じさせられて、無駄に色気を振りまいてくる恋人に心がときめいてしまうから困る。

そんな自分を落ち着けるようにひとつ息を吐いて、足元に置いた紙袋から小さな箱を取りだした。

「…これ…今日、バレンタイン…だからさ」

蓋を開け中身をだして斗真の前に置いた。きっとこれまで沢山の心を贈られてきただろう斗真に、あげられるものがあまり思いつかなかった自分を少し恥ずかしく思って視線が下がってしまう。

「棗さん、用意してくれたんですか?」

それでもいつも斗真に思うこの気持ちを伝えたくて、斗真の言葉にこくりと頷いた。

「あんまり甘いの好きじゃないだろ……だから、ティラミス……にした」

ハートの形のカップに入ったティラミス。
それと俺とを交互に見た斗真は、とても柔らかく微笑んだ。

「……これ、棗さん……これの意味……知ってます?」

やっぱり……斗真は何となく知っているんじゃないかと思っていた。こういう事にやたら詳しかったりするから。

「知って、る…よ……」

へぇと眉を上げた斗真は俺の手を恭しく取ると、その甲にちゅっとリップ音を立ててKissを落とした。

「そうですか……なら俺からの返事は、もちろんですよ、それが俺の特権ですからね………でも、今日は俺のこと、甘やかしてくれる?」

甘くほろ苦い、斗真みたいなスイーツ……。
斗真の手に促されるまま、指の先にマスカルポーネチーズのクリームを掬う。
そのクリームを纏った指がゆっくりと斗真の口に喰まれた。
ふたりの間に灯るキャンドルが斗真の動きにゆらりと揺れた。



ティラミス

ティラミスはイタリア語で「Tira=引っ張る」、「mi=私」、「su=上に」という意味を持つことから「私を上に引っ張り上げて」が転じて「私を元気づけて」という意味を持ちます。
栄養豊富な卵を使用していたり、少量のお酒を使用していたりしたことから、昔は精力剤としての役割もあったんだとか。ちょっぴり大人な意味を持つスイーツです。









タカラのびいどろ
宝×大進



コロンとまあるい形、カラフルできれかそればひとつひとつ選んでは小しゃなトレーに乗しぇた。
そん度に先輩ん顔ば、思い浮かべる。

――喜んでくれるやろか?

色によって味が違うらしゅう、ばってん先輩はいつもブラックの珈琲ば好んで飲みよーところから、甘か味んものがあんまり得意じゃなかことは分かっとるんじゃけど。

大学内でも少し浮き足立つ雰囲気で、なんでみんなそげんそわそわとしとんじゃろう?とぽそっと呟きゃあ、えみりんが「たいちゃん!何呑気なこと言ってるの!?バレンタインよっ!バレンタイン!」て背中ばバシバシと叩かれた。

背中がピリピリと痛か感覚と「ほぇ〜バレンタインかぁ」なんてそげんイベントもあったかと思い出す。

あんモテる宝先輩と交際ばしよる様になって、デートに行ったり宝先輩ん部屋にお泊まりばしゃしぇたっちゃろうたりと恋人らしかことば沢山しゃしぇたっちゃろうて、甘うてこしょばかような関係。

普段から宝先輩には俺ん気持ちば伝えとおばってん、どれだけ伝えたっちゃそりゃ俺ん中で日々増すばっかりで、そげん自分にちょっとえずかねと感じることがあるとは内緒んこと。

先輩に秘密にするとは気が引くるばってん、ばってんこげん重たか好きがある事ば宝先輩ば好きになって初めて知った。

どれだけん時間ば一緒に過ごしぇるとか、そん残りん期限ば考えると寂しゅうて泣けてしまうほどには好きで、大学に行きゃあそん姿ば探しゃん日はなかくらいには好きったい。

――バレンタイン……

全部ば伝えるんなまだ勇気がいる。
ばってん、先輩に"ばり好きなんや"と伝えることは許しゃるーやろうか。
先輩からもろうたはじめてが沢山あって、先輩に出会わなきっと知ることは無かったことが沢山あるばい。

こん恋心もそんひとつ。

Kissも、手ば繋ぐことも、先輩ん手が頬に触れてくれるとも、頭ば撫でてくれるとも、どれも恥ずかしかばってん心地ようて、俺ば幸しぇな気持ちにしてくれる。
宝先輩も俺と触れ合うことで幸しぇやと、心地よかと感じてくれとったらよかね、と。

ころん、ころんと小しゃな袋にカラフルな甘か球ば入るー。
そん時間が楽しかもんやと宝先輩がおったけん知ることが出来た。

「大進、何だか嬉しそうだな…何かいいことがあったのか?」

ほら、俺ん少しん気持ちん変化にも気がついてくれる。

「あっ……えっと……は、い……嬉しか、て言うか……楽しか事が……」

宝先輩ん部屋で俺が作った夕飯ばふたりで食べた。ベッドに背ば預けて雑誌んページばめくる宝先輩とぽつぽつと会話する。
こげん時間も穏やかでばり好きったい。

時々、イタズラばするごと先輩ん指が頬や耳朶ば撫でていく。擽っとうて、触れてもらえたことが嬉しゅうて俺も笑顔になる。

――こん気持ちば伝えたか……

傍に置いといたリュックば手繰り寄しぇて、昼間に準備したもんば取りだした。

「あんっ……宝、先輩……こ、これ……あん、今日はバレンタイン……やけん……」

ラッピングはがんばってみたばってん、少し不恰好になってしもうた。

「バレンタイン……」

俺ん手から袋ば受け取ってくれた先輩ん指が袋ん中からまん丸んひとつば取りだした。

「これ……」

「あっ!えっ、と……先輩が好きなビー玉……んごたーだたから……」

先輩にキャンディなんて子どもっぽかったろうか。
急に恥ずかししゃに襲われきゅっと俯いてしもうた。

「…………ふふっ……大進、顔上げて」

優しか優しか声やった。そん声に従うて顔ば上げると先輩ん手が頬ば滑るごと撫でて包まるー。
ちょんっと唇にきれーな色んまん丸かキャンディ。

「大進、お前の目と同じだな……俺の好きな、大好きなもんだ……」

俺ん唇に触れとーキャンディば宝先輩ん唇が咥えた。
あっとあまりにも近か先輩に息ば飲む様に口があわかば開くと、カロンと音がして口ん中に甘か味。
くちゅりと合わしゃった唇。
宝先輩ん大きな手が項ば掴むごと回しゃれて、落としゃれたKiss。
先輩と俺ん口ん中ば行ったり来たりするキャンディが、カロン、カロンと音ば鳴らす。
宝先輩んKissは甘か甘か味でいっぱいになった。



タカラのびいどろ
標準語ver.

コロンとまあるい形、カラフルで綺麗なそれをひとつひとつ選んでは小さなトレーに乗せた。
その度に先輩の顔ば、思い浮かべる。

――喜んでくれるかな?

色によって味が違うらしく、でも先輩はいつもブラックの珈琲を好んで飲んでいるところから、甘い味のものがあんまり得意じゃないってことは分かってるんだけど。

大学内でも少し浮き足立つ雰囲気で、なんでみんなそんなにそわそわとしてるんだろう?とぽそっと呟けば、えみりんが「たいちゃん!何呑気なこと言ってるの!?バレンタインよ!バレンタイン!」と背中をバシバシと叩かれた。

背中がピリピリと痛い感覚と「ほぇ〜バレンタインかぁ」なんてそんなイベントもあったかと思い出す。

あのモテる宝先輩と交際をする様になって、デートに行ったり宝先輩の部屋にお泊まりをさせてもらったりと恋人らしいことを沢山させてもらって、甘くてくすぐったいような関係。

普段から宝先輩には俺の気持ちを伝えているけど、どれだけ伝えてもそれは俺の中で日々増すばかりで、そんな自分にちょっと怖いなと感じることがあるのは内緒のこと。

先輩に秘密にするのは気が引けるけれど、でもこんなに重たい好きがある事を宝先輩を好きになって初めて知った。

どれだけの時間を一緒に過ごせるのか、その残りの期限を考えると寂しくて泣けてしまうほどには好きで、大学に行けばその姿を探さない日はないくらいには好きだ。

――バレンタイン……

全部を伝えるのはまだ勇気がいる。
けれど、先輩に"とても好きなんだ"と伝えることは許されるだろうか。
先輩からもらったはじめてが沢山あって、先輩に出会わなければきっと知ることは無かったことが沢山あるのだ。

この恋心もそのひとつ。

Kissも、手を繋ぐことも、先輩の手が頬に触れてくれるのも、頭を撫でてくれるのも、どれも恥ずかしいけれど心地よくて、俺を幸せな気持ちにしてくれる。
宝先輩も俺と触れ合うことで幸せだと、心地よいと感じてくれていたらいいな、と。

ころん、ころんと小さな袋にカラフルな甘い球を入れる。
その時間が楽しいものだと宝先輩がいたから知ることが出来た。

「大進、何だか嬉しそうだな…何かいいことがあったのか?」

ほら、俺の少しの気持ちの変化にも気がついてくれる。

「あっ……えっと……は、い……嬉しい、と言うか……楽しい事が……」

宝先輩の部屋で俺が作った夕飯をふたりで食べた。ベッドに背を預けて雑誌のページをめくる宝先輩とぽつぽつと会話する。
こんな時間も穏やかでとても好きだ。

時々、イタズラをするように先輩の指が頬や耳朶を撫でていく。擽ったくて、触れてもらえたことが嬉しくて俺も笑顔になる。

――この気持ちを伝えたい……

傍に置いておいたリュックを手繰り寄せて、昼間に準備したものを取りだした。

「あのっ……宝、先輩……こ、これ……あの、今日はバレンタイン……なので……」

ラッピングはがんばってみたけれど、少し不恰好になってしまった。

「バレンタイン……」

俺の手から袋を受け取ってくれた先輩の指が袋の中からまん丸のひとつを取りだした。

「これ……」

「あっ!あの……先輩が好きなビー玉……みたいだったから……」

先輩にキャンディなんて子どもっぽかっただろうか。
急に恥ずかしさに襲われきゅっと俯いてしまった。

「…………ふふっ……大進、顔上げて」

優しい優しい声だった。その声に従って顔を上げると先輩の手が頬を滑るように撫でて包まれる。
ちょんっと唇にきれーな色のまん丸いキャンディ。

「大進、お前の目と同じだな……俺の好きな、大好きなもんだ……」

俺の唇に触れているキャンディを宝先輩の唇が咥えた。
あっとあまりにも近い先輩に息を飲む様に口があわいを開くと、カロンと音がして口の中に甘い味。
くちゅりと合わさった唇。
宝先輩の大きな手が項を掴むように回されて、落とされたKiss。
先輩と俺の口の中を行ったり来たりするキャンディが、カロン、カロンと音を鳴らす。
宝先輩のKissは甘い甘い味でいっぱいになった。



キャンディー

キャンディーに込められた思いは「あなたが好き」「長く続く関係に」など。口に入れればふわっとした甘さが広がり、口の中で長く甘みが続くことから、このような意味があるといわれています。