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不做什么就出不去的房间

〇〇しないと出られない部屋
テンチャ · 系列deepseek-v4-flash-0731
内容如标题所示
「——喂。喂,你打算把那副呆相露到什么时候?」

“唔诶?!什么?!哈?阿贝尔……?”

突然身体受到冲击,本来睡得正舒服的斯巴鲁一下子跳了起来。然而,眼前本不该存在的人带着一副无奈的表情看着斯巴鲁,随即叹了口气。斯巴鲁心想还在做梦吧……正要再度入睡的瞬间,脑袋又被敲了一下,被强行拉回现实。

“诶?这不是梦吗?”

“这种荒唐的梦怎么可能存在。”

“确实荒唐就是了……”

为什么阿贝尔会在这里。而且斯巴鲁本来应该在房间里和贝亚子一起好好睡觉才对。
随后,斯巴鲁才后知后觉地发现自己身处一个陌生的房间,于是顺理成章地向阿贝尔投去怀疑的目光。

“你这家伙,该不会是绑架……好痛!”

“少说蠢话。我跟你处境一样。”

“你也一醒来就在这里了?……嗯?等等。这个情况,怎么有点既视感……”

这个情况,好像在哪里见过。斯巴鲁正为想不起既视感的真相而烦恼时,阿贝尔用下巴示意他看房间里唯一一扇门上的电子告示板。

『不进行性行为就无法离开的房间』

「──哈?」

▽▲▽▲▽▲▽▲

“——等等,等一下!!不是真的吧?!快告诉我是假的!”

“吵死了。”

“你为什么这么冷静?!”

既视感的真相在最糟糕的时机被揭开,斯巴鲁瞬间明白这里是某个不〇〇就无法离开的房间,再看一眼阿贝尔,陷入了绝望。

“这什么组合?!谁会开心啊?!这种的不应该通常都是和女孩子关在一起吗?!”

“……”

“刚才那是比喻,别用那种看垃圾的眼神看我好吗?!”

“……刚睡醒就这么精神地嚷嚷,真有本事”

“嘛,我睡眠质量好。……不对不是这个!!”

“吵死了……”

这么短时间就被说了两次吵死了!
不对,反过来这家伙为什么这么冷静?他搞清楚状况了吗?这可是不满足这电光告示板的要求就出不去的房间哦?绝对。

说不定,阿贝尔并没有理解事态的严重性。斯巴鲁只是因为碰巧有现代知识所以明白现在是多么不得了的紧急状况,阿贝尔一定觉得这是什么咒术的一种吧。

“阿贝尔……我因为知道这个房间,所以先跟你说明一下,这种房间的定式就是外面不会有人来救,做什么门都不会开,墙壁也破坏不了。”

“……你为什么会知道这种事。”

“不不不,不是我吧?!我真的不知道为什么会被带到这里来!但是就是这样的房间!大概!!”

又被阿贝尔投以冰冷的眼神。真的不是啊。
接着阿贝尔又叹了口气,刚说了句“退后”,便从容地抽出了阳剑。

“等、在这种狭窄的房间里挥那种东西——”

……
………
…………

“──切”

“我就说吧!我说了吧!!为什么不能听人说话呢?!你这家伙!!”

斩击的余波把房间弄得乱七八糟,墙壁却毫发无损。而且,坏掉的家具正被不可思议的力量复原。斯巴鲁一边侧目看着这一切,一边躲在房间角落里以免被波及,对被阿贝尔武力硬闯的做法不满地抱怨着。

“明明我在这里,你还毫无顾忌地挥剑……!要是被砍中我可就完蛋了”

“所以我不是说了让你退后吗。事已至此就别再啰嗦了……唉,真是小气的男人”

“那种毫无体贴可言的话谁听得懂啊!再说,你看,果然墙壁一点痕迹都没有……”

两人一起看着毫发无损的房门,沉默了几秒。果然从里面逃不出去。外面的帮助……希望也很渺茫吧。
在已经无法挽回的状况中,斯巴鲁无意识地摸了摸自己的脖子,几乎同一时刻,阿贝尔开口了。

“──只能做了。”

“哈?做、做什么……”

“这不是明摆着的吗。满足离开这里的条件。”

说着,阿贝尔指向的是门上那个不断彰显自身存在的大招牌。然而,斯巴鲁却脸色僵硬地连连摆手“不不不……”。

“做不到的吧。正常情况下。”

“……理论上并非不可能”

“不是理论不理论的问题!是我!和你啊?!”

他终于疯了,斯巴鲁指着自己和阿贝尔,摇了摇头。斯巴鲁虽然知道得浅,但也知道男性之间也可以进行所谓的性行为。但是,不知道怎么做,而且そもそも也不想做。阿贝尔应该也是一样的心情。

“先不说能不能做到,我不知道怎么做,也不想做……就这样等着别人来救……”

“不是你自己刚才说不会有救援吗?”

“……说不定……会来呢”

“就算会来,是什么时候?我们不知道这里是什么地方,也不知道是谁干的。在这个没有食物没有任何东西的房间里,我们要等一个不知何时会来的救援吗?”

“………”

他说得太有道理了,斯巴鲁无言以对。
阿贝尔那寻求答案的目光刺得斯巴鲁别过了脸。虽然能听到“喂”的责备声,但斯巴鲁自己也不知道该怎么办。可是,也不可能和阿贝尔发生性关系。

“但是,做不到啊……!男人的那种事,我又不懂……”

斯巴鲁蹲下身,真的双手抱头时,阿贝尔意味深长地停顿了一下,然后开口。

“──做法的话,我并非不懂。”

“诶?”

“所以,那个问题不构成理由。”

“不,诶?为、为什么你会知道……”

啊,难道你是那方面的兴趣……斯巴鲁刚这样一想,就被阿贝尔狠狠踢了一脚。自然地痛得太过分了。

斯巴鲁正疼得满地打滚,阿贝尔开始翻找房间里唯一准备着的、大得过分的床铺旁边的柜子抽屉,似乎在找什么东西。

“喂,喂。随便乱动没关系吗?”

“对方向我们提出这种要求,要么是对我们怀有相当的怨恨,要么,就是……”

“要么就是……?”

阿贝尔说到这里停住了,从抽屉里拿出什么东西,扔给斯巴鲁。

他接住那样东西,心想“什么啊?”一看,是两个装在透明袋子里的……小瓶子。──等等,这难道是。不会吧。

“你、你拿出来的该不会是…?!”

“看就知道了。是润滑剂”

阿贝尔冷淡地宣告,将斯巴鲁最後一丝希望击得粉碎。スバルは手の中の袋を握りつぶしそうになりながら、なんとか言葉を絞り出す。

「──やっぱ、ダメだ。無理だ」

「今更何を言う」

「どう考えても無理だって!!大体、アベルが何でやり方知ってるんだよ!」

「…………」

「ちょ、黙るのやめてもらえます?!余計怖いんだけど!」

アベルは何も言わずにスバルの手から潤滑剤らしきものを奪い取ると、スバルをベッドに押し倒した。当然スバルは抵抗する。

「ちょっ?!何する気だ!離せ!離せって!」

「覚悟を決めろ。グズグズ言うだけ時間の無駄だ」

「んなこと言ったって!俺は!男性とやる気は毛頭ないから!!」

両手を掴まれて抵抗も虚しく、スバルの足はベッドの上でじたばたと足掻く。ベッドシーツに無意味なもがきの跡が付く。やはり力では敵わないのか、スバルが抵抗を諦めたところでアベルはスバルから手を離し、少し間を置いてから口を開いた。

「…確認だが、貴様は触れられるのが、嫌か」

「は?急に何言って…」

「私が触ると、気色悪いか」

(いや、そういうわけじゃ…!)

真面目な顔でそう聞いてくるアベルの声音は普段より僅かに低く、そう言われると嫌とは言いにくい。そもそもアベルは身体にピッタリと張り付いた漆黒のラバーを身に纏っている。

ラバースーツ自体は割と気に入っている。アベルも普段着として着ているほどだ。しかし好きか嫌いかと言われれば────

アベルがラバーを身に着けているか、着ていないかで態度を変える自分は、果たしてアベルが言うところの器の小さい男なのだろうか。もしそうなら、それは否定できない。だってスバルは、アベルの好意的な言葉も、小さな表情の変化も全部気づいている。自分に優しくしてくれているのも何となくわかる。けれど、だ。

「────はあ」

スバルが深いため息を吐いて、ばつの悪そうに顔を背けたアベルに再び視線を移すと、アベルはいつもより強い力で自分の腕を掴んでいて、スバルは自分の頬が火のように熱くなっていくのを感じる。

(近い近い近い近い近い……!)

至近距離でアベルの整った顔を見て、スバルは心臓の音が煩いほどに響いていることに気づいてしまう。ドクドクと早くなる心拍を感じながら、スバルはそんな自分を誤魔化すためにわざとらしくアベルに話しかける。

「な、なあ、アベル。こんな状況だし、な、逃げ出したい気持ちはやまやまだが…」

「…だから?」

「……あの、嫌なら無理矢理とか、ないから」

「──は?」

「ほ、ほら!!嫌なことを強要するのは良くないから!アベルが嫌だと思ったら俺は──」

「何を言っている。分かっているだろう」

「……嫌じゃ、ないの?」

スバルの言葉に、アベルは何を今更、とでも言いたげに目を細める。その反応は、つまり──スバルとの行為に前向きだということだ。先程アベルが「やり方はわからない事もない」と言っていたことも併せて考えると、行為に及ぶことに特に抵抗がないように見える。

「そう言うお前は嫌なのか」

「嫌とかそういう問題じゃ…。だって俺、やったことないし、そもそも男とそういうことになるなんて全く考えたことなかったから…」

「俺も考えたことなどなかった。が、この状況だ。渋々ながらも受け入れるほかないだろう」

そう言ってアベルが視線を向けた先にはベッドがある。あれが俺を待っているのか、とスバルは今後の展開を思って自然と溜め息が漏れた。

「で、でもよ。俺、経験ないし…」

「安心しろ。俺も初めてだ」

「それが安心に繋がらないんだけど…!?何この罰ゲームみたいな状況…」

「……俺と貴様で強制的に性行為をしなければこの部屋から出られない。互いに同意の上だ」

「同意してねぇし!!」

というか同意したらこれもう同意の上の性行為でしかないじゃん。鬼か。

「あーもう!!わかったよ!!……わかった、わかった…」

「やっと素直になったか」

「…言っておくけど、嫌々やってるからな」

「こっちも同じだ」

『交換条件を満たすため』の行為。お互いに愛情なんて欠片もないドライな行為になることは明白だ。それでもやるしかないと言うのであれば、やるしかないのだろう。
スバルは覚悟を決め、部屋にポツンと一つだけあるベッドへと歩いていく。アベルに背を向けたその時だった。

「──何をしている」

「え?何って、ベッド行くんだろ?」

「何を馬鹿な。開錠条件は性行為をすれば良いのだ。何もベッドでする必要はないだろう」

「…は?そこでするってこと?」

スバルがアベルの視線を辿って、そこにあるのはさっきアベルが何かを探していた棚と、その隣の壁。そして、床。

「まさか本当にやる気か…?」

「今更何を言う。俺はやるといったらやる男だ」

「いや…え…そうじゃなくて…!同じ男と…」

「貴様が男だというのは百も承知だ」

「じゃあなんで…」

「貴様以外に相手がいると思ったのか?」

「ぐっ……いや、思ってないけど…」

「ならば決まりだな」

「決まりじゃないよ!!」

最早どうすることもできない。アベルは本気だ。どうやら本当にこの部屋から出るつもりで、しかもそれを実行できる知識もあるらしい。
そして、アベルの言う通り確かに自分で外からの助けは無いと言ったのも事実だ。とはいえ。

「──嫌だ」


「…もう一度言ってみろ」

「嫌だよ」

……

静かな部屋に、アベルの苛立ちを乗せた吐息が一つ響いた。スバルも部屋の空気に耐えかねて、ベッドに座り込む。

「俺の何が不満なんだ」

「不満とかそういう問題じゃ…」

「俺はお前と釣り合わないと?」

「そういうこと言ってるんじゃなくて…」

スバルがそう言うと、アベルは「ならば」と話を続ける。

「理由を述べよ」

「…理由って」

「断る理由だ。明確なものがあるなら言え。俺はここの要求を飲む気でいる」

俺が拒否したら、アベルはどうするんだろう。まさか強行なんてことはしないと思うけど…自分から理由を聞いてくるあたり、ちゃんと考えてくれている…のか?

だが、いくら考えども、スバルには自分から男に抱かれる理由など見当たらない。
それに自分はアベルのことを色情狂的な目で見たことは一度もない。ただの護衛対象であって、アベルはスバルの主君だ。そういう目で見たことはないし、見られても困る。

「あのさ。俺…女としかそういうことしたことないし、そういう対象として見れない」

「俺とて貴様のような男に興味は無い。…此方も同じ気持ちだ」

「同じ気持ちならなんでそんな提案するんだよ!」

「他にこの部屋から出る方法があるならばいいのだがな」

それはもう確認済みのはずだ。アベル本人が散々やったのに、壁も扉も傷一つついていない。そして分かり切っていることをもう一度反芻するように確認して、アベルは目を閉じる。が、すぐに開いてスバルを真っ直ぐに見つめた。

「──スバル、貴様に確認したい」

「…なに?」

「俺で、我慢できるか」

「……は?」

アベルの言葉が理解できず、間抜けな声が漏れる。
俺で、我慢できるか──。つまり、アベルが相手でもいいのかと聞いているのだ。それはつまり、同性のアベルとするということ。

「待って。俺やっぱり男は無理だわ。絶対無理」

「……そうか」

「そんな落ち込んだ顔されても…!俺、女の子としかえっちしたことないし、そもそも男にそういう目で見られたこともないし…」

「………」

「…あーもう!!わかった!!やるよ!!俺が悪かった!!やるから!!」

「──其方が其れで良いと言うのならば」

「はい。そうです。やります。はい」

「ふっ、では俺からも条件を提示しよう」

「条件?」

アベルが妙に良い笑顔を浮かべている。絶対碌でもない。しかし、出るためにはやるしかないのだ。

アベルが言うには、スバルが体力尽きるまでアベルの相手をしろ、らしい。これだけ聞くと無茶な条件なのだが、体力尽きたら助ける、という内容である。まあ自分が喘ぎまくるのかと思うと恥ずかしさで死ねるが、それも出るためだ。そう思えば…

「──そういうことなら、わかった。その条件飲もう」

こうして二人の、誰も望まない非常事態は幕を開けた──。「——喂。喂,你打算傻着脸到什么时候啊」

「唔欸?!什么?!哈?阿贝尔……?」

突然身体受到冲击,原本正舒服酣睡着的斯巴鲁猛地跳了起来。定睛一看,眼前本不该存在的人正一脸无奈地看着斯巴鲁,随即叹了口气。还在做梦吗……斯巴鲁正想再次入睡,却又被敲了一下脑袋,被强行拉回现实。

“诶?这不是梦吗?”

“世上哪有这种荒唐的梦。”

“确实是很荒唐……但你为什么会在这里?”

为什么阿贝尔会在这里?而且,斯巴鲁本应该在房间里和贝亚子一起好好睡觉才对。
这时,斯巴鲁才后知后觉地发现自己在一个陌生的房间里,于是顺理成章地向阿贝尔投去怀疑的目光。

“你该不会,绑架……好痛!”

“少胡说八道。我跟你是一样的处境。”

“你是说,你也是回过神就发现自己在这儿了?……嗯?等等。这个情况,怎么有点既视感……”

这个场面,总觉得在哪里见过。斯巴鲁正想不出既视感的真面目而闷闷不乐时,阿贝尔用下巴示意他看房间里唯一一扇门上的电子告示板。

『不性交就无法离开的房间』

「──哈?」

▽▲▽▲▽▲▽▲

“——不,等等!!不是真的吧?!告诉我这是假的!”

“吵死了。”

“你为什么这么冷静?!”

既视感的真面目在最糟糕的时机被揭晓,斯巴鲁瞬间明白这里是某个不〇〇就无法离开的房间,再次看向阿贝尔陷入绝望。

“这是什么组合?!对谁有好处啊?!这种不都是和女孩子关在一起的吗?!”

“……”

“刚才是比喻所以别用那种看垃圾的眼神看我好吗?!”

“……刚睡醒还这么精神地嚷嚷,真是佩服。”

“毕竟我起床气不大嘛。……不对不是这个问题!!”

“吵死了……”

这么短的时间里被说了两次吵死了!
不,反过来为什么这家伙这么冷静?搞清楚状况了吗?这可是不满足这电光掲示板的要求就出不去的房间哦?绝对。

说不定,阿贝尔并没有理解这件事的严重性。确实斯巴鲁因为碰巧拥有现代知识所以明白现在是非同小可的紧急事态,但阿贝尔一定是把这当作了某种咒术。

“阿贝尔……我了解这个房间的情况,先告诉你吧。这种类型的房间,外面的帮助不会来,不管做什么门都不会开,墙壁也破坏不了,这是惯例。”

“……你为什么会知道这种事?”

“不不不,不是我?!我真的不知道为什么会被带到这种地方!但就是这样的房间!大概!!”

阿贝尔又用冷淡的目光看向斯巴鲁。真的不是啊。接着阿贝尔又叹了口气,刚说了一句“退后”,便缓缓抽出阳剑。

“等、在这种狭窄的房间里挥舞那个的话——”

……
………
…………

“──切”

“我说了吧!我说了吧!!为什么就是不肯听人说话呢?!你这家伙!!”

斩击的余波让房间一片狼藉,墙壁却毫发无损。斯巴鲁一边斜眼看着损坏的家具被神秘力量恢复原状,一边对把所有蛮力手段都试了一遍的阿贝尔发牢骚,自己则为了不被波及,早就躲到了房间角落。

“明明我还在呢,你就毫无顾忌地挥剑……!要是被砍到可就一命呜呼了”

“所以我不是说了让你退后吗。事情已经结束了还在那絮絮叨叨……哈,真是心胸狭隘的男人”

“那种毫无体贴可言的话谁听得懂啊!而且你看,果然还是一点伤痕都没有……”

两人一起看着完好无损的门,陷入了数秒的沉默。果然从内部是无法逃脱的。外界的帮助……恐怕也无望。
在这无可挽回的状况中,斯巴鲁无意识地将手放到自己的脖子上,几乎同时,阿贝尔开口了。

“──只能做了”

“哈?做、做什么……”

“还用问吗。满足离开的条件”

说着,阿贝尔指向的是门上那块继续大肆彰显自身存在的看板。但斯巴鲁对此只是面部抽搐地说“不不不……”。

“做不到的。正常来说”

“……理论上并非不可能”

“不是理论不理论的问题!是我!和你啊?!”

这家伙终于疯了吗,斯巴鲁指着自己和阿贝尔,摇了摇头。斯巴鲁虽然了解得比较浅,但也知道男人之间也可以进行所谓的性行为。可是,既不知道怎么做,也压根不想做。阿贝尔应该也是一样的心情吧。

“而且就算能做,也不知道怎么做,也不想做……就这么等着别人来救的话……”

“刚才不是你自己说的不会有人来救吗?”

“……也许……会来的”

“就算有人来救,那是什么时候?我们不知道这里是哪里,也不知道是谁干的。在没有食物什么都没有的房间里,我们就要一直等一个不知道什么时候才会来的救援吗”

“……”

道理太正了,完全无法反驳。
阿贝尔的视线让斯巴鲁不知如何是好,他别开了脸。虽然听到了“喂”的责备声,但斯巴鲁也不知道该怎么办。可是,要他和阿贝尔做那种事也绝对不可能。

“但是不可能的嘛……!男人之间该怎么做我也不知道……”

斯巴鲁蹲下来,名副其实地抱头烦恼。阿贝尔意味深长地停顿了一下,然后开口:

“──做法,我并非不知道”

“哈?”

“所以那个问题不成立”

“不是,呃,为、为什么你会知道……”

啊,难道说你好那口……斯巴鲁刚这么想,就被阿贝尔狠狠踢了一脚。自然到极致的一踢,痛得过分。

斯巴鲁正捂着腿疼得打滚,阿贝尔却开始翻起房间里孤零零摆着的那张毫无必要的大床旁边的柜子抽屉,似乎在找什么东西。

“喂,喂。随便乱动没关系吗?”

“对方既然要求我们做那种事,要么是对我们怀有相当的怨恨,要么是……”

“要么是……?”

阿贝尔在这里停住了话头,从抽屉里拿出某样东西,扔给斯巴鲁。
斯巴鲁接住后,正想着“什么啊?”低头一看……

“——看来,你对这个房间的了解也就到此为止了”

“哈?”

“以我所见,这房间的需求并非只靠蛮力就能解决的”

“だから言ったじゃん!俺言ったじゃん!!なんで人の話に耳傾けないのかなぁ?!お前は!!”

スバルは言い返すと、アベルは何やら考え込むように顎に手を当て、そして何かを確信したように「──お前がやれ」とスバルに言い放つ。

「はぁ?!なんで俺がやらないといけないんだよ!…っ、まさかお前…。普段は抱かれる側でも、俺にやれと……?!」

「何を言っている。お前が私に触れろということだ。私はお前になど触れたくない」

「…………自分でやれよ!!」

前言撤回。アベルは本当に自分本位なやつである。
え、だってそうだろ。同性愛に理解がないスバルは正気を疑う。何故ならアベルは男でスバルも男。男同士でセックスするのに何が楽しいのか全く理解が及ばない。

しかもスバルは同性にそういう対象として見られた経験もなければ、見たこともない。ここでアベルと致すくらいなら、いっそこの部屋で朽ち果てたい。
でもそうはいかないのがこの部屋だ。何せ出るためには絶対に電光掲示板の要求を満たさなければいけないのだから。

このままスバルが黙り込んでいるとアベルはまた余計なことを言うに決まっている。
…とはいえ、これしか方法がないことはスバルが一番わかっている。

「──わかったよ。やるだけやろう」

「…素直だな」

「嫌だ嫌だ言い続けても足掻いてもどうせ結論は同じだってわかったからな。俺、現実主義者だから」

「そうか。ならば始めるぞ。大丈夫、嫌なことはさせない」

そう言ってアベルがスバルの肩を掴む。お、おう…やっぱりやるんだな、とスバルはもう一つのベッドに目をやる。

「あの、ベッドまで行く?」

「……そんな気分になれないんだ。後ろを向け」

「え?うん…」

「後ろを向いて、両手を壁について」

「こ、こうか…?」

アベルの指示に従い、スバルは後ろ向きに壁に手をついて立つ。すると、後ろからスッと伸ばされた手がスバルの頬を撫で、次に首へ、肩へと流れるように触れてくる。ゾワゾワする感覚に、スバルはたまらず顔を顰めた。何の前触れもない急なことに驚いて固まってしまう。

「ひゃっ?!ちょ、な、な、何…?!」

「体位の一つだ。力を抜け」

「りょ、力抜けったって……そういう問題じゃなくて!」

そう言いつつも、アベルはスバルの頭を優しく撫でている。何をされるんだと身構えていたスバルは、そのあまりの不意打ちの優しさに一瞬構えを崩してしまった。

「……アベル?」

「…素直に従っていれば、出来る限り苦しくはさせない」

「ちょ、ちょっと待って!本気なの?!マジで俺とやるつもりなの?!」

「今更何を言っている。最初に言っただろう。出るための条件を満たすと」

「それはわかってるけど!でも、俺が女の子じゃないってことはどうするんだよ?!」

スバルがそう言うと、アベルはポツリと「…俺に考えがある」と呟き、スバルがベッドの上に座るよう指示する。言われるがままベッドに腰掛けると、アベルはスバルの目の前でゆっくりと跪いた。

「……お前、まさか」

「指示を出す前に、まずは貴様を其れ相応の格好にさせるのが先だ」

そう言ってアベルが取り出したのは、先程引き出しから取り出した黒い塊だった。

「それ、さっきお前が俺に投げた…」

「この部屋の主の意向に合わせてな。貴様にこれを着用させろという催しらしい」

「は?!無理!絶対嫌!!」

「何故だ」

「何故って……普通に恥ずかしいだろ!!」

「貴様の羞恥心など知ったことか。脱げ」

「なんでそんなに偉そうなんだよ!!」

アベルが手にしていたもの、それは明らかに作りが人間のものではない黒い塊。要するにラバー製のそれは、頭からかぶって着るタイプのもので、頭部には象徴的な二つの突起がある。…アレ、どう見ても着ぐるみだ。

「嫌だ!絶対にイヤだ!!」

「お前の拒否など一顧だにしない」

「ぐえっ!!」

嫌だなんだと騒いでいたら、アベルに頭から被せられた。視界が一瞬にして黒一色に染まり、スバルは慌ててそれを引き剥がそうと暴れるが、アベルがそれを許すはずもなく。スバルの上着を引き剥がすように脱がせ、言うことを聞かない身体を器用にコートを着せるように袖に通していく。

「ま、待っ──おい!誰が着るって言った!!」

「うるさい。文句は条件を満たしてから言え」

「満たす気満々かよ!俺は嫌だって言ってんだ!」

抵抗するスバルにアベルは「…面倒だな」と一言。するとアベルの手が止まり、スバルの身体は解放される。この様子に大人しくなったかとスバルが思ったのも束の間、今度はアベルがスバルを無表情で見つめ始める。スバルは居心地の悪さに視線を逸らす。

「おい、目を見ろ」

「やだ」

「目を見ろと言っている」

「や、だって言って…んぐっ!?」

アベルに顎を掴まれ、無理やり視線を合わせられる。有無を言わさない強引さにスバルは心臓が嫌な音を立てた。

「貴様は俺と行為に及ぶのが、それほど嫌か」

「…………」

「嫌なのだろう」

「…そりゃあ、嫌だよ。だって男同士だし」

「──なら、考えてみろ。この部屋に閉じ込められた理由を」

「理由…?」

「俺と貴様が選ばれた、意味を」

アベルはそう言うと手を離し、再びスバルに背を向けてしまう。スバルにだってこの状況に全く心当たりがないわけではない。というか、心当たりがあり過ぎて怖い。
つまりこれは、二人に何かしらの因縁がある誰かの仕業である可能性が高い。自覚のある心当たりは数多く思い当たる。だけど、その心当たりとやらが性行為を強要する部屋を用意するかどうかは甚だ疑問だ。

「……アベル。お前、何か心当たりあるのか?」

「……ああ。心当たりはある」

「!まじで?誰だ?」

アベルが、ほんの少し目を見開く。その反応でコイツも心当たりはあるがあまり話したくない相手であることがわかる。スバルもさすがにこれ以上は踏み込むのはやめておいた。

「ま、とにかく一旦寝よう!俺も頭を冷やしたいし、アベルも…その…」
「ああ。それもそうだな」

疲れと頭痛で重い体を引き摺って、アベルは部屋に一つだけあるベッドに近づく。
──スバルは思い出した。今朝起きたとき、ベア子と仲良く寝ていたはずだ。アベルと同じ場所にいるはずがない。つまりこれは……やはり夢なのだろうか。

スバルもゆっくりと立ち上がると、アベルが立っているベッドに近づいていく。すると、アベルはスバルを見るやいなや何やら不機嫌そうな顔で言う。

「おい。何を勝手についてきている」

「いや…これからどうするのかと思って」

「お前はあのソファで寝ていろ」

「あー…やっぱそうなるよな」

スバルは言われた通り、部屋に一つだけある窓の下に置かれたソファに移動する。触ってみるとそこそこ柔らかく、寝れないことはない。ベッドは俺に使わせろと言われたらしい。まあアベルの方が身分が上だし、当然っちゃ当然か。

「…これ、拷問か?」

「何か言ったか」

「何も言ってません!」

小さく呟いたはずだったが聞こえていたらしい。

それから数時間が経ち、スバルがソファで寝返りを打って眠りを妨げる存在が誰か、確認するために目を開ける。

「……なんだよ。怖いな」

夜中に目が覚めたスバルは、ベッドの上から自分を見下ろすアベルの視線に気づき、文句の一つでも言ってやろうと、とりあえず無難に怖いと伝える。が、それに反論は返ってこなかった。

「アベル?」

「……………」

「おい、何やってんだ…」

無視。というより何か考え込んでいる。
スバルは無視を決め込んだことに、まあ夜中に目覚めて一々あしらうのもアレだしもう寝るか。と、再び目を閉じようとする。その瞬間、かさり、とスーツの擦れる音がした。
音の発生源を確かめようと目を開けたスバルは、間近で迫るアベルの顔を見て思わず「は?」と声を漏らす。

「おい、何──」

「──口を閉じろ」

「んぅ!?」

急な出来事に声を出せず困惑するスバルを余所に、アベルは無造作にスバルのベルトに手をかけた。何が何だかわからず硬直するスバルとは対称的に、アベルはあくまで事務的だ。

「痛い思いはさせたくない。大人しくしていろ」

「は?ちょ、待っ─」

抵抗も虚しく、あれよあれよという間にスバルはベッドの上で組み敷かれる。
何でこうなった?!

[
"突然の展開に頭が追いつかず、スバルは混乱しながらも抵抗を試みるが、アベルの手際の良さに圧倒されてしまう。"
]

翌朝、スバルは軽い頭痛と下半身の激痛で目が覚めた。まずい。本当にまずい。隣にはまだ眠っているアベルがいる。話し合いの結果、男性同士の性行為が可能な方法(※色々と割愛)を実践する運びとなり、無事に扉のロックも解除されたのだった。

そう。性行為自体は、無事完了したのである。

「──っ、はは…や、やったな…アベル……」

「……ああ」

アベルはそれ以上何も言わなかった。無理もない。昨夜のあれはお互いにとってもう一度やりたいと思えるものではなかった。精魂尽き果てた二人は、扉の向こうに広がる草原の上で大の字に転がった。

「──あー、終わった…」

スバルがうつ伏せのまま呻く。途中何度も死ぬかと思った。思い出したくもないが、どうやらアベルは行為中、必死に表情を堪えているように見えた。何より二人とも痛そうで無理矢理感がすごかった。二度と御免だ。

「おい、さっさと立て。ここを出るぞ」

「…この部屋の主、絶対性格悪いだろ」

「同意する」

二人でベッドの上で脱がされていた服を身につけ、改めてあの電光掲示板を見上げる。

『セックスしないと出られない部屋』

一体、誰が何のためにこんな部屋を作ったんだ。スバルは勝手に部屋を制作した張本人の非常識さを呪いながらも、出口を目指す。

『がちゃり』

扉を開けると、そこは見覚えのない殺風景な廊下が広がっていた。綺麗な程に何も無い無機質な廊下に、ポツンと一つだけラバー製の札がぶら下がっている。

「あれ。なんか落ちてる」

スバルはアベルに断りもなく先を進み、札を拾い上げる。そこには妙に達筆な文字で何かが書かれていた。

「んーと…『進め』?……ちょ、なんか書き方古くない?達筆すぎて読みにくいんだけど」

「…その下にも何か書いてある」

スバルの後ろからアベルが札を覗き込む。突然のことに驚きながらもスバルが身体を少し横にずらすと、そこには達筆な文字で

『淫らな部屋を攻略せよ』

と書かれてあった。

淫らな部屋。
確かにこの部屋はベッドが一つだけやら、妙にラバーシーツが敷いてあるやら、何かと卑猥なことが起こりそうな雰囲気を醸し出してはいる。

「マジでやるしかない
他当然不知道。正因为他不知道,才会落到如今这个地步吧。

但是,昴想到这里,忽然愣住了。昴虽然不知道方法,那到底谁来帮昴扩张后面……?

“——你不知道吗?”

面对阿贝尔死刑宣告般的话语,昴一边后退一边摇头喊着“不不不!”,但很快就撞上墙壁,失去了退路。

“虽然不知道!!但就是那个吧?!把手指伸进屁股里扩张就行了,对吧?!”

“刚才也说过了,外行人做的话会鲜血淋漓的。”

“啊啊啊!那个也很讨厌!!不过,不过姑且问一下。万一我做不到的话……”

“只能由我来。”

“啊啊啊啊啊啊!!!!”

嘴上这么说着,阿贝尔却已经从刚才的架子上取出润滑油准备万全了,催促着快点。昴拼命摇头,阿贝尔伸手就要脱下昴的裤子。昴一边阻止,一边语速飞快地嚷嚷。

“我才不想让你碰那种脏地方!!你懂的吧?!”

“我也不想碰。有道具还好说,没有的话,我至少是在体贴你,免得你哭天喊地,你还不明白吗。”

“我當然也不想痛啊!但这不是那种问题,是我的尊严问题!”

面对如此断然拒绝的昴,阿贝尔露出无奈的表情试图强行突破,昴心想这家伙放弃沟通了!焦急之下开口说“知道了!”

“那我在下面好了!你教我怎么做!我自己来!!”

“……”

“我没撒谎!真的!我向艾米莉娅碳发誓绝不说谎!!”

这种时候提起艾米莉娅的名字让他于心不安,但事到如今如果不做到这个份上,恐怕无法让阿贝尔相信自己。
阿贝尔本来怀疑昴的话,但看到中途昴颤抖的肩膀,深深叹了口气后说“知道了”,放开了昴。

“你向艾米莉娅发了誓,可不能违背约定。”

▽▲▽▲▽▲▽▲

大致学会了方法和如何扩张后,昴从阿贝尔手中接过润滑剂,呼——地深呼吸了一次。

“别把床单弄得到处是血。”

“才不会!!你才是,在我完事之前保持硬着啊!”

“那或许才是最大的难题。”

“那就赶紧转过去!绝对不许往这边看啊?!”

“不必多说我也明白。”

再次强调之后,阿贝尔无奈地说了句便移动到床边。确认阿贝尔完全移开视线后,昴战战兢兢地脱下裤子和内裤。

“……”

下半身凉飕飕的,有些寒意,但眼下也不是计较这个的时候。总之先按照阿贝尔教的解压方法,昴将手指搭上自己的后穴时,却察觉到一股违和感。

──咕啾。

“咕啾?”

明明还没有用任何润滑液,臀部却有什么溢了出来。昴不明所以,暂且试着插入一根手指。

“……”

紧接着,手指上确实附着无色透明的液体,一瞬间不明白发生了什么的昴停止了思考,几秒后猛然回神,意识到有什么不对劲,向阿贝尔求助。

“阿、阿、阿贝尔……!我、我的屁股好像有点奇怪?!”

“哈?你在说什么莫名其妙的话……”

“啊,糟了,现在回头……”

喊了阿贝尔的名字后才想起自己的姿势,但为时已晚。他猛地和亚贝尔对上了视线,然后阿贝尔的目光移向斯巴鲁的下半身。

“~~~ッ!!”

“有必要那么害羞吗?你和我身上长的东西不是一样的吗?”

“话是这么说!但毕竟接下来要做那种……那种事!当然会莫名在意吧?!”

“比起那个,你居然有害羞的概念,这才更让我吃惊”

“你这家伙……!”

在与阿贝尔的对话中,斯巴鲁的羞耻感逐渐淡去,阿贝尔始终如一的態度让他稍稍感到安心。
这时,阿贝尔用与平时无异的语气问他:“然后呢?”

“什么地方奇怪?”

“嗯。就是,我的屁股,还没用润滑液就已经湿了……”

“哈?”

斯巴鲁的话,让阿贝尔的表情看起来像是终于要说他是不是脑子坏了,斯巴鲁对着他喊道“太失礼了!”,并将自己的手指和未开封的润滑液瓶子展示给阿贝尔看。

“你看!我试着稍微探了一下里面,手指很顺滑地就进去了,而且会有种黏滑的液体流出来……”

“……嗯”

斯巴鲁话音落下,阿贝尔重新跨上床,转眼间便来到斯巴鲁面前。斯巴鲁惊讶地問“怎么了?” 阿贝尔却面不改色地开口。

“我要确认一下。”

“确认…… 哈?!不不不!为什么啊!”

“不亲眼看看的话什么都不会知道吧。”

“话是这么说…但是……”

斯巴鲁含糊其辞地回答阿贝尔。不知是不是斯巴鲁这种扭扭捏捏的态度让人不悦,阿贝尔强行抓住斯巴鲁的脚踝,弄乱斯巴鲁的姿势,再次把斯巴鲁压倒在身下。

“啊,你……!”

“由着你的性子来,天都要黑了。差不多该下定决心了。”

“唔、啊……”

被阿贝尔锐利的目光压倒,斯巴鲁咽下想要尖叫的羞耻心,想着随便怎样都好!下定了决心。

“我知道了。放马过来!!”

“我可没让你燃到那种程度”

斯巴鲁的决心被轻描淡写地否定了,但现在已经顾不上那种事。阿贝尔的手指终于触上斯巴鲁的后穴,斯巴鲁夸张地抖了下肩。
深呼吸,试图驱除杂念,但阿贝尔的手指逐渐侵入,忍不住浅浅地吐息。

“呼……哈啊……”

“……”

“呜、唔、那、那个,会不会,进得太深了…?!”

“闭嘴。会分心。”

“可恶…”

明明只是检查,有必要伸进去那么多吗?!スバル虽然想这么喊,但为了适应体内的异物感,只能拼命调整粗重的呼吸,努力深呼吸。
过了一会儿,在内里蠕动的指头被抽了出来,斯巴鲁在疲惫感中,只能尽力平复呼吸。

“——如何?”

“啊…?啊…嗯…唔…”

アベル的声音让スバル回过神来,大概是因为有些恍惚,斯巴鲁费了点时间才理解アベル是在问自己什么。

「应该…没什么异常吧?就是有点…里面被摸到还是有点紧张…」

「……我不是在问你的感想。我是问你身体上有没有异常」

「啊,嗯。……应该没有,吧?」

スバル的回答含糊不清,アベル轻轻叹了口气。然而,斯巴鲁知道那个叹息并不是出于愤怒。因为他随后说了句“那就好”。

「那就好」

「……嗯」

アベル少见的温柔语气让斯巴鲁有些不知所措。然而,这句温柔的话语接下来却被接下来的话语彻底破坏了。

「なら、そのままの状態で解放してやるから、さっさと自分でしろ」

「前言撤回!!さっきの安堵を返して!!」

スバルがそんな風に喚いていると、アベルは無言で「使え」とばかりに潤滑油をスバルの手の中に置いてから、ベッドの端に移動した。

──はあ。

スバルは軽いため息を吐いて、チラリとアベルの方を一瞥する。が、アベルはこちらを見てもいないので、スバルは改めて潤滑油の蓋を開けて指に取る。

(わかってはいたけど、自分でやるのはなんかこう…)

いざ始めてみるとこうも違うのかと、改めて実感しながらスバルは自身の後孔に恐る恐る指をあてがう。

「うぐぅっ…っ」

久しぶりの圧迫感にスバルは自然と背中が丸くなる。ぷちゅぷちゅと濡れた音を立てて、スバルの指が飲み込まれていく。

「…っ、はぁ、ぅ…」

まだ指を入れただけで声が出そうになる。そんなに痛いわけではない。痛くはないのだが、慣れない感覚に変な声が漏れそうになるのを堪えるのに必死だった。

「…………」

そういえば、とスバルがちらりとアベルを見ると、彼はこちらを見ずに、後ろに回した手の指で器用に前を弄っていた。

「おい、こっち見てなくてもいいから!声は聞こえてるんだからな!」

「君のいやらしい声を聞きながらやるのも一興かと思ってな」

「くっ…!憎たらしい野郎だ…!」

アベルの言葉に顔を赤らめながらも、スバルは解し続ける。しかし、しばらく解しているとアベルが言っていた「中にある気持ちいい場所」というのに指が当たった。

「んひっ?! な、なにこれ…?!」

突然、腰が砕けるような快感が駆け抜けて、スバルは情けない声を上げてしまう。それにびくっと反応したのかアベルが軽く肩を揺らし、スバルの声を聞いてニヤリと笑った。

「どうやら見つけたようだな」

「〜〜〜ッ!!」

いまの情けない声を聞かれていたことの羞恥にまた顔が赤くなっていくが、気づけばアベルの顔が目の前にあって、心臓が跳ね上がる。

「いや、もう確認は十分だし、あとは自分で…」

「自分で当てられるか?この感覚を」

「それは……無理だな、はい」

ぐちゅ、くちゅ、と。アベルの指がスバルの後孔をかき混ぜる。

「んっ、あっ、ちょ、アベル…っ!」

「自分で解すより早いだろう。それに、正直なところ今の貴様では指一本分も受け入れられていない」

「それは…俺が初心者だからだろ!仕方ないだろ?!」

「だから、俺が手伝ってやっているのだ」

「なっ…そういうことを言ってるんじゃなくて!!」

アベルは相変わらず、淡々とした様子でスバルの後孔を解している。アベルの言葉に反論しながらもスバルの口からは次第に甘い声が混ざり始める。だが、アベルが入れているのは二本までだ。

「っ、あ、まって、アベル、ちょっと待っ……」

「まだ二本だ。これで痛いと言っているのか?」

「ち、違う!そうじゃなくて!何か…ヘン…!なんか、俺のお腹の辺りが変だ…!」

「────」

スバルの言葉に、アベルの指が止まる。何かマズいことを言ってしまっただろうか?とスバルが不安になっていると、アベルは突然、スバルの下半身の濡れている部分を指でなぞり、スバルの反応を見る。

「ひゃぁっ?!」

「…気持ち良いか?」

「ぶっ!?な、なんでてめぇがそんなこと聞くんだよ…!」

「抜け出るような声を上げたものだからな」

指先でまたトロトロと溢れている自分のそこをなぞられて、ぞくぞくっと体に震えが走る。
そういえば、さっきからアベルが触る時以外は殆ど自分の性感帯を触られていないのに変に体が火照っているような感覚がある。

「…少し熱があるようにも見えるな」

「そ、そんなこと…」

「あるだろう」

アベルに反論しようとしたところで、スバルは思わず言葉を飲み込んだ。アベルの手が太ももの内側をゆっくりと撫で上げて、腰のあたりまで来たかと思えば、今度は臀部をやわやわと揉み始めたからだ。ぎょっとしてアベルの手を払いのけようとするが、アベルの手はスバルのそれを器用に避けるようにするりと交わして、スバルの腰骨のあたりに手をかける。

「ちょ、ちょっと!?」

「だから確認する、と」

スバルの返事を待たず、アベルはスバルの身体をひっくり返すと、うつ伏せにしたかと思えば、そのままおもむろにスバルのお尻をじっと見つめ始めた。スバルは羞恥の余り悲鳴を上げた。が、それに構うことなく、アベルは事もなげに口を開く。

「……確かに。見たところ、もう解れているように思える」

「解れてるって…まだ何もしてないのに?!潤滑油すらもまだ使ってないんだぞ?!」

「確かにな。だが、ここは既にしっとりと潤っている」

そう言ってアベルはスバルの後孔に指を這わせる。

「ひっ!?」

「それに…ほら」

「ひぁああっ?!」

ぬちゅ、と一際ぬめるような音を立てて、アベルの指が第一関節まで入ってきて、スバルは変な声が漏れないように自分の口を手で覆う。
だが、その手はアベルの手に退かされ、抵抗の余地もなく「そうだ。こういう時は我慢せず声を出すんだ」と、あっけらかんと言われる。

「お前が言うな!!」

「──…」

「なん、で、だよ、っ…!あ、っ、ま、待って、待って!」

スバルが抗議の声を上げていると、アベルの指がぬるりと奥まで侵入してきて、思わずスバルの声のトーンが変わる。先程までとは明らかに違う指の動きに、スバルは「ちょっ、まっ…」と待ったをかけるが、アベルは止まらない。

「……確認のついでだ。お前の啼くところ、見てみたくなった」

「は?それ意味わかんない──ひぁっ!」

突然、アベルの指がスバルの中をかき回すように蠢き、スバルの口から上擦った声が漏れる。

──さっきまでとは、全然違う。

スバルが自分で指を入れた時には気にならなかったのに、アベルの指は確実にスバルの中で何かを擦っている。これが気持ちいいのかどうかすら分からないが、ぶつかる度にびくり、と体が跳ねてしまい、加えて中からはぬちゅ、と先程までとは比べ物にならないくらいの水音が響く。

「な、なんか音がやばくない?!」

「……ちゃんと解れているか確認したいだけだ」

「な、なんか、変な感じだし…!!」

「変な感じとは?」

「えっ、あ、いや、その…」

──気持ちいい。なんて、言えるわけがない。

スバルの方からアベルに体を預けてしまいそうになるほどに気持ち良くて、自分の体が正直すぎるのが辛い。

──ぐちゅ。ぐちゅ。ぐちゅ。

卑猥な音が静かな部屋の中にやけに響いて、スバルは恥ずかしさのあまり布団を掴んで顔を埋めたい気分になる。こっそりとシーツを掴むと、アベルはスバルの反応を面白そうに見つめていた。いや、アベルはいつもそういう顔をしているから、面白がっているのかどうかは正直判断できない。

スバルはまた、アベルの指が前の方へと移動していく感覚にそっと身を強張らせる。アベルがぬるりとスバルの陰茎を握る。

「ひぁっ…!?」

「声を抑えろ」

「ひっ、あっ、無理……っ」

「随分と素直な身体だな。ここを触られると気持ちいいのか?」

「〜〜っ!!」

アベルの言葉にスバルは羞恥で真っ赤になり、指をぎゅっと固く握りしめる。この時のスバルは気づいていなかったが、それを聞いてアベルの指が自分の中からぬるりと抜けていく。スバルは、アベルが本当に確認だけをしてくれたことに、なんだかちょっとだけ不満が湧いてしまう。

「……アベル」

「何だ」

「俺のケツで、な、なにか変わったことはあるか?」

「……俺に聞くのか?」

「聞いてるんだよ」

「先程の、女か?」

先程の、というのは先ほど揉まれた時のだろう。スバルは「ちげーよ」と首を振り、若干乱暴な口調で続ける。

「俺は今までずっとこっちの性自認で生きてきて、正直男にこういうことされるってのはまだよくわかってないけど…」

「…ああ。それで、貴様が女性のモノを持っているのかどうか」

アベルの言葉に、スバルは思わず自分の下半身に視線を落とす。見えるものは、スバルのモノと、そしてまだひくひくと動いている後孔。自分の指で確認した限りでは、中はちゃんと濡れていて、指を入れた時の違和感はあっても痛みはなく、男の身体のはずなのにメスとしての機能が備わってしまっている。

「……そうみたい。なんか、俺の身体、女の身体に、なって…」

「なるほど。だから先程から逃げようとしていたのか」

「え?!ちょ、話聞いてた?!俺がアベルとそういうの嫌がるのは元々恥ずかしいとかそういう理由だし!こういうのとは無関係だからな?!」

「……だが」

アベルが何かを言いかけて、しかしすぐに口を閉じてしまう。スバルはそれが気になったが、それ以上に自分の尻から溢れ出している液体が気になって仕方がない。

「ねえ、これ…大丈夫なのか?なんか溢れてきてるんだけど…」

スバルが自分の下半身を指してそう問うとアベルはやはり何かを言いかけて、やめた、というように小さくため息を吐いた。

「…お前がそう言うなら、そうなんだろう」

「なんだよ歯切れが悪いなぁ!」

スバルの不満の声に、アベルは「いや、何でもない」と返す。スバルが本当に心当たりがないのであればそれでいい、とアベルはそこで考えるのをやめた。
そのかわりに、とアベルはスバルの足首を掴む。

「……おい。さっきから何して…」

「お前の言う濡れている場所を確かめるんだろう」

「え?あ、ちょっと待っ──」

スバルの制止も聞かず、アベルはスバルの後孔に指を這わせる。
ぬるり、と滑る感覚が伝わってきて、アベルは一瞬だけ眉をひそめたかと思うと何かを確信したように口を開いた。

「…なるほど」

「は?何がなるほどなんだよ?」

「いいか、これはな…」

▽▲▽▲▽▲▽▲

ここで時は遡り、スバル達の二時間程前に遡る。

アベルとスバルは、王都の邸宅から馬車でかなり離れた領地にある街、ドルネオに来ていた。

時刻はちょうどお昼時。今日は移動で潰れるだけの日だから朝はゆっくりと出発してもよかったのだが、アベルは早朝の出発を強行した。

「(移動中、ずっとスバルがそわそわしていたからな)」

原因はスバルが前日うっかりやらかした、アベルが一番大事にしている高価な魔導具の破損。スバルに非があるとはいえ、今朝からアベルの不機嫌が続いていて、スバルは気が気ではない。

(俺のせいで機嫌を損ねちゃった…。何か機嫌を直す方法ないかな?)

などと考えながらも、未だに不機嫌なアベルの前で話しかけられる雰囲気もなく、スバルは静かに馬を走らせる。

「──着いたぞ」

アベルの言葉に馬を止めて顔を上げたスバルは、目の前に広がる光景に、目を輝かせた。

「おおお!すげぇ!見ろよアベル、あれが噂の女神像か?!」

眼前に広がるのは巨大な神殿だった。古の王が建てたとされる神殿は、三つの尖塔を持ち、その門の前にはこぢんまりとした広場がある。そして、その中央に「女神像」がある。

「わざわざ像を見に来たというのに、この有様だ。期待を裏切られて嬉しいような、悲しいような気分だな」

「え、どういうこと?」

アベルの発言に意味が分からず聞き返すと、アベルは像に近づいて行き、何やら像の台座を調べ始める。スバルもそれに続いて、像の周囲を見てみるが何かおかしいとまでは思わない。

「像の足元、見てみろ」

「ん?」

スバルは言われた通りアベルが指さした像の足元を見て、はっとする。──像の土台には、何者かがつけたと思われる大きめの亀裂が走っていた。それも複数。

「…なあ、アベル。もしかしてコレって」

「ああ。こいつは『星滅の魔獣』のものだ」

アベルがそう言うと同時に、カタン、とどこからか物音が聞こえてきてスバルは思わずビクッと肩を震わせる。

「待て、今の音は…」

「どうやらタイムリミットが近いようだ。俺の感知に引っかかった。魔獣の接近を感知する結界が反応しやがった」

「近くまで来てるのか?」

「ああ。だが距離はまだある。今から急いで休めば数時間は睡眠が取れる」

アベルはそう言って、スバルに水袋を放って寄越す。スバルは慌ててキャッチすると、アベルが今度はベッドに腰かけて何やら考え込むように目を閉じている。

アベルがこういう顔をする時は、面倒事が起きる時だ。何か嫌な予感がしてスバルが訊ねようと口を開きかけたところで、アベルがスバルの知らない人物の名を呪いの言葉と共に呟いた。

「───オルカの野郎…」

オルカ。スバルはその名前に聞き覚えがあった。チシャとアベルが話しているのを聞いたことあったからだ。ミローの街の元領主。そして今は反乱軍に追われて行方不明になっている男。

「そのオルカって人がどうかしたのか?」

スバルの質問にアベルは「いや」とだけ言う。スバルはアベルの言葉に首を傾げた。

「どうかしたのか?」

「思い出しただけだ。引っ越しの前にあれを買ったのは、確かあの男がいた頃だからな」

「……はあ。そういやお前、この部屋に前の住人が使ってた物をずっと置いてあるんだよな。なんか色々大変だったんだな」

「貴様が今こうして立っていられるのもあの男の存在があるからだ。感謝してもしきれないくらいだ」

「ふうん。そいつはいい人だったんだな」

「……まあな」

スバルの言葉にアベルは何かを考えるように、少しだけ遠い目をしてそう言った。
物思いにふける様子のアベルを見てスバルは、よっぽど大事な人だったんだな、と勝手に納得して、ふとアベルから聞いた『元の世界から来た女の話』を思い出していた。

そういえば、さっき『元の世界』という言葉をアベルが言っていたのを思い出す。
アベルが元の世界から呼び出した聖女がエミリアたんではないのなら、元の世界から来たというあの女ももしかして俺と同郷の人…?

いや、今はそんなことより、目の前のことである。

現実逃避しかけていた思考を元に戻してスバルが視線を自分の下腹部に戻すと、ついさっきまでアベルの指が入っていた場所がやけにスースーする。

その快楽に思考を持っていかれないようにとスバルが苦労している間にも、アベルは二本の指をスバルの後孔に潜り込ませ、中を弄っていた。

「んっ…ぁっ…」

「……ふむ」

そう言ってアベルが中を探るように指を動かす。中の浅いところを指の腹で圧迫される度に、スバルの体がびくびくと跳ねてしまう。

「あっ、ちょっと待って、アベル、それ、気持ちよくて、やば……」

「気持ち良いのか?」

「あっ、いや、そうじゃなくて!俺は今、そういうの感じてる場合じゃ…」

「そうか。ならここだな」

アベルの指がここぞという場所を押し込むと、スバルの口から思いのほか大きな声が漏れた。
するとアベルがここだと確信したかのようにその場所をぐりぐりと押し込みはじめ、スバルは指を噛んで耐える。

「──ッ、〜〜っ!」

口から漏れる声を懸命に指で防ぎながら、自分の意思とは裏腹に体は正直に反応してしまう。
駄目だ。これ以上されたら確実に可笑しくなる。そう焦ったスバルは堪えながらもアベルに声をかける。

「〜〜っ、も、もういい!もう確認は十分だろ…?!」

「まだだ。此処が反応するか確かめないと」

「〜〜ッ!?」

アベルがスバルの体内のある一点を押すと、スバルの体がびくんと大きく跳ねる。今自分の中で何が起きたのか分からず、はっとしてアベルを見ると、何やらスバルの様子に納得したような顔をしていた。

「…ほう。ここか」

「は、はぁ?!ちょ、何して…!やっ…!あっ!」

確認したい部分に触れたらしく、アベルは素直に指を引っ込めたが、もう十分すぎるほど変な声は出てしまった。

「…ここが貴様の弱いところか」

「な、なんでそんな確認するんだよ…!」

「今後の作戦のためにな。腹を括っておけ」

「作戦…?」

アベルの言葉に、スバルは疑問を抱えつつもなんとか自分の指をアベルの指が触れた場所に持っていき自分で確かめてみる。

「んっ…!?」

指先で触れてみると、そこは確かに他の場所とは明らかに違う感触で、スバルが指の腹で軽く押すとビクッと体が跳ねてしまう。

──こ、これはやばい…!

自分で触って確認した箇所をスバルは慌てて指を離して、心の中でそう思う。アベルに確認してもらって分かったことだが、スバルの体はどうやら自分が思っている以上に開発されてしまっているらしい。それどころかさっきまでは誰も触れていないのに潤滑油を使わずともスムーズに入り、内部からはアンバーローズの男に虐められた名残か、ヌメヌメとした液体が溢れてきている。

「…少し待っていろ。潤滑油を取ってくる」

「あ、うん」

アベルはそう言って一度部屋の棚の方へと向かう。さっき俺の目の前で準備万端だったくせに何を今更。と、内心毒づきながらスバルはアベルが戻ってくるのを待つ。

「───待たせたな。始めるぞ」

気がつけばアベルはスバルの真正面に立っている。何をされたかはわからないが、もう準備万端のようだ。
ぐ、とスバルの足首を掴み、アベルはスバルを組み敷いて、スバルが何か言う間も与えず、ぐぷり、と容赦なく挿入する。

「っぐぁぁああッ!!!」

中を圧迫される感覚にスバルは、思わずのけぞりながら悲鳴を上げてしまう。声を出さないように唇を噛むが、込み上げる吐き気に息が荒くなる。

「ぐっ…はっ、はっ…!!」

「…なかなか良いな」

「っざけんなっ!俺は全然良くないんだよ…!」

「そういう意味ではなくてだな。中がすごくよく締まっているという褒め言葉だ」

「知るか!!」

スバルは怒鳴り返すが、中を掻き回すような感覚にぴくり、と体を跳ねさせてしまう。

アベルの指がスバルの中を探るように動く。何度も浅い部分を行き来しながら、時折、少し深いところを押すようにして、少しずつ中を解そうとしているのだろう。その度にスバルの口から吐息が漏れる。

「あっ、ふっ、…っ」

「…ふ、大分解れてきたな」

「言うなっ…!」

鼻で笑うアベルの言葉にスバルは、言うな!と怒鳴ったが、アベルはどこ吹く風といった様子だ。やがてアベルの指が完全に引き抜かれて、ちょっと寂しさを感じるが、これから起こることに思いを馳せて、スバルは緊張を高める。

「──挿れるぞ」

「〜〜〜っ!?ちょ、お前!急に言うな!!覚悟ってものがだな!!」

「さっき散々覚悟しろと言ってきただろう。今更何を言う」

「あれは今だ!今なんだよ!」

「悪いが待っていられない」

そう言うとアベルはスバルの脚を抱えるようにして開かせ、アベル自身を宛がって先端をぬめりを纏った後孔にあてがう。そしてぬちゅり、とスバルの後孔の中へと楔を打ち込んだ。

「は、ぁあああっ?!」

「う…、く、ぅ…」

「あ、あっ、あ、ま、まって、ちょっと……!」

「…俺も、耐えているんだ。少し黙れ」

アベルにそう言われて、スバルはもう何も言えなくなる。早くもキツキツで、繋がっているところから伝わってくるアベルの熱さに、スバルの頭は真っ白になってしまっていた。
──気がつけば、スバルの頬には一筋の涙が伝っていた。

「泣くな」

そう言って、アベルはスバルの涙を指でそっと拭ってくれた。それに酷く安堵したのか、スバルは自分でも驚くほど素直に「うん…」と頷く。そんなスバルの様子にアベルは何かを堪えるように視線を逸らした。他当然不知道。正因为他不知道,现在才会变成这种局面吧。
但是,斯巴鲁想到这里,突然愣住了。斯巴鲁不知道方法,那到底是谁来替斯巴鲁扩张后面……?

“——你不知道吧?”

面对阿贝尔如同死刑宣判般的话语,斯巴鲁一边后退一边摇头喊着“不不不!”,但很快就撞上墙壁,失去了退路。

“虽然不知道!!但就是那个吧?!就是往屁股里塞手指扩张对吧?!”

“刚才也说过了,外行人来做会血流成河哦。”

“呜哇啊啊!那个也不要!!不过,不过啊。万一我做不到的话……”

“只能由我来。”

“呜哇啊啊啊啊!!!!!”

嘴上这么说,阿贝尔已经从前面的架子上拿出润滑油做好了准备。快点。斯巴鲁拼命摇着头,阿贝尔却伸手去脱斯巴鲁的裤子。斯巴鲁一边阻止,一边语速飞快地嚷嚷。

“我才不想让你碰那么脏的地方啊!!你懂的吧?!”
“我也不想碰。有工具倒也罢了,没有的话,至少为了不让你的哭喊声烦人,我可是在体谅你,你就不明白吗?”
“那我当然也不喜欢痛啊!可这不是那种问题,是我的尊严问题!”

面对如此断然拒绝的斯巴鲁,阿贝尔露出无语的表情,打算强行突破,斯巴鲁心想这家伙是放弃商量了!他慌张地说了句“我知道了!”

“那我自己来就行!教我怎么弄!我自己做!!”

“……”

“我没骗你!真的!以艾米莉娅碳之名发誓绝不说谎!!”

在这种时候搬出艾米莉娅的名字,斯巴鲁感到非常痛心,但要在此时说服阿贝尔,不做到这种程度,他是不会相信的吧。
原本怀疑斯巴鲁话语的阿贝尔,中途注意到斯巴鲁颤抖的肩膀,深深叹了口气后说了句“知道了”,然后松开了斯巴鲁。

“你以艾米莉娅发誓,可不要违背约定。”

▽▲▽▲▽▲▽▲

大致了解了方式和松弛的方法后,斯巴鲁从阿贝尔那里接过润滑剂,然后呼地深呼吸了一下。

“别把床单染上血。”

“不会的!你才要在我结束之前保持勃起呢!”

“那也许才是最难的。”

“好了快转过去!绝对不许看这边?!”

“不用你说那么多遍我也知道。”

斯巴鲁又叮嘱了一遍,阿贝尔无奈地说了这句话,然后移动到床角。确认阿贝尔的视线已经完全从自己这边移开,斯巴鲁战战兢兢地脱下裤子和内裤。

“……”

下半身凉飕飕的,有些寒意,但现在不是在意这种事的时候,总之先按照阿贝尔说的方式,斯巴鲁将手指贴上自己的后穴,却注意到一种异样的感觉。

──咕啾。

“咕啾?”

明明还没有用任何润滑剂,屁股里却有东西流出来。斯巴鲁不明所以,姑且试着把手指伸进去一点。

“……”

只见手指上确实沾着无色透明的液体,一瞬间没反应过来发生了什么的斯巴鲁呆滞了几秒后,回过神来,察觉到有什么不对劲,向阿贝尔求助。

“阿、阿贝尔…!我、我的屁股好像不太对劲?!”
“哈?你在说什么莫名其妙的话……”
“啊,糟了,现在转过来……”

喊了阿贝尔的名字后才想起自己现在的样子但已经太迟。他猛地和阿贝尔对上了视线,随后阿贝尔的目光落到斯巴鲁的下半身。

“~~~!!”

“有什么必要害羞成这样?你和我长着的东西不都一样吗?”

“话是这么说!可是接下来要做那种……那种事的嘛!当然会不自觉地在意啊?!”

“你居然也有羞耻心才更让我吃惊”

“你这家伙……!”

与阿贝尔的互动让羞耻感渐渐消退,斯巴鲁也因为阿贝尔始终如一的态度而感到一丝安心。
然后,阿贝尔用与平时无异的语调问道:“然后呢?”

“什么地方奇怪?”

“哦。就是,我的后面,还没用润滑液就已经湿了……”

“哈?”

斯巴鲁的话,让阿贝尔一脸“你终于疯了吗”的表情,斯巴鲁回敬一句“没礼貌!”,并将自己的手指和未开封的润滑液瓶子展示给阿贝尔看。

“你看!我试着稍微探了一下
“原因什么的,单纯只是你对男人不行吧?”

“不……”

对于只把性行为当作手段的亚伯来说,对方的性别改变应该不是什么大问题。然而,亚伯的那里却确实不听使唤,这样下去就无法离开这个房间了。
而且,如果对男性有排斥反应的话,在行为开始阶段就不应该起作用才是。

这样一来,虽然非常不情愿,但能想到的原因只有一个。

“——没办法”

“嗯?你说什……喂,怎么突然翻起柜子了?”

阿贝尔低声嘟囔了一句后,突然开始翻找床边刚才那个柜子的抽屉。斯巴鲁正狐疑地看着阿贝尔的举动,阿贝尔从抽屉里拿出了两个小瓶子。

“喂,你那个……”

阿贝尔手里拿着的,是刚才和润滑油一起放在抽屉里的媚药。
为什么要拿那个……斯巴鲁虽然有种不好的预感,但还是开口询问阿贝尔,回到床边的阿贝尔打开其中一个瓶盖,面不改色地说道。

“喝下去”

“这种来路不明的东西谁会喝啊?!”

“……”

“喂!别想趁我不注意让我喝下去!我绝对不喝!”

斯巴鲁无法理解阿贝尔为什么会想把这种来路不明的房间里来路不明的东西喝下去。不,他拿着两个小瓶子,意思是要先让人试毒再喝吧,这家伙?

“喂,喂!你到底突然想干什么?!我不喝!”

刚才的行为已经消耗了不少体力的斯巴鲁,在与阿贝尔的攻防中气喘吁吁地叫喊着。听到这里,阿贝尔像是放弃了似的咂了下舌,停下了动作。

“——喂,你、你你你!干什么?!”

谁知他紧接着就开始喝刚才要灌给斯巴鲁的媚药,斯巴鲁慌忙想阻止,但还没来得及阻止,小瓶已经见了底。随后阿贝尔便一动不动,让斯巴鲁担心起来,想着该不会真是毒药吧。

“喂,你没事…”

他担心地轻拍阿贝尔的肩膀,却被抓住右手,强行夺走了嘴唇。斯巴鲁吃惊地瞪圆了眼睛,被强行撬开的嘴里,阿贝尔将液体哺了进来,(这家伙…!)斯巴鲁察觉了阿贝尔的企图,却迟了,这才挣扎起来。

“唔~!唔唔~!!”

然而,想吐也吐不出来,因为嘴被阿贝尔堵着,嘴里的液体自然流向了胃里。就这样过了几分钟,阿贝尔确认斯巴鲁已经全部咽下媚药后,才终于放开斯巴鲁的嘴唇。

“你、你这混蛋……!要是毒的话…”

“我在灌你之前先尝了一点,至少没有立即生效的毒。──毒是没有。”

“你说这话是什么意思… 嗯…?”

阿贝尔似乎在给斯巴鲁喝之前先试了试毒。斯巴鲁本来想抱怨说就算没有毒也不想喝这种东西,却注意到了违和感。

“咦…?怎么,出汗…”

“──看来,本来该有的效果开始起效了。”

“本来该有的效果…难道…”

听到阿贝尔的话,斯巴鲁才察觉自己的呼吸急促起来。不只是呼吸。体温好像也在升高,不知不觉间额头已经渗出汗珠。
身体像感冒时一样发烫,脑袋像醉酒时一样轻飘飘的,他感觉思考能力正在下降。

“哈啊…啊,好热……!”

汗水渗进衣服里,黏糊糊的很难受。无意识地想脱掉运动服,但想起阿贝尔的存在,猛地回神,停下正拉下拉链的手。

“怎么。不脱吗?”

“因、因为你还在……”

斯巴鲁被阿贝尔揶揄的话惹恼,抬起头,与面带几分潮红的阿贝尔目光交汇。
说起来,这家伙也喝了一点媚药……

“——嗯?”

紧接着,一道阴影突然落在眼前,斯巴鲁感到唇上柔软的触感,瞪大了眼睛。

(咦,刚才也是……)

眼睛被什么东西盖住,看不见前方。黑暗令人害怕。咦,说起来阿贝尔去哪儿了?哇,嘴里有什么滑溜溜的东西进来了。明明应该觉得恶心,可这是什么,好舒服…?啊,糟了。什么都无法思考了。

一开始明明觉得恶心,但上颚被舔过、舌头被轻轻吸住之后,脑子渐渐像麻痹了一样舒服起来,等回过神来,他已经伸手环住了眼前这份舒适感的来源。
多希望这一刻能永远持续下去,可突然那温度离开了,他一边想着为什么为什么,一边睁开眼睛。

“咦,阿贝尔……?为什么靠这么近……”

眼前近在咫尺的是阿贝尔俊秀的脸庞,而自己的手臂正环在他的脖子上。斯巴鲁一时没弄清状况,只是不安地望着阿贝尔,眼前的美貌突然露出恍惚的表情,他的背脊窜过一阵寒意。

“阿贝…”

“──继续吧。”

斯巴鲁的大脑还没来得及处理阿贝尔的话,阿贝尔的手已经抚上了斯巴鲁的下体。
仅仅被摸了一下,斯巴鲁就夸张地弹了一下肩膀,忍不住发出声音。他解开环在阿贝尔脖子上的手臂,将视线移向自己的下半身。

“你、你、在摸哪里……那里,没必要碰……っ”

“既然要做到底,让你舒服点总比痛苦要好。”

话音落下,阿贝尔打开刚才取出的另一瓶媚药,直接将液体滴在斯巴鲁的下体上。冰凉的液体突然接触小腹,他猛地一颤。斯巴鲁慌忙想制止,但阿贝尔比他更快,开始像涂抹媚药一样套弄起斯巴鲁的下体。

“啊……!不、不行、不行!别这样!喂,你在听吗?!”

“……”

“啊、唔、呜、咿、嗯…、别、啊、啊、不行…!”

被涌上来的快感冲昏头脑,斯巴鲁猛地向后仰起腰,轻易地泄了身。
正当他喘着粗气,在快感释放的同时感到一阵脱力时,随着咕啾一声,一阵尖锐的快感窜上脊背。

「原因?不就是你单纯对付不了男人吗?」

“不……”

对于只把性行为当作手段的亚伯来说,对方的性别变了应该也不是什么大问题。然而事实上,亚伯的那里就是不听话,这样下去就出不了这个房间了。
说到底,如果对男人有排斥反应的话,从行为开始阶段就不应该能有反应。

这样一来,虽然非常不情愿,但能想到的原因只有一个。

「──没办法」

「嗯?你说什……喂,怎么突然翻起柜子来了?」

亚伯低声嘟囔了一句什么,突然开始翻找床边刚才那个柜子的抽屉。斯巴鲁正狐疑地看着亚伯的举动,亚伯就从抽屉里拿出了两个小瓶子。

「你、你那是……」

亚伯手里拿着的,是刚才和润滑油一起放在抽屉里的媚药。为什么拿那种东西……斯巴鲁虽然有不祥的预感,但还是开口询问,回到床边的亚伯打开其中一个小瓶的盖子,若无其事地继续说。

「喝下去」

「那种来历不明的东西我怎么可能喝?!」

「……」

「喂!别想趁我不注意灌我喝!我绝对不喝?!」

斯巴鲁无法理解亚伯为什么要喝这种来历不明的房间里来历不明的东西。不对,他拿了两瓶,意思是要先让我试毒然后再喝吗这家伙?

「喂,喂!你突然这样是干嘛?!我说了不喝!」

刚才的行为已经消耗了不少体力的斯巴鲁,在与亚伯的攻防中喘着粗气,大声喊道。

而亚伯似乎是放弃了,啧了一声后停下了动作。

「…喂,你、你你你!干什么?!」

结果下一秒,他突然喝起了刚才打算让斯巴鲁喝下去的媚药,斯巴鲁慌忙想要阻止,但还没来得及阻止,小瓶已经空了,见亚伯一动不动,斯巴鲁开始担心该不会真是毒药吧。

「喂、喂…你没…唔?!」

他担心地轻拍亚伯的肩膀,却被一把抓住右手,强行吻了上来。斯巴鲁惊讶地瞪圆了眼睛,被强行撬开的嘴里,亚伯口中的液体被灌了进来,(这家伙…!)斯巴鲁这才察觉亚伯的意图,却已经晚了。

「唔〜!唔唔っ〜!!」

然而,想要吐出来嘴却被亚伯堵住,嘴里的液体自然而然地流进了胃里。
几分钟过去,确认斯巴鲁已经将媚药全部吞下的亚伯终于放开了斯巴鲁的嘴唇。

「你、你这家伙…!万一有毒的话…」

「在让你喝之前我先少量试了试,至少没有立即生效的毒。──毒,是没有」

「你这话里有话的…唔…」

斯巴鲁本想说即便没有毒也不想把那种东西喝进嘴里,却突然察觉到一丝异样。

「咦…?怎么,出了好多汗…」

「──看来,原本的效果开始显现了」

「原本的效果…难道…」

听到亚伯的话,斯巴鲁意识到自己的呼吸正在变得急促。不只是呼吸。体温好像也在上升,不知不觉间额头已经渗出汗珠。
像感冒时身体发热,又像醉酒时脑子轻飘飘的,感觉思考能力在逐渐下降。

「哈啊…好热…っ」

汗水渗进衣服里,黏糊糊的很不舒服。下意识想要脱下运动服,但想起亚伯还在场,猛然回神,停住了拉链上的手。

「怎么了。不脱吗」

「你、你还在…」

スバル被亚伯煽动性的话语激得抬起头,然后和脸颊微微泛红的亚伯四目相对。
说起来,这家伙也喝了一点媚药……

「──嗯?」

就在这时,视野突然暗了下来,スバル感到唇上传来柔软的触感,瞪大了眼睛。

(咦,刚才也是…)

有东西遮住眼睛,看不见前方。黑暗令人害怕。哎,说起来亚伯去哪了?唔,嘴里好像有什么滑溜溜的东西进来了。明明应该觉得恶心的,可这是什么,好舒服…?啊,糟了。脑子变得一片空白。

起初觉得恶心,可当上颚被舔舐、舌头被温柔吸吮时,脑袋渐渐像麻痹了一样舒服起来,回过神来时,双手已经不自觉地环上了面前的温暖,紧紧抱住了他。
希望这样的时间能一直持续下去,正这样想着,那温热突然离开,一边疑惑着为什么为什么,一边睁开眼睛。

「啊咧,亚伯…?为什么在这么近的地方…」

眼前是亚伯端正的脸庞,而自己的手臂正环在他的脖子上。スバル一时无法理解状况,只能不安地注视着亚伯,而眼前那张俊美的面容突然露出恍惚的表情,他感到一阵寒意窜上脊背。

「亚伯…」

「──我们继续吧」

「诶?…呀?!」

斯巴鲁的大脑还没来得及处理亚伯的话语,亚伯的手已经抚上了斯巴鲁的下体。只是轻轻一碰,斯巴鲁便夸张地肩头一颤,发出了声音,他松开环在亚伯脖子上的手臂,视线移向自己的下半身。

「你、你、碰哪里…那种地方、没有必要碰…っ」

「既然要做就做到底,让你也舒服些总比难受好。」

话音未落,亚伯便打开先前拿出的另一瓶媚药,直接将液体滴在斯巴鲁的下体上。冰凉的液体突然触到下腹,斯巴鲁猛地一颤。他慌忙想要阻止,但亚伯已经抢先一步,开始一边将媚药抹匀一边撸动斯巴鲁的下体。

「啊…!等、等等、不行!住手!喂,你听见没有?!」

「………」

「啊、呜、咿、咿呜、唔、呀、啊、啊、不行…!」

快感不断涌上来,斯巴鲁猛地弓起腰,轻易地就泄了。
刚因快感解放而脱力地喘着粗气,随着一声黏腻的水声,一道尖锐的快感窜上他的背脊。

「哈…?等、你干…!」

斯巴鲁惊讶地回头,只见阿贝尔若无其事地坐在他身后,把刚才自己喝下的媚药往斯巴鲁的性器上涂抹着。

「あっ、あっ、やっ、まっ、待っ…!あっ、あっ、んぐっ、や、あっ…!やめ、待って、あっ、んっ!」

用塗満媚薬的手不断套弄着斯巴鲁的那里,斯巴鲁的囊袋也被他握在掌中搓弄。以刚才不同的快感让斯巴鲁意识模糊,他无法抑制从口中泄出的声音。

「ま、待ってくれ…!それ、はっ、だめ、ぁ、あっ!」

「──何がだ」

「ひぁっ、んっ…!や、そこ、駄目だって…っ!」

アベルが何度も先端を指でぐりぐりと押しつぶすように刺激してくると、スバルの視界は快感で徐々に白んでいき、再びあっさりと果ててしまった。
しかし、アベルはそこで手を止めず、先端を弄っていた指を後孔の方に移し、ぬるぬるとした媚薬を塗り込むように周りを撫でる。

「あ、やっ…!あ、あべる、ちょっ…!あっ、やっ…!」

「…ここもだいぶ反応がいいな」

自分でも触ったことのない場所をアベルに撫でられ、指で優く揉まれるように刺激されると、強烈な羞恥心に襲われる。けれど、先ほどの媚薬で敏感になっている身体は感じることを拒めず、ゾクゾクと気持ちの良い感覚が全身に広がっていく。すっかり弛緩して力の入らない身体でスバルはされるがままに指を受け入れ、アベルに促されるままに嫌々ながらも素直にベッドにうつ伏せになると、背中側から覆い被さるように抱きつかれる。

「ひっ!?ちょ、あ、ぁ…っ!胸、触んな…っ」

アベルが覆い被さったことで、スバルの胸とアベルの胸が触れて、スバルの胸の突起がアベルの肌にすり、と擦られる。
(あぁ、もう、この時点でかなりヤバいのに…!)

汗ばんだ肌同士が触れ合う感覚に腰が砕けそうになるのを必死に堪え、スバルがアベルに文句を言おうと顔を上げると、見慣れた綺麗な顔が快楽に蕩けただらしない表情で間近にあり、ドキリ、と心臓が高鳴る。

(…あれ、なんか今日のアベル色っぽくね?)

呆然と見とれていると、そんなスバルの視線に気づいたのか、アベルが口元を緩ませ、意地の悪い笑みを浮かべてみせる。

「…今の貴様は随分と煽情的だな」

「へ?…っ!ちょ、なんでキスして…っ!んぐっ…!」

気づけばアベルとの距離がゼロになっていて、何度目かもわからないキスをされ、スバルは先程まで抱えていた違和感を忘れて、気持ちよさに浸ってしまう。
さっきから何度もされているせいか、段々キスに慣れてきている自分がいて、強引なキスなのにさっきよりも怖くなくて、それどころか、目を閉じてアベルのキスを受け入れてしまう。

「…随分と慣れてきたな」

「っ…!うるさ…」

すると、アベルはスバルの唇を離し、耳元に顔を寄せる。スバルはそれにひくりと肩を震わせるも、負けじと言い返していると、今度は耳朶に軽く唇を触れさせて、鼓膜を甘噛みされる。敏感な部分をいきなり刺激され、びくびくと体を震わせる。

「ひ、やっ、そこ、だめ、ぇ…っ」

「またそう言う。少しは学習しろ」

さっきの男の戦い方しか知らない男の思考で、何度も「だめ」と言うものだから、ちょっとからかってみたくなっただけだ。そして期待通り、スバルの口からは甘い声が漏れる。
アベルは喉の奥で満足そうに笑うと、噛んでいた耳朶を放し、そのまま首筋を伝って鎖骨へと唇を這わせていく。

「んっ…く…」

こ、ここちいい、これ。
自分がこんなに感じてしまうのが悔しくて唇を噞むと、唇にアベルの指が当てられ、噛むのをやめさせられてしまう。

「噛むな」

「っ…」

そう言ったアベルが首筋を吸い上げると、思わず声が漏れそうになる。それを必死にこらえようとしたが、アベルに無防備な胸の飾りを軽く摘まれ、びくん、と背中が跳ねてしまい、声が漏れた。

「あっ…♡」

スバルは漏れた声に驚いて、咄嗟に自分の口を手で塞ぐ。何今の声出したの、俺?!と羞恥心で顔が茹で上げられるように赤くなる。

羞恥心と快感でどうにかなってしまいそうだった。
けれど、スバルがアベルの上で「されるがまま」になる事態は何としてでも避けたくて、おずおずと手を伸ばす。

「つ、次は…俺が、動く…から」

「……ぁっ」

これまでとは打って変わってスバルが自ら動こうと言い出したせいで、アベルは珍しく目を丸くして固まってしまった。そんなアベルを他所に、スバルはアベルの身体を押し倒すと、アベルの中心に跨り、一度飲み込んだ。

「っ、ん…っ、ぁあ…っ、ふっ…」

スバルはゆっくりと腰を動かし始める。媚薬の効果かアベルの内部はすでに解されてきているのが分かって、正直ほっとしていた。しばらくの間、ゆっくりとアベルの最奥を目指し腰を動かしていると、アベルの方から腰を動かしてくるようになる。

「ふっ、あっ、んんっ、は、ぁ…あっ…」

「……中で、蠢いてる」

「んぁ? なに…っ」

「お前の中を、ビクビクと締め付けてるのは、お前のモノ」

スバルは「は?」と綺麗に間の抜けた声を漏らすと、そこでようやく自分が貫かれている最中であることを理解した。

「そ、そんな…って、あっ…!や、やっ、な、なに…?!」

腰をぐいっと掴まれると、下着も何もかもを落とされた状態で対面座位のまま、内側から突き上げられる。するともう限界だったのか、スバルはまたあっさり達し、中に精を放ってしまう。

「はあっ、はっ、待っ、あ…待って、アベルっ…」

「…まだ一度しか撃ってないだろう」

「だから、もう、無理だって…っ!」

息を切らすスバルに、アベルは息も乱さず淡々と事実を述べる。スバルの精液でぬかるんだスバルの性器を握り、再度扱き始めた。

「あっ、やっ、あっ、んっ、あっ!待っ、まっ…」
「…っく、な、なんか、気持ちよくて、変に…っ、あっ、イ、イくっ」

一度果てたばかりで敏感になっているところを責められ、スバルはあっさり二度目の絶頂に達する。

体が勝手にびくついて止まらない。脳みそがとろけていって、自分が今何をされているのか分からなくなりかけたところで、急に腕を引かれ、上体を起こされる。

「ほら。自分でやってみろ」

そういうと、アベルがスバルの手を自らの下半身へと導いていく。
そこはすでに硬くなっており、スバルはアベルの言うことを素直に聞いてしまっている自分に疑問を感じつつも、手に力を込めて上下に扱き始めた。媚薬の効果もあってか、抵抗する気力が湧かない。

「……ん、少し、強めが好みだ」

素直に扱き始めたスバルの様子が気に入ったのか、アベルは低い声で上擦った吐息混じりの声でそう伝えてくる。
スバルは指示に従い、少しだけ手の力加減を強める。するとアベルの腰がびくりと跳ね、アベルから「あ…」と艶のある声が漏れる。初めて聞くアベルの声にスバルの鼓動が跳ねる。ドキドキと心臓がうるさいくらいに鳴り響き、スバルの頬が火照っていく。

「…なんで、こんなことになってんだ、俺」

「ん…っ」

不意に、今の自分の格好を再確認してしまう。アベルの上に跨り、互いの大事なところを擦り付けあっている。アベルの手がスバルの腰を撫でていて、多分、このままだと…───

「あ、ちょ、アベル、待っ…!」

「──待てない」

そう言って、アベルはゆっくりと自身をスバルに宛てがうと、つぷ、と先端を埋める。その圧迫感に息を吐いて体を強張らせると、ゆっくりと少しずつ慣らされるように、自分の奥へアベルを招き入れていく。

「はあ、ぁ、やっ、あっ…!」

痛いのか気持ちいいのか分からない感覚が下半身を支配する。気づいたらスバルの腕はアベルの背中に回っていた。

気づけば、きつく瞼を閉じて快感に耐えているスバルを見て、アベルの口元が弧を描く。

「つれて…」

「…!は、はい…っ」

最初こそ、声を出してしまったことに気づいて、恥ずかしそうに口を手で覆っていたスバルだったが、行為に慣れてくると次第に反応も大きくなっていき、気づけばスバルから鳴いていた。

スバルが行為に慣れてきたところで、アベルが突然動きを止める。

「…どうした?」

自分から鳴いてしまったことが恥ずかしく、視線を逸らしながらも、止まってしまったアベルにどうしたのかと問う。

「…疲れた」

「は?!今の何分も経ってないだろ?!疲れたとかそういう問題じゃないだろ?!」

先程までの情事は一体何だったのか。いきなり何を言い出すのかとスバルは声を荒げるが、アベルは構わず続ける。

「お前が先にイったからだ。だから、お前が自分の口でお詫びしろ」

「は?何言って…」

「貴様の口で気持ちよくしてもらうまで、出て行かない」

「──っ、そんなの、ずるい…!」

自分は先にイッてしまったのでアベルはまだ一度も果てていない。そう考えると、スバルは口を閉ざす。

「…分かった。やる」

「では、目を閉じろ」

拒否しようと思えば出来たはずなのに、何故か了承してしまった自分に驚きながらも、スバルは言われるがまま目を閉じる。アベルに言われるがまま、口を開けて顔を近づけた。

何がどうしてこうなったかはよくわからないが、とにかく言葉通りに従うことにする。目を閉じているので何が行われているかは分からないが、スバルの顔のすぐ横で微かに衣擦れの音がした。アベルが動いたんだ。

「んっ…」

スバルの口元に、ぬるりとした感覚が触れた。何か、硬い…。ラバーのような、ゴムみたいな…。

それに違和感を感じ、スバルはそっと目を開けた。

「あ、あべ…?それ…」

そこにはアベルの下腹部から生えていた、アベルそっくりな色の乳白色のそれが、口元に押し当てられている光景があり、スバルは思わずアベルの顔を見る。だがアベルは無表情のままその塊をスバルの唇に押し当てた。

「口を開けろ」

「いや、いやいやいや!なんで!?さっきまであんな穏便に進めてたくせに、急に過激に…!」

「必要な道具が揃ったからだ」

「ふえ?意味がわかん…」

「──グッ」

スバルが意味を理解する前に、アベルはスバルの口に性器をねじ込んだ。

「うっ、うぐっ、むっ…」

「……っ」

口内に突然アベルの性器をねじ込まれ、反射的に吐き出そうとするが、アベルの手が後頭部に回り、逃げられないように固定される。
浅いところをぬるぬると動かされ、口の中を掻き回すように抽挿されて、気持ち悪いのと苦しいので目が回る。

「ん、うえ、んぐっ…う、ぐ、ぅえ…」

「………」

「ん、ううーっ、うえ、えぐ、っ…」

スバルの口の中は媚薬でべとべとで、アベルの匂いと唾液が混ざった独特なニオイが口内に充満して、それを嗅ぐたびに、さっき身体を重ねていた時のことを思い出して、うっかり変な気分になってしまいそうになる。
どれくらいそうしていただろうか。アベルが「飲め」と言いながら、スバルの口に自分の唾液を流し込んでくる。液体が喉を鳴らしながら流れて行く感覚が妙に生々しくて、肌がざわつく。

「…げほっ、っぷは…何考えて…」

息継ぎのため解放された口でスバルが抗議の言葉を吐き出そうとすると、唇をぴったりと塞がれる。口の中にまた何かが注がれる。
さっきと同じ液体だ。頭に血が上っていく感覚がして、スバルは状況を理解するのに必死だった。

「…っう…、ぜえ…はあ、はあ、何で、俺にこんな…」

「気付けない貴様が悪い。そもそも、貴様が俺の媚薬を勝手に飲んだからだろう」

「は?私が…?」

自分が飲んだ?そんな記憶はないとスバルは首を傾げるが、アベルは「さっき、お前は自分で」と顎をしゃくって示す。

「この…瓶、の中に……あっ!」

「──アベル、俺に近づくな!!」

スバルが視線を落とした瞬間、突然叫び声を上げてアベルを突き飛ばした。何か視線を落とした先にある物がスバルに衝撃を与えたようだ。
アベルは驚きつつも、近くに腰を下ろし、スバルに自分の顔を向かせて問いかける。

「どうした」

「ち、違う…!そんなんじゃない!俺は、その、アベルを、男として見て…」

スバルは顔を真っ赤に染め、言葉を詰まらせる。突然のスバルの様子にアベルは首を傾げたが、徐々にスバルの言わんとしていることを理解して、口元に笑みを浮かべる。

「そうか。男として見られないのなら、仕方ないな」

「あ、いや、そうじゃ…」

「では、このまま終わりにするか」

「終わりにするかじゃなくて…」

慌ててアベルを止めようとしたスバルだが、アベルの言い分はもっともだ。男として見られないのなら、これ以上行為を続けてもアベルに利はない。
それは、スバルとしても困る。媚薬を盛られているスバルは既に身体に変化が現れてきているし、どうにかしてこの身体の火照りを鎮めないと、冷静な判断が出来なくなる。
しかし、男にそんなことをされるなんて…とアベルに言いかけて、自分でも何を言おうとしているのかわからなくなる。男にこんなことされるのは嫌なのに、何故か抗えない自分がいる。

「…………」

「…おい」

アベルは何も言わずにただじっとスバルの方を見つめている。無言でじっと見つめるアベルの瞳は、スバルがその瞳に見覚えのある色を滲ませていて、ぎゅるりと糸を巻き取るように、思考がその瞳に引き込まれていく。

「…わかった、やればいいんだろ。文句は言うからな」

「…言うと思ってた」

「何だその顔は。お前こそ、こんなことしてて楽し…──っつ?!」

スバルがそう言い終える前に、アベルが気づけばベッドに押し倒されていて、そのまま抱きしめられる。どうやらスバルから承諾を得られたことでアベルの機嫌が直ったらしく、先程とは打って変わってどこか軽やかになっている気がする。

「あ、ま、待っ…!上着、脱がすの…っ、自分で…」

「待てない。どうせ脱ぐんだ」

「あっ、う、ま、待っ…んっ」

ジッパーを下ろされ、太ももを撫でられ、お腹に唇を落とされて、されられるがままになっていると気づいた時には既にスバルのジャージは脱がされており、あっという間に肌を晒すことになってしまった。

「待って、アベル…!急にそんな、ゆっくり…」

「遅い」

「ぁ、あっ…!!」

スバルがなんとか待ってもらおうと懇願しても、アベルは取り合おうとしない。するすると下着を引き下ろされ、露わになった性器を軽く握られ、そのままゆっくりと扱き始められてしまった。

「あっ、ま、待っ、んっ、アベルっ!」

「…声が大きい」

「だって、あっ、アベルが…っ、あっ」

アベルに軽く睨まれてしまい、スバルは咄嗟に口を手で覆うが、アベルの手の動きは止まってくれない。あっ、あっ、と小さく漏れる声を噛み殺しながら、スバルは快感に耐える。だが、どれだけ耐えようとも一度果てた後の敏感な身体には意味を成さず、あっという間に追い込まれてしまう。

「はあぁ…っ、や、イっ、またイっ…!あっ!あっ!」

数分と持たずして達してしまい、二度目の達した感覚に、スバルの意識が飛びかけていると、性器に触れるアベルの指にいつもと違う感覚を覚える。

「ん?…なんか、この前と違…っ、うあああぁっ?!」

ぐにゃりと根本を掴まれ捻り上げるように扱かれたスバルは、これまでに感じたことがないような強い快感に変な声が出て、思わず自分で自分の口を押さえる。
ああ、そうだ。今アベルにしているのは媚薬を飲ませた後に、だ。

いつもは理性を失わないようにしてきたけど、今日はアベルが飲ませてきた媚薬のせいで自分から身体を許してしまいそうになる。

「はぁ、あっ、…んんっ」

「…少し余裕が無くなってきたか」

アベルはスバルの様子を一瞥し、ニヤリと笑う。薬の影響で快楽に素直になっているスバルが、いつもとは違って実に面白い、といった表情だ。

「そんな…、まだ全然してない…のに…」

「そうだな。──まだ始まってもいない」

「ひっ!」

アベルの声が低くなり、ゾクリと背筋が震える。それから、つぷ、とスバルの後孔に先端が当てられる感触があって、今から何が起ころうとしているのか理解して目を見開く。

「あ、ま、まって…!」

「緊張しろ。力抜け」

「む、無理だって!そんな急に言われたって…っ!」

早くも始まるであろう行為を前に、スバルがぎゅっと目を閉じると、ひんやりとした何かが下腹部に垂らされ、反射的に身を震わせる。
どうやら先程スバルの性器に塗った媚薬の残りを、アベルは自分の性器に垂らしたらしい。

「なっ、何やって…!」

「お前の玩具と自分の玩具を重ねるんだ。少しは解れてくれた方が此方としても楽だ」

「あっ…まっ、待っ…!」

次の瞬間、アベルの性器がスバルの後孔に押し当てられる。

「っ、んぁ…!」

アベルの尖端がぬるりと入口に触れると、スバルの腰がビクビクッと震え、アベルの方へと勝手に傾いてしまう。

「じゃあ、挿れるぞ」

「待っ…あっ!んっ、あっ…!」

遠慮なしにアベルがスバルの中へと侵入してくる。

「あ、あ、あっ…、ぁ、あっ…」

アベルのそれがスバルの中を割り開くように挿入され、息が止まる。
だけど、手枷を嵌められたように拘束されている訳でもないのに、スバルは拒むこともせずにただされるがままになっていた。それどころか、ぬるりと侵入してくる熱に少し背中がむずむずしているのが自分でも分かる。

「はあ…まだ先っぽだけだぞ」

「っ、うるさ…っ」

これからアベルのを全部受け入れるのかと思うと、恐怖よりもむしろ変に昂ってしまう。ちょっと強がって悪態をついたスバルだが、指で先端をくぱぁと開かれ、ぬるぬると先端にヌメリを塗り込まれるように弄られて、肩を震わせながら甘い声が漏れる。

「〜っ!」

声を殺すように唇を噛み締めるが、アベルの指が後孔に触れてぬるぬると入口をなぞり始めると、嫌でも体は反応してしまう。

「んっ、ぁっ…待っ、あ、アベル…待って…」

「…声を出すな」

「あっ!ふぁ、あっ、んんっ…待っ、て…本当に…っ」

びくびくと腰を震わせながら、スバルはアベルに触れられている場所から逃れようと、腰を引いていく。
そんなスバルの様子をじっと見ていたアベルは、わざとゆっくりと指をスバルの前立腺に宛がうと、薬を塗り込むように少しだけ押し込んだ。

「────ッ、あ、あぁッ!?♡」

軽く触れただけだというのにスバルは大きく
斯巴鲁在床上激烈地挣扎着,亚伯按住他,脸上浮现出令人不快的笑容。斯巴鲁忍不住叫喊出来,亚伯却不知为何露出惊讶的表情,随即像在思索什么似的眯起了眼睛。

斯巴鲁虽然对亚伯的反应心存疑虑,但还是趁着这个空隙扭动身体,试图挣脱亚伯的束缚。

「喂,你在逃什么?」

「唔……被发现了啊。」

「你真是半点松懈都不行啊。」

斯巴鲁心想这句话原封不动地奉还给你才对,但亚伯却忽然低声呢喃:「也许吧。」

「什么意思?」

「你忘了自己刚才说的话了吗?我说过,你也许在享受其中。」

「……你该不会是被药物搞坏脑袋了吧?」

「哈,也许吧。」

从亚伯口中说出的每一句话,都让人怀疑那究竟是不是真的出自亚伯之口。斯巴鲁甚至开始想,眼前这个亚伯该不会是冒牌货,自己是不是被欺骗了。
但这个可能性随即被否决了。虽然时间不长,但毕竟是在帝国共度了苦乐——苦九分乐一分——的对手。从至今的言行举止来看,足以确认是本人。

「……嘛,要重现这种恶劣性格反而比较难吧……」

「你说什么了?」

「什么都没说!是不小心自己从嘴里蹦出来的!」

「………」

不小心把真心话漏出来了。感觉被亚伯瞪了,但斯巴鲁装作没看见。
这时,伴随着一声叹息,斯巴鲁的右腿被猛地抬了起来。

「啊,你这——」

「老老实实别动。先让你适应一下。」

「哈?适应什——」

斯巴鲁话还没说完,亚伯的手指已经触上了后穴,随即就那样侵入了进去。斯巴鲁不由自主地绷紧了身体,注意到这一点的亚伯停下动作,用另一只手轻柔地抚摸斯巴鲁的脸颊。

「你说脸……这、这样……?」

「就那样闭上眼睛,把手臂环到我脖子上。」

「诶……好、好的。知道了……」

斯巴鲁犹豫了一瞬,但亚伯的声音比平时温柔,他便照着说的把手环上亚伯的脖子,人的体温让他稍微安下心来。然后,果不其然,亚伯的脸很快凑到了近前。
果然还是美人啊。这个念头只持续了一瞬,斯巴鲁的意识立刻被体内开始动作的亚伯的手指吸引过去。虽然没有刚才那么强烈,但每当中指在里面动、带来压迫感时,肩膀都会不由自主地颤抖。
而且,手指每动一下,就会发出咕啾咕啾的淫靡声响,令人厌恶。

「那、那个。反正已经湿了,直接插进来不就好了……」

「不行。」

「为什么不行……」

「马上你就会明白了。还差一点……」

斯巴鲁只想赶紧结束这种事,但亚伯却意味深长地呢喃着,像在探寻什么似的动着手指。
到底想干什么。斯巴鲁为了掩饰不快感将脸埋进亚伯的肩膀,忍耐着——

「──嗯啊?!」

突如其来的尖锐快感让他惊得叫出了声。慌忙捂住嘴、拉开距离,想要确认亚伯的状况时,斯巴鲁倒吸一口气。

「──找到了。」

「亚、亚伯,刚才那……?!」

亚伯眯起眼笑了,看着斯巴鲁的反应。那张脸上带着不好的预感,斯巴鲁正要问发生了什么,之前还不规则蠕动的手指开始带着明确的意志,像是刻意攻击某一点一般动了起来。斯巴鲁每随着亚伯的手指动作,都会拾起方才那股尖锐的快感,脑中变得一片空白。

「啊、嗯、亚伯、亚伯!等、等等!!」

「为什么?」

「什么叫为什么……!这、这个有点……啊!嗯啊!什么……?!亚伯!不妙,要、要……!」

方才感受到的痛苦与压迫感全部被快感覆盖,这种变化让斯巴鲁感到恐惧,他用颤抖的声音向亚伯求助。
看到斯巴鲁这副模样,亚伯直接吻上了他的唇。斯巴鲁任由对方吻着,心想(这家伙,以为亲个嘴就什么都能被原谅吗……!)虽然察觉到亚伯从刚才起就动不动吻他的用意而想抵抗,但真被吻住的时候脑袋就变得轻飘飘的,思考变得迟钝,最终还是落入了亚伯的算计中,实在令人不甘。

「嗯、哈啊、呼……」

就这样被亚伯随心所欲摆弄了几分钟的斯巴鲁,即使手指从体内抽离、嘴唇也被放开之后,仍然好一会儿用肩膀喘着粗气,被一种难以言喻的疲惫感所侵袭。
已经连一根手指都动不了了。斯巴鲁正这么想着,后穴处有某个带着热度的事物贴了上来。

「……开玩笑吧。」

「我不觉得有比现在更合适的时机。」

「至、至少让我休息三分钟……」

「驳回。」

「──啊……!」

紧接着,逐渐侵入的压迫感让斯巴鲁屏住呼吸。虽然多亏了刚才充分的扩张还算好受,但回想起刚才那段苦涩的记忆,身体还是无意识地产生了抗拒反应,肩膀颤抖起来。

「──慢慢吐气。」

「……啊呜……」

「什么都不要想。这里没有会伤害你的人。──你只需要相信我,接受就好。」

「相信你……接受……」

在热度与热度交融、几乎要爆炸的脑袋里,斯巴鲁复述着亚伯的话。拼命想清空大脑,却始终无法抛弃先入为主的念头,恐惧填满了思绪。
陷入了两难境地。再这样下去又要给亚伯添麻烦了。斯巴鲁正忍着泪水时,忽然有一只手游刃有余地抚过他的头发,像在梳理一般。

「亚伯……对不起……」

「别道歉。」

「呜……可是……我、我……」

「──喜欢被人摸头吗?」

「诶……?」

这个突如其来的问题让斯巴鲁不明所以,不禁露出疑惑的表情。亚伯却一脸认真地说「别问那么多,回答我」,斯巴鲁也只好认真地回答。

「硬要说的话……喜欢?……大概是吧?」

「那,被摸脸颊呢?」

说着,亚伯的手轻轻滑过斯巴鲁的脸颊。虽然觉得舒服,但同时也有一点痒。

「嗯、嗯嗯……?有点痒……?」

「那,互相依偎着呢?」

说着,亚伯紧紧抱住了斯巴鲁。话虽如此,原本就已经贴得很近了,所以只是微小的差别,但确实有种莫名的心安。

「拥抱……还算喜欢吧。」

「──最后了。接吻呢?」

「………」

斯巴鲁沉默不语。因为抱着,看不到亚伯的脸,但最好不看,也不想被看到。
然而,斯巴鲁的这个愿望并没有实现。亚伯拉开身体,再次从上往下俯视斯巴鲁的脸。斯巴鲁别过脸去用手臂遮住面孔,但亚伯什么也不说,只是安静地等待着斯巴鲁的回答。

「………」

「………」

「……唔。」

「………」

「……妈的。」

先投降的是斯巴鲁。

「──不、不讨厌……唔咕?!」

「讨厌」还没说完,嘴唇就被夺走了。这家伙从一开始就知道答案了吧。虽然想骂出口,但无奈说不出声,也没那个心情了。就这样,两人分享着彼此的热度,将其融化。亲吻让人安心。嘛,虽然这在人生中是第四次,其中三次都是和亚伯。
只是,理由不明,不过不明白也无所谓了。但是,觉得这段不可思议的时光再持续一会儿也不错——这是这个房间的诡计,还是被方才的媚药弄坏了脑袋呢。

「……亚伯。可以动了。」

「………」

哪种都无所谓。反正这是不得不做的事,反而正合我意。
亚伯对斯巴鲁的话投来怀疑的目光,斯巴鲁这次主动凑上去,轻轻地碰了一下他的唇。一瞬,亚伯瞪大了眼睛,但斯巴鲁用眼神示意「没关系」。亚伯露出一副复杂的表情后,叹了口气。

「你这家伙……罢了,反正你自己大概也没自觉吧。」

「自觉?你说什么?」

「没事。对我来说,这样反而更方便。」

「?」

亚伯突然说了些莫名其妙的话,斯巴鲁歪了歪头,但亚伯并没有告诉他答案。

「──我要动了。」

话音刚落,下一秒,亚伯换上一副认真的表情,抚摸着斯巴鲁的脸颊如此宣告。斯巴鲁无言地点了点头。
恐惧依然存在。但与刚才不同的是,现在甚至觉得即使被亚伯弄伤也无所谓了。看来脑袋终于坏掉了。不过这一切,都怪到这个房间头上就好了。

「嗯……」

亚伯的性器从体内抽离。终于要开始了……!斯巴鲁摆好架势,紧紧攥住床单,用力闭上眼睛。这时,亚伯的手从上方覆上来,将斯巴鲁的手包裹住。斯巴鲁不禁睁开一条眼缝,看向亚伯的脸。

「亚伯?」

「放心。我不会犯同样的错误。」

「什么意思——?!」

斯巴鲁将注意力集中在亚伯的话上,想着这话是什么意思的瞬间——噗嗤!被抽出的亚伯的性器一口气贯穿到了最深处。
那一刻,斯巴鲁的视野像是噼啪作响般炸裂开来,紧接着如海啸般袭来的快感让他发出无声的惨叫。

「───!?」

发生了什么?为什么?怎么会。
这些思绪也瞬间碎裂四散,脑袋被舒服的感觉填满。方才的压迫感并未消失。只是,那种东西几乎可以忽略不计的快感将斯巴鲁的脑袋搅得一团糟。
总之这很不妙。必须立刻阻止亚伯。这么想着,斯巴鲁将视线投向亚伯,随即感觉自己脸上的血色瞬间褪去。

「亚、亚伯!等一下……啊?!」

那里,亚伯正从上俯瞰着斯巴鲁的反应,露出满足的笑意。这家伙露出这种表情的时候,多半没在想什么好事,也不会听斯巴鲁说话。

果不其然,亚伯根本不理睬斯巴鲁的话,似乎看了他的反应就满意了,毫不留情地开始摆动腰身。
做好了承受痛苦的准备的斯巴鲁,被完全没有防备的快感暴击击中,弓起腰试图躲开哪怕一点快感,但毫无意义,反而感觉越来越强烈。身体已经完全不听使唤了。

「……啊?!等、!呜、呜、停下、停下来……!亚伯……亚伯!!你听到了……嗯啊?!嗯、啊、听、听到了、嗯、吧……!?」

「哈,我为什么要停下来?」

「为什么……因为、太奇怪了……啊!啊!别、别动了……!」

「哪里奇怪了?在我看来你倒是很享受的样子。」

「享、享受个鬼……!啊咕……?!那、那里……!那里被磨的话会不妙的……啊、呜、要、要去了、要去了……!」

面对态度散漫的亚伯,斯巴鲁一边发出呜呜咽咽的哭腔一边叫停,但亚伯不仅不听,反而加快了腰部的动作。

「你……!嘎、哈……!你、你这……!回头你给我记……嗯啊?!啊!啊!等……!对不起、骗、骗你的……!!」

「一会儿生气一会儿道歉。真是个吵闹的男人。」

「你、你这混蛋……!呜啊、呜、呜、不、不妙……!要去了!要去了——!!」

就这样轻易地泄了身的斯巴鲁,连喘息的机会都没有就迎来了持续不断的快感。这家伙还是人吗?!高潮余韵未过就继续的行径,真的会死人的!斯巴鲁想伸手去阻止亚伯,却想起自己的手正被亚伯按着。

「啊啊?!会死的!亚伯、亚伯!!真的要死了!!」

「……该死。」

「啊嘎?!等……?!呜、呜呜、呜呜、好舒、好舒服……!好舒、好舒服得快要死掉了……!」

「你这……」

亚伯不肯停下来,舒服的感觉也停不下来。斯巴鲁紧紧握住亚伯的手,用泪水汗水混着鼻涕一塌糊涂的脸,拼命思考着该怎么从这个状况中脱身。
这时,亚伯忽然停下了动作。获得了片刻喘息之机的斯巴鲁,一边喘着粗气一边叫出「亚伯……?」。

「哈、哈啊、安静点……」

「……难受吗?」

「看一眼不就知道了。」

斯巴鲁虽然去了,但亚伯还没有。被半途吊在那里,所以很难受。那为什么要停下来?……难道说,是为了我?
“………”

斯巴鲁看着眼前短促吐息的阿贝尔,回过神来时已经吻了上去。或许是觉得斯巴鲁的行为是在挑逗自己,阿贝尔皱起眉头瞪向斯巴鲁。

“喂,为什么停下了?”

“哈?不是你哭着喊着要我停下的吗……”

“是为了我才停下来的吗?明明你自己也很难受?”

“……”

阿贝尔没有回答。但是,阿贝尔的表情、举止,即使没有言语也在告诉他答案。
阿贝尔是这么温柔的男人吗。果然眼前的人是另一个人,这个房间、这个状况,还有此刻在眼前温柔对待斯巴鲁的阿贝尔,全都是一场梦吧。不,一定是这样。这种非现实的事情如果不是梦才奇怪。

“……”

“喂,突然怎么了”

“——呐,阿贝尔你喜欢我吗?”

“哈……”

对于斯巴鲁的提问,阿贝尔这次真的瞪圆了眼睛。斯巴鲁自己也对自己提问的怪异感到惊讶,这也难怪。
但是,这是检验当下状况究竟是不是梦的最快方法。嘛,如果说他被这状况逼疯了他也无法反驳就是了。

“……”

阿贝尔露出狐疑的表情俯视着斯巴鲁,但凝视了斯巴鲁的眼睛一会儿后,露出了思考的样子。斯巴鲁不明白这是什么反应,只能等待答案。

“——喜欢”

“欸?”

“我不会说第二次”

经过漫长思考,阿贝尔的回答是斯巴鲁完全没预料到的话。提问之后,斯巴鲁意识到即便这是现实还是梦境,阿贝尔大概都会一口回绝,正反省自己是不是选错问题了,但完全相反的结果让他更加确信这里是梦境。

(真是恶趣味的梦)

不过,如果是这样反而方便。斯巴鲁一边对摆出一脸不情愿、对斯巴鲁的反应不满的阿贝尔感到“这也是我的妄想吗”的尴尬,一边又觉得这是梦真是太好了。
接着,斯巴鲁再一次亲吻了阿贝尔。阿贝尔似乎想要抱怨什么,但他抢先开了口。

「——我也喜欢你」

「哈…」

「我,如果是阿贝尔的话,就算被你伤害也没关系」

轻轻在阿贝尔耳边低语,如想象中一样,与更加惊讶的阿贝尔四目相对。
反正是妄想,如果这段时间会变成谎言的话,那就想好好拜见一下眼前这个俯视着自己的美男子最狼狈不堪的表情。

但是,斯巴鲁的这个盘算,也晚了才意识到如果这里是自己为所欲为的世界,那也没什么意思。自说自话地兴奋起来,又独自萎靡下去的斯巴鲁,觉得差不多该从梦里醒了吧,正躺在床上发愣时,听到一声「喂」,便将视线移向身体仍连在一起的阿贝尔。

「说起来,设定是不是不做爱就出不去来着。我是不是欲求不满啊」

「你在说什么……」

「啊,反正大概马上就会从梦里醒来了,梦里的阿贝尔也不用再做这种事了」

明明这是我的妄想,跟它说话有意义吗?斯巴鲁正这么想着,阿贝尔突然捂住脸,深深叹了口气。

「──我明白你的想法了」

「那不是当然的嘛。因为你就是从我的妄想里创造出来的阿贝尔啊」

斯巴鲁这么一说,阿贝尔从指缝间露出眼睛瞪着斯巴鲁。
但很快,那表情变得复杂起来,看了斯巴鲁一眼后,又用手托着下巴,做出若有所思的样子。

(这是……什么感情?)

虽然对阿贝尔的反应感到困惑,但斯巴鲁印象中的阿贝尔也是个让人搞不清在想什么的家伙,所以倒也没错。可即便如此,这个还原度也太高了。简直像真的一样……

「喂」

「唔哇?」

这时,无意识抚上阿贝尔脸庞的斯巴鲁,被一脸嫌恶地皱着眉的阿贝尔责备,慌忙松开了手。那一瞬间,他甚至真的怀疑眼前的阿贝尔是不是本尊,不禁冒出冷汗,但深呼吸告诉自己那不可能,让自己冷静下来。

「………」

从上往下看着斯巴鲁叹气的样子,阿贝尔对斯巴鲁的误会感到颇为愤慨。但是,既然他爱怎么误会就怎么误会,不如就利用这一点。阿贝尔暗自盘算着,嘴角一扬,将手滑上斯巴鲁单薄的腹部。

「呜哇?!好冰……干、干嘛突然……」

「你居然问我干嘛,真让人发笑。我们的事还没做完呢。」

「不是,我是说我和你都没有必要再听从这个房间的指示了……」

「──你讨厌吗?」

讨厌。听到这个词,斯巴鲁不由得沉默。理由很简单,他并不讨厌。但是,事到如今再做没有意义的事,无异于承认刚才和亚贝尔做的事很舒服。即使眼前的亚贝尔是假的,他也不愿被看穿这一点。

「也……不是讨厌」

「真是个不坦率的家伙」

「呜哦?!」

虽然很不情愿,但斯巴鲁没法在亚贝尔的注视下撒谎。在他苦恼许久说出这句话后,亚贝尔仿佛早就知道斯巴鲁的答案般,流畅地将手环上斯巴鲁的腰。

「你、突然就…」

「你是喜欢被强硬对待的吧?」

「……真差劲」

就算是梦也好,被人这样看透心思的感觉并不好受。然而,亚贝尔完全不在意斯巴鲁复杂的心情,径自开始摆动腰身。被遗忘的刺激让斯巴鲁的身体逐渐有了反应。

「嗯…呼…嗯……っ……」

「为什么压低声音。这里不是你的梦吗?尽管宣泄你的欲望吧」

「就、就算这里是…我的梦里…我也不想、被你看到、丢人的样子…!」

「──哦?」

听到亚贝尔这句简短的话,斯巴鲁有不祥的预感,正要从遮住脸的手的缝隙中看向亚贝尔的瞬间……

「〜〜ッッ?!」

剧烈的冲击猛然贯穿腹部深处,一瞬间意识几乎飞走。
为什么突然变得这么激烈…斯巴鲁正想出声,但转瞬间亚贝尔的动作已经变成了为了让斯巴鲁舒服的节奏。

「什么、呜嗯?!等、好激烈!?」

「不是说不发出声音吗?」

「你、难道是为了这个才…啊呜?!啊!?啊、啊、好、好厉、住、住手…!」

听到那痛苦般的喘息,亚贝尔的嘴角微微上扬。他知道スバル会作出这种反应,才突然改变了动作。

(——但是,明明是我的梦境,我为什么会这么有感觉)

スバル的内心泛起一丝焦躁,但这丝焦躁很快就被亚贝尔的動作带来的快感覆盖。宛如要抚平他内心的动摇一般,亚贝尔的技巧异常精准,让スバル的意识逐渐变得模糊。

「あっ、あぁっ…!まっ、まって、アベル…っ、いっ、いっちゃ…っ!」

「イくのか?なら俺の顔を見てイけ」

「やっ、あっ、だめっ、見たら…っ」

嫌だと言いつつも、アベルに顔を上げさせられて視線が絡む。快感に蕩け切った表情を間近で見せつけられ、アベルの瞳が熱を帯び、口元には余裕の笑みを浮かべていた。

「ひっ、ぁっ、あっ、やっ…!あっ、アベル、アベルっ!」

「──いい声だ。もっと聞かせろ」

「あっ、やっ、アベルっ、アベルっ…! 」

名前を呼べば呼ぶほどアベルの抽送が激しくなる。スバルはそれが嬉しくもあり、恥ずかしくもあり、でも、一番に感じているのはアベルに求められている喜びだった。

「はあっ、アベルっ、あっ、イっ、イきそ、っ…!イくっ!?」

「…っ、俺もだ。──ッ、スバル…っ!」

アベルの声に重なるように、スバルの肢体がビクンッと跳ねる。アベルもアベルで胎内で熱を吐き出し、二人は揃って荒い息を吐き出した。

(────夢か)

ここまで再現度が高いと、悪夢かはたまた別の何かなのか…訳のわからない体験に、スバルは疲れた心で夢から覚めるのを待つことにした。

そして、覚醒までのわずかな間、スバルはアベルに抱きしめられて待つことにしたのだった。

──そうして、翌朝。

スバルが目を覚ますと、そこは見慣れたスバルの部屋で、今までのことはやはり夢だったんだと、スバルは思う。

(夢…だよな?)

アベルに触れられ、アベルに抱きしめられ、アベルと体を重ねるなんて夢じゃなきゃあり得ない。そう自分に言い聞かせて、スバルは今日は何をしようか、と暢気に考える。

「──スバル、朝だぞ」

「ん、ああ…」

呼びかけられて、まだ夢を見ているのかと思いながら目を覚ましたスバルの視界に映ったのは、いつもの部屋と、いたずらっぽく笑ういつものアベル。まずいことをしたときにアベルがする表情だと、スバルは経験上知っている。

「うはは。おはよう。妙に生々しい夢を見た気分だぜ」

「へえ、どんな夢だ」

「ああ、夢の中で俺、アベルに惚れられててさ」

「ふうん?で、お前はどう答えた?」

「俺も好きって言った。アベルになら傷つけられてもいいって」
それから、スバルはうんうんと頷きながら、

「──最高の夢だった」

「ふうん」

「ああ。俺がアベルに膝枕して、頭撫でてもらって、セックスもして貰えた」

「ほう、そうなのか」
「ああ、まあ現実じゃ絶対にない話だけどな!」

スバルが自嘲気味に笑ってそう言うと、アベルは堪えきれないといったように吹き出した。
何故笑われるのか分からないスバルが首を傾げていると、アベルはゆっくりとスバルとの距離を詰めてくる。

「現実ならどうする?」

「現実だったら?そりゃあ、好きだって言って抱きつく……って」

「好きだ、と言って抱きつけばいい」

「………え?」

アベルの手が、スバルの頭に添えられると、髪をかき上げるように優しく撫でられる。その仕草が、あまりにも優しくて、スバルは自分のことのようにドキドキと心臓を鳴らす。

「もう忘れられないようにしてやる」

「おまえ、まさか…」

スバルの言葉を遮り、アベルは再びスバルと唇を重ねた。それは現実か夢かの境目をわからなくさせるような、強引で、優しいキス。

「──目が覚めたら、ちゃんと俺の名前を呼べ」

「呼ぶわきゃないだろ」

「覚えているさ」

自然と浮かんだ笑みに、スバルははっとする。何でこんな時に俺は笑えてるんだ?そんな自分に呆れつつも、アベルの言葉が信じられないような気持ちで見つめていると、少し悪戯っぽく、少し困ったようにアベルが微笑む。

「──俺も、お前とセックスした夢なら、いくらでも見たい」

その言葉を聞いた途端、スバルは目を覚ました。

───────────────────────────

一人の男が、道路で倒れていた。

車に跳ねられたのだ。酷い有様だった。倒れた衝撃で激しい痛みが走る。喋ることも儘ならず、声にならない声を漏らすことしかできなかった。
霞がかかったように滲む視界の中、真っ先に浮かんだ顔は、やはりあの男の顔で。

(…ああ、最期にアベルに会いたいな)

───────────────────────────

『──ネオテリア帝国 帝城 執務室』

[newpage]

(なんで、俺の部屋じゃなくてアベルの部屋にいるんだろ)

暖かな日差しと鳥の囀りで目を覚ましたスバルは、見慣れない天井を見て夢から覚めたことを悟る。しかし、視界に写る部屋の様子がアベルの私室のソファや机、クローゼットなどで構成されていることに気づき、枕に顔を埋めてため息をついた。

(なんで、アベルの部屋にいるんだ…)

ここがアベルの私室だということはわかっている。スバルが首を回して窓の方を見ると、すぐ側の窓枠には朝日が眩しいほどに差し込んでいた。

「目が…覚めたか」

その声の主はやはりアベルだった。スバルがアベルへ視線を向けると、アベルは何故か複雑そうな表情でスバルを見下ろしていた。

「お前、これがどういう状況か分かっているか」

「どういう状況って…」

怒っているというわけではなさそうだか、どこか含みのある言い方にスバルが首を傾げると、アベルは何かをためらうように口を閉じ、何かを言いかけて、やめた。といったような仕草を見せる。

「なん、だよ。言いてえことははっきり言えよ」

「…今度こそ逃げないと約束しろ」

「は?」

「どうせお前のことだ、また逃げると思ってな」

「はあ…そういうこと。わかったよ。逃げないって約束する」

べつに逃げもする気もなかったからいいけど、なんでそんなに自信がないんだと思いつつ、そのアベルの不本意そうな態度に首を傾げる。アベルは相当スバルに何かを言いにくそうに口を開く。

「──昨夜の事だが」

「ん」

「…すまなかった」

「は?」

「好きだと言われて、嬉しかった。だが、昨日はどう返せばいいかわからんかった。だからと言って、今、貴様に抱かれる自分の姿を想像すると腹が立って、あのような事をしてしまった」

「ちょっと待って、アベル。それって一体どういう…」

「だから、私は…私は貴様のことを……」

言いかけて、アベルは自分の口に手を当てる。そのアベルの様子に、スバルの脳裏にチラつく言葉があった。脳裏に浮かんだ言葉をスバルは急いで打ち消したが、代わりに今度は自身の先程の行動を思い出し「あ」と声が漏れる。

「…………今の、俺の言ったことって」

アベルの反応を見るに、どうやら夢ではなかったようだ。しかし、そうだとしたら、自分の犯した失態の大きさにスバルの顔は一気に赤く染まり上げる。それに気づいたアベルが、しれっと口元を緩ませた。

「自らの口で『好きだ』と言ったであろう。そして『傷つけられてもいい』とも」

「あ、あれは、アベルが俺の妄想で作り出した偽物だと思ってたから…!後、ストレートに好きって言われたのが恥ずかしくなって…それで…ああああ…!」

「存外、面白い男だな。貴様は」

「言うな!忘れろ!」

枕に顔を埋めて足をじたばたさせて抗議するスバルに、アベルはフッと短く息を漏らすと、スバルの項に手を当て口付けた。

「うあ、熱っ…」

「言い訳を聞くのも面倒だ。もう、始めるぞ」

「え?もう?ちょっ、待っ…!」

アベルが強引に腰を押し付けてくるので、スバルは言葉を飲み込んで目を閉じる。
どうせ夢だ。それならいっそ、この現実離れした悪趣味な夢のことを最後まで楽しんでやろう、とスバルはアベルの背中に手を回すのだった。

──キスをしたって、ちっとも気持ちよくない。
意識を手放す直前、スバルはそんなことを考えていた。気持ちよくないのに、嫌でもない。むしろ苦しいし、怖いのに、離れたくないと思ってしまう。
目が覚めたとき、きっとスバルは後悔するだろう。夢の中でまであの男に縋ってしまったと。──なあ、本当にこれは夢なのか?
現実と夢の区別がつかなくなってきたスバルの意識は、そっと、静かに闇の中へ落ちていった。

第 88 章 恋心の先
──スバルとアベルは無事に魔王討伐を果たした。

あれから馬車で国に帰り、アベルに王城まで送られ、そこで別れた。
見送るアベルの姿は、これまでと変わらずスバルの記憶に深く刻まれている。

(アベル、元気にしてるかな)

あれから、何の音沙汰もないアベルにスバルは少なからず落ち込んでいた。いつもはアベルから連絡が来ていたからだ。

そう、スバルとアベルは付き合っている。今から約一ヶ月前、何故かスバルがアベルに告白し、そして何故か了承され、付き合うことになった。

「はあ……」

アベルが作ってくれた仮の部屋で、今日もスバルはベッドに転がって大きなため息をついていた。
何故か、王都にきてからアベルは急に冷たくなった。元々突き放すような態度をとることもあったが、それに輪をかけて忙しく部屋にもあまり帰ってこない。
会う回数も減り、会えたところで最近は碌な言葉を交わせてない。立場が立場だから、元々そういうものだと分かっている。だけど、アベルのことだから、たぶん自分が嫉妬していることに気づいているくせに、わざと見ないふりをしているのだろう。

(ここにいてもいいのかな)

スバルが幼い頃からの知り合いで、今の屋敷の主人であるヴィルヘルムにしても、アベルにしても、誰も彼もがスバルに対して甘い。しかしスバルとて「囚人」という立場に変わりはない。

「……い、た…」

その日もそうだった。スバルはアベルと一緒にいたくてお願いしたのに、いつものように寸前で振り切られてしまい、逃げるように部屋へと戻った。言い忘れた事があったのに、と後悔しながら自室の扉を開けば、スバルの部屋に当然のようにいたアベルに首を傾げた。

「おい、さっきから俺の部屋で何してんだ」

「ベッドを温めておいてやった」

「いやそうじゃないんだが」

スバルのその言葉に、アベルは不満げにスバルを見上げる。いや、勝手に人のベッドで温まっておいて、その顔はなんだ。

「帰ったか」

「…帰ったよ。つーか、何勝手に人のベッドで寝てんの」

「勝手とは心外だ。貴様が俺を待っていると嬉しいだろうと思ってな」

「思ってないよ」

「──今はな」

ああ、だめだ。なんでこいつはこういう恥ずかしいことを平然と言えるんだ。
心臓をギュッと掴まれたような感覚に陥る。そして何も言えずにいると、アベルがこれ見よがしにため息をついた。

「なあ、アベル。どうすれば出してくれる?」

「出してやらん」

「え、なんで?」

「貴様を気に入ったからだ」

「──────は?」

今日初めて聞く言葉のような、いや生まれて初めての感覚でスバルの思考が止まる。

「また、勝手に盛り上がって勝手に萎えてるところ悪いんだが、本物のアベルはもっと不器用で歪んでて根暗でツンデレだ。夢の俺はツンデレ具合が足りなすぎるんだよ」

「はあ?一体何を言って…」

「俺の妄想のアベルって、さ。俺が作った存在なのに俺を好きになるって、めちゃくちゃ都合良くない?」

「──さっきから何を言っている」

スバルの言葉に、アベルの表情がさっと強張る。
しかしスバルはそのことに気づかず、自分の中で出した結論を話続ける。

「俺が世界の為に自分を犠牲にするのも、アベルを守る為なんだって思うとさ、ちょっと救われた気分になるよ」

「スバル」

「まあ、このアベルが偽物でも俺の気持ちが報われることはないけどな」

ようやく笑えた。だが、それはアベルに対しての仮面ではなく、スバル自身の気持ちに折り合いをつけた笑顔。だからこそ、本当はアベルの気持ちも知りたい。現実のアベルに聞いてみたい。そして、それがたとえどんな答えでもいい。
スバルはアベルが自分に優しくしてくれるその理由を、知りたいと思うのだ。

「──俺」

「ん」

「俺、アベルのこと、すき」

「はあ?何故だ」

現実のアベルにも聞いてみたい。どうせ同じように一蹴されるのだろう。それでも、今なら言える。自分からアベルを好きになってしまったと。
スバルのその告白に、しかし、アベルは怒った表情を見せる。自分の全てを肯定してくれたあの人のことを、目の前の男は否定したから。だから、アベルは自身の額に手を当て、スバルを見つめる。

「まさか、自分の妄想に告白しているとはな」

「うわ、ひっでえ言われよう」

「事実だろう。そもそも貴様の妄想の中のアベルが、貴様に優しいのはな──お前が寂しいからだ」

「はは、ずいぶん心を見透かしたこと言うなあ。流石は俺の妄想の中のアベルってとこか」

「──寂しいのだろう」

スバルの言葉など聞いていないと言わんばかりに、アベルが言葉を紡ぐ。その言葉に、図星すぎてスバルは何も言えなくなる。本当に、今のスバルの言葉を聞いていたらこんなことを言うのだろうなという考えが頭の中をよぎるが、それを否定できない。

「…………そうかもな」

「……今度はどうした」

スバルは、アベルの顔を見上げた。アベルは真剣な顔をしていた。

「なあ、アベル」

「なんだ」

「お前、もしかして、俺の夢の中でも俺のこと…」

スバルの質問に、アベルは心底面倒くさそうに顔を顰める。

「──先ほど言ったであろう」

「嫌だ、聞き直させて」

「………」

本当に俺の夢って都合がいいな。スバルはまた嫌なことを言った自覚があるので、アベルが怒るだろうと身構えていると、アベルは呆れた顔をしたあと、スバルの後孔に埋めたままの自身をゆっくりと引き抜いた。
そして、スバルの顔の横に片腕をつき、覆いかぶさるように顔を近づけると、先程よりもずっと近い距離から、スバルの目を覇気のある瞳で見据えて、口元を綺麗に吊り上げて見せた。

「私が、貴様に劣情を抱くわけがないだろう」

「は…?」

「──偽物の分際で、本物の私に恋慕するな」

偽物の分際で。確かに、スバルの前のアベルはスバルの妄想が作り出した偽物だ。
しかし、そう言ったアベルは今までとはまるで表情が違い、嘘を言っているようには見えなかった。そしてスバルは、その言葉に違和感を覚えて、何も言えなくなってしまう。

「きっと私は、それほど貴様に愛を教えられなかったのだろう」

「愛…」

「そうだ。この手を取り、教えてやろう。我が愛を」

「あ、べ……?」

そう言ったアベルの、ほんの少しだけ寂しそうな笑みを見て、スバルはここが夢の中だと確信して認識して、改めて息を飲む。目の前のアベルは、まるで本物のようなテンポで話すのに、こんな優しい目をするはずがない。スバルの記憶の中のアベルは、もっと凶暴で、感情を表に出さない不器用な奴で、こんなにまっすぐに愛を伝えてくるはずがないからだ。だからこそ、スバルは自分の中のアベルのイメージはこの程度なんだと納得させようとした。
しかし、いくら納得させようとしても無駄だった。だって本当に、本物のアベルだったから。
今、自分を組み敷くアベルは、幼少期に何度か遊んだことのある男のことを教えてくれた時も、婚姻の儀の話をしてきた時も、ずっとスバルのことを想って動いていた優しいアベルだった。
それはスバルがアベルと死別して、改めて知ったことだ。

(───ああ、やっぱり俺は)

気持ちを確かめ合った今なら、言える。きっと、あの時からずっと、スバルの中にはこの男がいた。生き別れたアベルと同じ姿をした、全てを肯定してくれる優しい男だけを、スバルはずっと探し続けていたのだ。

「……アベル」

「何だ」

「俺さ、きっとここが夢だってわかってても、お前に優しくされるのは心地いいわ」

そう零せば、アベルは何も言わずにスバルの体を引き寄せた。そして、アベルの逞しい胸に顔を埋めてスバルは思う。夢でもなんでもいい。どうせならこの時間を抱きしめていたいと。
それはアベルに縋りたいだけの弱い自分に都合のいい思考で、これから先幸せなことなど何一つありはしないのだろうと、どこか現実を受け入れ始めている自分に気づいてもいた。
それでも、スバルはアベルの温もりを感じながら目を閉じた。

朝を迎えようとしている。
スバルは目を覚ました。

「…はあ、夢か」

現実に戻ってきたのだ。
そう理解すると、スバルは安堵のため息を漏らす。

「──さて。そろそろ戻りますかね」

体を起こしてベッドの上でぐっと背伸びをする。今日はゆっくり休むと決めたのだから、もう一度寝るのもいいが、変な夢のせいでうっすらとしか眠れなかった。
どうせならもう一度眠りたいが、起きてしまった以上することもない。スバルはボサボサの赤い髪を気だるげに掻き上げながら、そのままベッドから出て水を飲みにキッチンへ向かう。

「──ん、意外と喉乾いてないな」

水を飲もうとコップを手に取ったが、あまり喉が渇いていないことに気づく。それもそのはず、実際にスバルは汗でびっしょりになっていた。高ぶった身体をクールダウンさせるべく、水を一杯飲み干したスバルは、冷たい空気が漂う浴場へと向かう。

浴場に着き、服を脱いで湯船に浸かろうとしたスバルは、そこで自分が夢から覚めていないことに気付いた。

(俺、なんで裸…)

そう。スバルが自分が夢から覚めていないことに気付いたのは、湯船で自分が裸で浮かんでいる姿を見たからだ。
そもそもスバルが自室の風呂場に裸でいることはない。寝る前は確かに服を着ていたし、服を脱いだ記憶がないからだ。しかし、それにしては自分の身体に違和感がある。自分の身体なのに、自分の身体ではないような感覚。スバルはその感覚に覚えがあった。

──二年前、初めてあの書庫で目を覚ました時と同じ感覚。

スバルが手を自分の身体へと滑らせると、指先が凹凸をなぞる。脇腹を伝って、腰の方へ移動すると、腰骨の上に何か硬いモノを感じる。

(……俺の身体、変わってね?)

見た目は何も変わっていない。しかし、知っている自分の身体ではない。スバルはどういうことだと気づいた時にはもう遅かった。体の自由が、奪われていく。
スバルは助けを求めようと必死に口を開こうとするが、声を発せない。段々と目の前がブラックアウトしていく中、最後にスバルが見たのはこちらを見て笑うアベルの顔だった。

「───二人目の始まりだ」

カッ、と視界が真っ白に染まった──

## 3

深夜。ラバーに包まれたスバルの身体が、ぐったりとベッドの上に沈んでいく。

男たちの白い吐息が混じり合い、スバルの首もとを湿らせた。無理やり開かされた両脚の間には男が腰を入れ、時折ひくりと痙攣するスバルの反応を確かめながら、嬲るように最奥を穿つ。

「あっ…ああっ、やめ、ひどっ…」

「やめてほしいのか?」

「〜〜っ…!あっ、あっ、勝手に、動くなって言ってる…!」

「口ではそう言っても、ここは正直だな」

「んぁっ…!そ、そんなのっ…あっ、お前の、所為だろ…っ!」

夜の闇にスバルの掠れた吐息が響く。もう何度果てさせられたのかも分からない。何度も達かされて、もう身体の芯まで溶けてしまいそうだ。けれど、なぜかアベルはスバルにキスをしない。スバルが望めばしてくれる。でも、アベルの方からキスをすることは一切ない。それが不満で、スバルはアベルの唇を塞ぎ、貪るように口付けた。苦しくなって体を離そうとすれば、今度はアベルがそれを許さないとばかりに強く抱き締める。

「ふっ、ぁ…」

「──ん」

引き上げられた腰に、深く、何度も腰が打ち付けられ、スバルの息はひゅ、と掠れて上がる。苦しさに涙が滲んでも、アベルに離す気がないことを悟ったスバルは、大人しくアベルに身を任せる他なかった。

そして、それから一頻りアベルに気持ちよくされた後、スバルは酸欠で頭がぼうっとした状態でベッドに沈んでいた。一方のアベルは、そんなスバルの前で胸元を整えている。どうやら何かを言う訳でもなく着衣を整え、そのまま部屋から出て行くようだ。

「あ、あのさ」

「なんだ」

「……楽しかった?」

「…………。ああ」

アベルは少しの沈黙の後、そう言うと、スバルの方を振り返りもせずに部屋から出て行った。扉が閉まったところを見届けて、スバルははぁ、と息を吐き、仰向けに倒れこんだ。

「…すごい夢だった」

やはり、あれが夢ではないはずがない。あんな男が自分に優しくするはずがないのだ。
そう思うことで、心のどこかで期待してしまっていた自分を守っていた。胸の奥に何かもやもやとしたものを感じつつも、それに蓋をして、スバルは目を閉じた。早く、夢が覚めればいい──。


「──アベル様、失礼いたします」

翌朝、スバルが目を覚ましたのはアベルに無理矢理ベッドから引き摺り出されたからだった。夜の間も抱き枕の様に抱えられて離してもらえず、十分に睡眠が取れたとは言い難いが、ぐっすり眠れたようで身体は軽い。

「どうしたんですか、藪から棒に…」

「貴様の体の芯、冷えすぎだ。何か腹に据えかえることでもあったか?」

「それはこっちの台詞です…」

目の前の光景を思い出しながら、スバルはアベルを軽く睨みつける。アベルはと言えば、スバルの視線に気づいているのかいないのか、何やら楽しそうに紅茶を啜っていた。

「まったく、よくやるよ」

「なにがだ?」

「なにがって…お前、私が誰かわかっててああいうことしてるの?我ながら、よく直視できたよ」

「…………」

スバルの言葉を聞いて、アベルはどこか意味ありげに視線を窓の外へ向ける。こういう時、アベルは何を考えているのか全くわからない。ずっと一緒に居たスバルでもそれは同じで、本当に心の内を明かさない男だと思う。
けれど、この場で感じる居心地の悪さはスバルには耐え難く、なんとかこの空気を変えようと口を開く。

「──それで、俺の隣りに居るってアベルが言った意味だ。答えろよ」

「答えろ、とはまた随分と無体な」

「いいから」

観念したように、アベルは優しくスバルの頭を撫でながら口を開く。

「──俺がお前の隣にいて、何か不満でもあるのか?」

「不満だらけだよ」

スバルの言葉にアベルが目を瞬かせた。スバルは自分の想いが溢れてしまいそうで、喉の奥で言葉を噛み殺す。アベルが言う「隣」と、スバルが思う「隣」の差はきっと、どれだけ考えても埋まらないだろうから。

「お前が俺のために何かをすることは、俺の存在意義を否定してるみたいで……それが、なんていうか、こわいんだよ」

「それに、俺、大事にされるの苦手なんだ。自信がないから相手に合わせるのもしんどいし」

「だから────俺のことは好きに使って。好きに踏みつけにして。そういう関係のほうが、俺は気楽でいいんだ」

「─────」

アベルの気持ちに応えられない。もっと正確に言えば、アベルの好意を無下にすることができない。アベルがスバルのことを好いているのだという自覚はスバルにもある。だが、その好意を受けるのにスバルの障壁は高すぎた。

──どうして