一般来说。人们都说世界只有一个,但也未必一定如此。
并非没有可能,与我们居住的世界相互重叠、又略有不同的世界,存在于另一个空间。
然后——那个世界,俗称为“平行世界”。
※
……睡不着。明明是个如此宁静的夜晚,我却连打个盹都做不到。
从厚窗帘的另一边,传来那些忘却睡眠的人们的嘈杂声。
直到最后的瞬间来临之前,短暂的……狂乱。
传入我耳中的声音无比悲哀而空洞。大家想忘掉一切,拼命喧闹着,这一点我痛切地明白。
我也一样,如果可能的话,想把一切都抛弃、都忘掉。……不,不只是我。大家心里某个角落一定都这么想着。
但是……我们已经走到了无法逃避的地步。已经不能中途下车了,对吧?
交托给我们的,这颗星球的——未来。
“爱丽丝……”
拉开窗帘,望向窗外。
在与萨菲罗斯最终决战之前逗留过的我们最后的休憩之地,金碟乐园没有夜晚。
红、蓝、粉色的彩灯交织成光的轮舞,夜空中绽放着巨大的烟花,陆行鸟不停歇地奔跑。
据说在剩下的七天里——直到陨石直击的那一刻,金碟乐园都不会闭园。
园长说过,一边做着梦一边毁灭,那样也不错。
但是我……我们,还有必须去做的事。
“爱丽丝……”
以烟花为背景,向着那滑行般掠过的小小缆车,我再次呼唤了她的名字。
爱丽丝从我面前消失的前一天夜里,我被敲门声唤醒,在尚未降临一丝恐怖的夜间游乐园里散了步。然后……在那之后。
咚咚……。
忽然,响起了敲门声。我吓了一跳,慌忙转过身去。
(——不、不会吧……)
和那时相同的房间。相同的门。我推开沉重的木门,门轴发出吱呀声。
门那头的她朝我露出蔷薇般可爱的笑容,调皮地邀我去约会。
“克——劳德先生~!”
“哇?!”
突然出现在眼前的玩具猫,把我的思绪拉回了现实。
“……什、什么啊。原来是凯特·西。别吓人好不好。”
我有些不满地瞪着这个前间谍、如今是同伴的、靠远程操作活动的玩具猫型机器人。
“这么晚了,什么事?”
“克劳德先生,不用摆那么可怕的脸嘛。”
凯特一边支支吾吾,一边用他独特腔调的方言说起话来。
“那个啊,明天终于要和萨菲罗斯决战了,对吧?我就在想,克劳德先生会不会紧张得睡不着呢,有点担心呀。”
“用不着你操心。”
“别这么说嘛。我好不容易特意来帮你缓解紧张的。”
“不用了,无所谓。”
“那可不行!队长睡眠不足的话,会影响大家的士气呀。”
凯特硬要把拒绝的我拖去某个地方。
不过,我忽然想到了一件事。这家伙这么强硬的时候,总准没好事,肯定在打什么坏主意。
“喂,里夫。这次又打算搞什么名堂?”
我压低声音叫了“本体”的名字,果然,凯特的动作一下子停住了。
“……哎、哎呀,真拿克劳德先生没办法呀。……我招了。其实是想让您体验一下这次金碟乐园新建游乐设施的试作品……”
“…………哈?”
・
・
结果,我嘴上虽然各种抱怨,还是被凯特带着节奏,带到了昏暗的地下室。
“这种地方会有游乐设施吗?”
我半信半疑地问,可凯特却得意洋洋。
“还没给任何人看过哦。是‘顶级机密’!”
“……”
凯特指着的方向,有一个像是箱子的东西。大概电话亭那么大,勉强能容纳一个人。
“……这、就是这个?”
“没错。名为‘平行世界旅行箱’!”
“……不,那个。”
“能体验不可思议的世界,可是很厉害的东西哦!嘛,还在试制阶段,顺利的话打算做得更大一些。”
“所、所以……不是那个问题。”
“来来来,快进去。只要进到里面就行了。”
“哇!”
凯特骑着的胖莫古利用惊人的力气,让我的身体连抵抗的余地都没有,轻轻松松就被推进了那个可疑的箱子。
“哇——!喂!放我出去!!”
即使我砰砰地砸着关上的门大喊,我的声音也似乎传不到凯特那里。那家伙笑眯眯地摆弄着安装在箱子外面的各种仪表。
“喂,说你呢!这台机器真的不会出人命吧?!”
作为回应,凯特的嘴动了。
“克劳德先生,祝你旅途愉快!那么,慢走~!!!”
然后,那根意味深长的红色拉杆被猛地扳了下去。
“啊啊啊啊……你给我记住,里夫————!!!!”
意识急速远去。狭窄的箱内回荡着我自己的惨叫,吵得要命。
不久,视野变得白浊。在那之中,我仿佛看到了她——爱丽丝最后的微笑。
・
・
咚、咚咚……。
敲门声在我模糊的意识中,格外清晰地回响着。
……咚、咚。
“克劳德,醒了吗?”
令人怀念的声音。
“蒂法……?”
好不容易抬起沉重的眼皮,从似乎是昨天忘了拉上的窗帘缝隙里,刺眼的晨光射了进来,害得我又闭上了眼睛。重新小心翼翼地睁开眼环顾四周,那里是金碟乐园的酒店房间。
昨天那一切是梦吗?可要说是梦,头却又莫名其妙地嗡嗡疼。
推测一下——凯特那家伙,大概是那个试作品失败了吧,于是把在箱子里昏过去的我若无其事地搬到了这里。他肯定打算事后就算我问起也装傻,可没那么容易。我要好好收拾他一顿!
等记忆清晰起来,我一掀被子,猛地坐起身,气势汹汹地打开门……然后哑口无言。
“啊。克、克劳德……。早上好。”
叫醒我的声音的主人——确确实实站在眼前的女性,是我最熟悉的青梅竹马蒂法……可是。
“你、你——这身打扮……”
白色背心配黑色迷你裙。平时总是那副打扮、精神饱满地来迎接我的蒂法,偏偏今天穿着粉色荷叶边连衣裙出现,谁能想象得到?而且她还脸颊泛红,害羞地低着头。
“……怎、怎么了?那个……连衣裙。”
“嘿、奇怪吗?我为了今天这一天,特意订做了这条裙子哦。”
她双手捂着嘴,用湿漉漉的眼睛像求助似的望着我。我虽然有些退缩,却又隐隐约约从她身上感到一种奇妙的违和感。话说回来,要说奇怪,一切都够奇怪的……而就在下一瞬间,我的目光被钉在了一个点上。
没错。该有的东西,那里却没有。也就是,那堪称蒂法象征的丰满……胸部。她衣服白色蕾丝之下的胸口,悲哀的是,与爱丽丝不相上下地……那个,怎么说呢……平坦。
“蒂法……?你,那个,胸……”
“嗯?”
“没、没没没没……没什么!!”
“哎呀,奇怪的克劳德。嘛,算了。我先去大堂那边了哦。”
看着粉色连衣裙翻飞、内八字脚小跑离去的大小姐风蒂法,我不禁感到一种深不见底的诡异。
而数分钟之后,那便真的化为实实在在的恐怖,向我袭来了。
我抱着还在发晕的脑袋来到大堂,差点真的晕倒。
“嘿!小克!早上好!昨晚睡得好吗?宝贝☆”
最先发现我、跟我打招呼的那个黑发马尾辫男人的脸,让我觉得很眼熟。
“文……森特?难道……”
“喂喂,小克。你把我的事忘了?真无情啊,宝贝☆”
背上长着混沌之翼,身后长着加里安兽的尾巴,平时本该戴着枪铠的左手也怪物化了,却毫不在意似的,这个貌似文森特的男人轻快地转着圈跳舞,缠到我身边来。
“你,翅膀什么的露出来了……”
我犹豫着该不该问,但还是战战兢兢地说了出来。
“你说什么呢!我不一直都是这样吗?特意发动极限技去变身,那也太蠢了。
为了可以这样,随时随地想作为怪物打就作为怪物打、想作为人类打就作为人类打,我请人帮我改造了身体——这事我告诉过你吧?连吐息都能轻轻松松喷出来哦,对吧!”
“改、改造身体?……谁给你改的?”
“那当然!是好说话的前同事,宝条君啦!”
听到宝条的名字,文森特非但没有露出一丝痛苦的表情,反而越跳越欢。我对此感到轻微的……不,是严重的头晕。
“可是,因为卢克蕾西娅的事,你……和宝条之间不是发生了很多事吗?为什么还……”
“小卢克?啊,她和我只是普通朋友!喜欢她的人是宝条君哦。
不过啊……宝条君是个纯情派吧?明明喜欢她,却好像怎么也说不出口。你看,宝条君超级木讷对吧?被大姐头气派的小卢克耍得团团转,我看着真是急得不行~。所以,没办法,我就当了他们的恋爱丘比特,帮他们撮合好了。
然后宝条君说无论如何都想谢我,我就让他帮我改造了。这身体啊——超方便的!用混沌之翼一飞冲天♪ 新女友也能立刻手到擒来!大概就这感觉?真的,宝条君品味太好啦!”
“你还是这么轻浮的男人啊。”
伴随着一声低沉的女子嗓音,背后突然出现一股气息。我慌忙回头,与一个站在那里、身着黑衣、打扮活脱是忍者模样的少女四目相对。
“你、你难道是……”
“嘿!我的甜心!这不是尤菲吗!你这丫头真惹人怜爱啊,一大早就赶来见我!”
“蠢货!我跟你这种轻浮的男人没什么可谈的。别这么自来熟地缠着我!”
我还没来得及说什么,从文森特嘴里蹦出的话便证明了这少女竟然就是那个尤菲。嘛,虽然她的脸被黑色头巾遮着,没法看得很清楚。
“喂——喂——小尤菲!差不多也该把你那面罩底下的真面目给我看看了吧~?一定超正点的吧!”
“无礼!按忍者的规矩,忍者向他人暴露真面目是要处极刑的!”
“规矩那种老掉牙的东西,不管它不就好了!我说喂喂喂!”
“啊——!给我站住!你那烂透的性子,看我一刀劈了它!”
“呀——!小尤菲好可怕~!”
(什、什么情况?先是刚才的蒂法,再加上这些家伙的突变……?!)
きゃあきゃあ言いながら逃げ回るヴィンと忍刀片手にそれを追いかけるユフィに囲まれ、気が変になりそうになりかけるのを必死でこらえて、この異常極まる世界について考えてみても、まったくさっぱり分からない。……と、そこへ突然どやどやと数人の足音が響いてきた。
「やあ、相変わらず若い人たちは元気がいいなぁ!」
「バ、ババババ……バレットぉぉぉ───────ー?!!!」
階段を下りてくる集団の先頭の男。その姿は紛れもなくバレットだった。しわ一つない真っ白のシャツをピシッと着こなし、ネクタイまで締めて、おまけに歯を輝かすその爽やかさはっ! 顔と体格が全く同じなだけに、そのギャップは時空を超越した不気味ささえ漂わせている。
「クラウド君、早いじゃないか。いや、私たちが遅かったのかもしれないね。待たせてすまなかったよ」
きらっ!
(うわぁぁぁ────!! いちいち喋った後に歯を輝かせるのはやめてくれっ!!)
などと、俺の心の絶叫など全く気にされることもなく、ロビーに集合したメンバーたちはそれぞれがお互いの姿を当たり前だとでも言うように和気あいあいと雑談など交わしていた。
「クックック……。クラウド君、顔色が悪いようだがどうかしたのかね?」
「ふぇぇ……」
もはや事実を解明する気も失せた俺に、トドメのお声がかかる。
「ワタシの開発した真・風邪薬、その名も『スーパー・エリクシアン・ハイパー・ベータFX』でも試してみるかね? クックック……」
力なく振り向いた先に、よれよれの白衣を着たぼさぼさ頭の科学者が、毒々しい紫色の液体が入ったフラスコを手に、マッドな目つきで怪しげな笑みを浮かべていた。
ともすれば宝条と間違えそうだが、この男がシドらしいということは、ブロンドの髪と無精ひげ、そしてこれだけは変わらないトレードマークのくわえタバコで辛うじて分かる。
これだけ何もかもおかしいと、さすがの俺も悪い夢で済ますことは出来なかった。
考えてみれば、昨日までは全てがまともだったのに、今日の朝からおかしくなったとすれば、昨夜、何かが起こったとしか考えられない。
昨夜……か。そういえば──?!
俺はケットに連れられて、新しいアトラクションとやらの実験台にされたんじゃないか! だとすれば、全ての元凶は……。
「ケット・シー!」
「ナンデショウカ、くらうどサマ」
「うわっ!」
もう何があっても驚かないつもりでいたが、そのネコ型リアル等身アンドロイドを目の当たりにした瞬間は、腰が砕けるかと思った。
「ワタクシニ、ナンノヨウデショウカ?」
無機質な機械音声。訊きなれたあの独特の人情味溢れる方言とは全く逆だ。
「……お、おい。お前本当にケット・シーか?」
「ワタクシ、きゃっと型・すぱい用あんどろいど“ケット・シー”。認識IDコード4989-4649デアリマス」
「……も、いい」
こいつらには何を聞いても無駄だし、言っても分かってはもらえないだろうと悟ったとき、俺の足は無意識のうちにあの地下室へと向かっていた。
「どこへ行かれるのですか?クラウド」
心配そうな顔で追いすがってくるお嬢ティファを振り切って、ずんずん歩いていく。ちなみに、レッド・サーティーンは何故かペンギンだったが、あえて突っ込もうとは思わなかった……。
「やれやれ。全く冗談じゃない。こんなアトラクションは心臓に悪いな」
文句のひとつも言いたくなるだろう。誰だって、こんなみょうちくりんな『パラレルワールド』なんて見たくないだろう……ん?
『パラレルワールド』──自分のいる世界に重なるようにして存在する、もう一つの極めて似通った世界。
いつかどこかで読んだSF小説の一説が不意に脳裏をよぎった。
そういえばこのアトラクションの名前も『パラレルワールド・とらべるぼっくす』だったな。……てことは、仲間たちの分身がいるのは、ここがパラレルワールドだからか?
だとすると、当然この俺の分身も……。
どんっ!
せっかく考えがまとまりかけたというのに、強い衝撃がそれを中断する。
「いったーい!」
「今度は何だ……×××~~~~ッ?!!!」
身体にぶち当たってきた何かに抗議しようとして、俺はその場で……白くなった。
「あっれ~? クラりんが二人?」
「どういうことだ、これは」
異変に気付き、ヴィンたちがどやどやと集まってきても、俺は立ち直ることが出来ないでいた。だって……そうだろ?
自分の目の前で自分に瓜二つの法衣姿のヤツが、じゅうたんの上で女座りし、口元に拳を当てた状態で、うるうる瞳を潤ませながらふるふる震えつつ、俺を見上げてるのを目の当たりにしたら…………立ち直れという方が無理だ。絶対。
「まァ。……あなた、どなた?」
どうやら、相手も自分そっくりな人物が目の前にいることにやっと気づいたらしく、不思議そうに目をしばたたかせている。
「この世界のクラウドが“女”だったとは……」
何気に呻いた俺だったが、次の瞬間もう一人の俺から発せられた言葉。
「やーだ! アタシ、心は女だけど身体はまだ……オ・ト・コ、なんだからぁ! いやん、もぉっ! ヲトメの口からこんなこと言わせないで。恥ずかしいわン」
刹那。目の前に、すうっと黒い幕が下りてきて……覚えているのは、そこまでだった。
・
・
熱い──身体が、熱い。
頭が、重い……痛い。
俺は悪夢を見た後に、決まってこうなることを知っていた。
そして寝覚めの悪い、最悪の朝を迎えることも。
そおっとまぶたを開ける。心配そうに覗き込む、人の顔。
──ティファ? ユフィ? それとも……エアリス?
「ほーんと、びっくりしちゃった。見れば見るほどアタシにそっくりなんだもん」
「どわっ!」
「きゃん!」
まじまじと俺の顔を覗き込んでいたオカマのクラウドが、小さな悲鳴を上げて飛び退る。
「急に起き上がらないでよぉ! アタシ、とっても怖がりなんだからぁ!」
──どうやら悪夢はまだ続いているらしい。俺はふるふるクラウドを見て確信し、深い、深~いため息を吐いた。
「ご、ごめんなさい。あなたのことはとっても気になるけど、わたくしたち、今はとっても急いでいますの」
横からティファ嬢が遠慮がちに割って入る。
「急いでる……って?」
「大事な、大切な──避けられない、決戦」
決戦……そうか。こいつらが俺たちとほぼ同じ時間を辿っているのだとすれば、これから向かうところは……戦わなきゃならない相手は。
「ここは飛空艇の中……か?それにしちゃあ、やけに暗いな」
「飛空艇?」
素っ頓狂な声を上げて、顔を見合わせるティファ嬢とオカマの俺。
「それって空飛ぶ……」
「そうだけど?」
「空だって? 冗談じゃありませんよ!」
俺たちの会話を聞きつけて割り込んできたのは、マッドサイエンティスト風シド。青ざめた顔を引きつらせている。
「これはワタシの発明した地底戦車『ハッピー♪ 土竜くらっしゅZ』ですっ!
あんな空飛ぶガラクタと一緒にしないで頂きたいっ!」
「とかナントカ言っちゃって、ホントはシドっち、高所恐怖症じゃん!」
「ななな、何を言うのだヴィンセント! ワタシを侮辱すると、許しませんよ!」
ひょっこり現れた陽気な変態ヴィンを追っかけて、シドはどたばたと船内を駆けずり回り、ティファたちは呆然と事の成り行きを見守っていた。
(ホントにこんなんでセフィロスの元まで辿りつけるのだろうか……?)
ふとそんな疑問が脳裏をよぎったが、もうあまり深く考えないことにした。
「と、ところで……やっぱり倒す相手はセフィロス──」
恐る恐る、尋ねてみる。もしかしてあのセフィロスもとんでもない性格になっているのだろうか。得体の知れない恐怖を、少なからず感じる。
「もちろん、セフィロス……」
「──様を刺し殺した、残虐非道の悪の女王、エアリス=ゲインズブール!!!」
「だああああッ!!!!」
「そうっ! エアリス! あの女だけは許しませんわ!」
勢い込んで細腕でガッツポーズをとる、オカマの俺。
「──ちょ、ちょっと待て! 誰が、誰を、刺し殺したって?!」
ベッドから落ちかけた俺は辛うじて体勢を立て直し、引きつった顔を皆に向けた。
「だからっ! アタシの仕えていた神殿の最高位の巫女・セフィロス様を、あの悪魔のような女エアリスが……村雨で、貫いて……ううっ!」
オカマの俺が感極まって泣きじゃくる。……とーでもいいが、この男、神官なのかよ。
それに、セフィロスが巫女ってことは……お、女なのか?(……怖い。怖すぎるぞ)
「エアリスを倒さなければ、後七日であいつが白マテリアを使って呼び寄せた『ホーリー』が、この惑星を消滅させてしまいます。セフィロス様がエアリスの毒牙にかかったのは、それを阻止しようと黒マテリアを使って『メテオ』を呼ぶ祈りを捧げている間の、あっという間の出来事でした……」
「セフィ、イケてるオンナだったのに……」
「許さぬ、エアリス! 拙者がこの手で必ず引導を渡してくれようぞ!」
「極悪でマッドな科学者、ガスト=ファレミスの娘なのです。あの女、エアリスは。
だからジェノバ種の最後の生き残りであるセフィロス様が邪魔だったのですよ」
「一度この『ハッピー♪ 土竜くらっしゅZ』に乗せてあげたかったですよ……」
「せふぃろすノ願イ……せふぃろすノ祈リ。ワレワレガ必ズ叶エルヨウ、いんぷっとサレテオリマス」
俺たちが話しているところに、いつの間にか他のメンバーも集まってきて口々に喋り始め、俺はまた、頭を抱えてうずくまるハメになった。
……と。待てよ? ……それなら。……この世界では、エアリスは。
──まだ、生きているってことじゃないか!
どくん。
胸が、高鳴る。
生きているんだ、エアリスが……!
──もし、そうなら。
逢いたい。
お嬢様で貧乳のティファ、陽気でナンパな変態ヴィンセント、忍モード全開のユフィ、爽やかナイスミドルのバレット、マッドでサイコな高所恐怖症のシド、リアル等身ネコ型アンドロイドのケット・シー、何故かペンギンのレッド・サーティーン……そして、認めたくはないが、カマ乙女の俺とどうやら死んだらしい巫女のセフィロス。
これだけのキワモノを目の当たりにしたんだ、鬼が出よーが蛇が出ようが、今さら驚くものかっ! ……だから、逢いたい。例えどんな姿でも性格でも、構わない。
生きていれば。そう──生きてさえいれば。
(エアリス……!)
ずっと後悔していたことを、伝えられるんだ。
……叶わぬ願いと分かっていても、決めていた。
もう一度、彼女の顔を見ることが出来るなら。俺は──この気持ちを伝えたい。
メンバーは同じはずなのに何故か緊張感に欠ける面々に向かって、俺は言った。
「……なぁ、俺も連れて行ってくれないか? ──“エアリス”の、元へ」
・
・
「オーホホホホ!! 性懲りもなく来たね、クズの集まり共めが!!!」
女王様ルックに身を包み、黒の皮手袋に薔薇の棘をあしらったムチをしならせ、笑い声も高らかに俺たちの前に出現した、巨乳の女。
「でえええええええええっ……?!!!」
「出たわね、悪の女王・エアリスっ!」
「あいにくボクはケバいネーチャンはシュミじゃないんでね!」
「わ、わ、わ、わたくしもあなたは許せないですっ!」
「覚悟めされよ、外道!」
「この右手のバルカンが火を吹きますよ!」
「世界で最後のマッドサイエンティスト、ドクター・シドの特性爆弾──受けてみよ!」
「えありす消去ぷろぐらむ、せっと完了シマシタ」
この状況にすっかり打ちのめされてしまっている俺を尻目に、周りはなんだか大いに盛り上がっている。
パラレルワールドではこれが正常な最終決戦のカタチなのだろうが……。
「哦呵呵呵呵! 荷莉毁灭这个星球,也只是时间问题了哟♪」
「呜啊呜啊呜啊……」
「哎呀,那边那个长得像克劳德的可爱小弟弟。你也是来接受我爱的鞭子的洗礼的吗?」
啪——!!!
我目瞪口呆地看着一边放声大笑一边挥舞鞭子的爱丽丝,就像在看什么异形生物一样。
(——不、不对! 我想见的,不是这位君临于邪恶女王之位的爱丽丝! 绝不是……不是!)
「来吧,跪下! 你们这些虫子们!!」
(我所深爱的爱丽丝……是更、更楚楚动人、纯洁善良、温柔体贴的……!)
「哦呵呵呵呵! 觉悟吧!!!」 啪——!!!
「各位,要上了哦! 吃我一招,『陆行鸟零式』!!!」
「没用没用没用! 没用的!! 哦——呵呵呵呵呵呵呵呵呵呵!!!!」
(这、这样、这样的……)
脑海中,感情与理性无止境地交错、盘旋、翻涌……
「这样的世界……! 我——不——要——啊——————!!!」
就在我喊出声的同时,巨大的矛盾相互碰撞,一切开始回归混沌的漩涡。
我犹如置身梦境,在记忆的海洋中缓缓漂流,迷迷糊糊地感觉意识被波浪吞没……
·
·
「……喂,克劳德先生! 你给我清醒点!」
「…………呜、呃……」
头疼得像要裂开一样。这里是……?
「克劳德先生,没事吧?!」
「哇!凯特·西!」
「哎呀,真是抱歉啊。看来这东西调整得还不够好呢」
一脸歉意地凑过来看我脸的,毫无疑问就是那只可爱的猫型机器人凯特·西本人,这让我莫名感到怀念。
「哈哈……凯特……算了,这种恶趣味的游乐项目我可再也不想体验了」
「是吗?」
「是啊。在一个和我们世界很像的世界里,我们的翻版一个个性格变得古怪,心脏受不了……」
「什么?你说的那个……我们很像的人是啥意思?」
凯特用疑惑的语气反问我的抱怨。我也歪着头,
「你看,这个箱子——『平行世界旅行箱』对吧?」
「是啊。是一个能通过全息影像体验宇宙空间、过去和虚拟未来的游乐项目。……不过,奇怪啊。我还没把各个世界的人物设定输入到程序里呢」
「……咦?那、那这么说……我去过的那个世界是——————!!!」
※
认为这个广阔宇宙中只存在一个世界,那是大错特错。
有时候,会有一个世界仿佛依偎着我们居住的世界,存在于某处。
那个世界通常被称为『平行世界』。
而且。通往那里的入口,说不定就在你身边不远的地方呢。
-完-
欢迎来到平行世界!
パラレルワールドへようこそ!
如今说起来都有些不好意思,这是我写的第一篇二次创作短篇小说。题材是FF7。回想起来,我“喜欢平行世界”的起点可能就在这里。请注意角色崩坏。然后,请用温暖的目光看待……。