湿度が高くなってきたバブルヘルメットの中から赤色灯に染まった低い天上を見上げる。大陸棚の淵に潜航しておよそ十時間。『コーン。コーン』という忌々しいソナー音が聴音機に接続されたマイクから響いてくる。
「はぁ……。はぁ……」
二人乗り用の潜航艇は生命維持と各種配管やタンクに支配され、内部スペースは無いに等しい。そんな艇内に拘束されている上、体にぴったりと張り付いた黒光りする特殊ゴム製のパイロットスーツと頭をすっぽりと覆う透明な球形のバブルヘルメットによって閉所の中の閉所に閉じ込められているせいで息苦しさが増して仕方ない。
戦時急造兵器であるこの潜航艇は魚雷二本と潜航艇の艇首に設置された爆薬により敵艦を簡単に海の藻屑に出来る代物であったが、設計の不備か、勤労動員された学生が作るせいか長時間の作動中に動力バッテリーから薬液が漏れだし、そのせいで毒ガスが発生してしまうのだ。
それが海上であれば換気することで事なきを得るが、潜航中であればそうもいかない。当初は液漏れを改善しようとしていたようだが戦局がその時間を許さず、早急な実戦配備が求められた結果、液漏れを直すのではなく代案として防護服とバブルヘルメットを着用することで乗組員を保護することになったのだが……。
「暑いし、ゴム臭い……」
透明なヘルメットの中で頭を傾けるとぽたぽたと玉の汗がネックシールへ落ちていく。一滴も水に触っていないはずなのにヘルメット内の髪は濡れぼそり、肌に張り付いてきて気持ち悪い。
いや、気持ち悪いのはそれだけではない。皮膚や呼吸器に毒ガスが触れない様に有害な空気を完全にシャットアウトするパイロットスーツとバブルヘルメットを着込んでいるためそもそもが物理的に世界と隔絶されてしまっている。
そのため顔を拭えないどころかグローブやブーツの底に汗が溜まってしまい、指を動かせばぐちょぐちょと不快な感触が伝わってきた。
その上、透明とは言えど十時間も頭部を覆うヘルメットを装着しちると苛立ちが募ってくる。それに背中に背負ったバックパックからゴム臭く、湿度が高まってきた空気を吸っているのだ。ストレスが溜まらない方がおかしい。
もっともヘルメットを外したら毒ガスによって中毒死は避けられないし、何より特殊な固定方法が取られているため一人ではヘルメットを外せないのだ。
「先輩……」
その時、ヘルメットに内蔵されたインカムがノイズ交じりに私の名前を告げる。それと同時に潜航艇の操縦席に座る飛行学校の後輩――アカリ・スナダ一等兵が透明なヘルメット越しに私を振り返ってきた。
私は彼女の一期上の先輩であり、この潜航艇の艇長でもある。そんな私が苛立ってどうすると自分を戒めるために大きく濁りつつあるエアを吸い込む。
「(シュコー)ごめんね。不安がらせちゃって」
彼女とは軍に来る前まで近所の幼馴染であり、私達の進んだ飛行学校においても仲良くしていた。
あの頃――アカリちゃんが飛行学校に入学した頃はは一緒に戦闘機乗りを目指そうと誓いあっていたのだが、戦況の悪化(表向きは戦線の整理)により訓練中の学生を繰り上げ卒業させて前線に赴かせるようになり、ついには学生だけでなく練習機まで前線に送られるようになってしまった結果、飛行学校なのに飛行機がないという事態に直面してしまった。
そこで軍上層部は飛行学校の学生を“有効活用”するため潜水艦に搭載して作戦海域に運搬でき、なおかつ飛行機のように操縦桿によって水中翼を動作できる潜航艇を開発した。
その結果、大空を飛ぶことを夢見ていた私達は今、敵の駆逐艦に追われて六十メートルの海底に鎮座していた。
「別にそんな……。それよりあたしが進路を誤ったから駆逐艦に気づかれちゃって……。もう少しで敵艦を攻撃出来たのに――」
「それは駆逐艦の存在に気づかなかった私の失敗よ。気にしないで」
潜航艇には聴音機がついているものの、それは外の音が聞こえるだけの代物で、索敵は艇長用の潜望鏡が一本あるのみだ。
私達は潜水艦に搭載されて戦闘海域に進出したものの、索敵ミスにより攻撃を敵駆逐艦に気取られてしまったため、こうして海底で敵を一度やり過ごそうとしていたのだが――。
「でも……。もう潜航限界時間のはずですよね」
敵の攻撃を受けて十時間。この潜航艇のバッテリーは最長で十二時間であると教えられていたが、戦時急造故にそれより前にバッテリーが上がってしまうことも十分考えられるし、何よりバックパックにつなげられた潜航艇の空気タンクを見るとすでに残圧系がレッドゾーンに突入していた。
「先輩。あたし、お国のために死ぬのは怖くありません。でも、こんな海の底で、酸素を求めて苦しみながら死ぬのは嫌なんです」
「アカリちゃん……」
華々しく戦える航空機のパイロットに志願したものの、配属されたのは海の底を這うように進む潜航艇。百歩譲って潜航艇をよしとすれば母艦から出撃したら帰還出来ないものの敵艦と刺し違えることのできるのでお国のために戦うことができる。
だが現状、酸素切れに怯えながら海底に鎮座したまま。これでは死にきれない。
しかし焦って動き出せばスクリュー音を探知した駆逐艦が爆雷を投射してくることだろう。そうなれば攻撃にしろ、攻撃を注視して母艦に帰投するにしろ敵の洗礼を受けて本当に何も出来ずに死ぬことになる。それだけは嫌だ。
――ダメだ。こんな暗い気持ではアカリちゃんも不安がってしまう。私は一つ息をついて気分を入れ替える事にした。
「はぁ(シュコー)大丈夫よ。敵がソナーを打ってるけど、それは私達の居場所が分からない証拠よ。もう少しで諦めて離れるわ。そうなれば再度の攻撃のチャンスなんだから」
「先輩……」
「ちょっと気分を変えましょ。おいで」
アカリちゃんの座る操縦席の背もたれを倒してあげると生命維持装置であるバックパックから艇内の空気タンクに接続されたホースが絡まない様に注意しつつ身を返してくる。
「そっとね。バックパックが壁に当たった音を聞かれるとまずいからね」
「はい」
おずおずとアカリちゃんが身体を重ねて来る。それに私も背もたれを限界まで倒し、仰向けになって彼女を迎える。
「アカリちゃん……」
「先輩……」
ゴム同士の擦れ合うギチギチとした音が響いたはずだが、硬質なバブルヘルメットによってインカムを通した呼吸音以外何も聞こえない。
だが聴音機に接続されたマイクから相変わらず『コーン。コーン』という不気味なソナー音が響いてくる。
大丈夫。見つかっていないんだから。
ネックシールから伸びる聴音機への接続コードを引き抜く。すると本当に耳にはアカリちゃんと私の吐息しか聞こえてこない。
「先輩……」
という呟きと共に透明なヘルメット越しに潤んだ瞳が私を見返してくる。それにアソコが熱くなるのを自覚しつつ彼女の肢体をまさぐる。
ゴムに包まれているものの、まるで第二の皮膚のような手触りに手が止まらなくなる。
「せ、せんぱい」
彼女の背中に背負われたボンベから腰へ、そしてお尻へと手が伸びる。それにアカリちゃんはゴムに覆われた私の乳房をやさしく、吸うように揉んでくれる。
ゴム越しに伝わる感覚は直接触れられるよりも敏感に快感を私に運んで来て秘所を濡らしていく。
「先輩のおっぱい、すごいです。指が沈んじゃいそうです。んふ」
「アカリちゃんのお尻も、すごいよ。あぅ」
アカリちゃんの指が乳首をなぞる。ゾクゾクする感触に熱い吐息がバブルヘルメットを曇らせた。そのお返しに彼女のお尻の穴の周りをなぞってあげると電流が流れたように彼女は身を震わせた。
「ふふ。アカリちゃんのお尻がビクビク震えてすごくえっちぃ」
「ん、あ、うっ。先輩だって、スーツ越しなのに乳首が立ってるの分かるくらいです、よ」
アカリちゃんの指先が乳房を離れ、お腹をなぞり、そして割れ目の上をこする。
「あっ、んっ……あっ、ああっ……くっ、んっ……」
「先輩の我慢してる顔、いいですね。ヘルメットのせいで、音は聞こえませんが、ん、ぐちょぐちょになってるんじゃないんですか? んふ」
快楽のツボをなぞられ、脊髄に甘い電流が流れる。彼女の指摘通り愛液が止めどなく垂れていることだろう。
それに応えるようにお尻側から彼女の下の口に指を這わせると「ッあ、んッ」と可愛らしい悲鳴をあげた。
「せん、ぱい、んんっひあっ……やあぁ」
悩まし気な叫びに指先を小刻みに動かすと空気を求める魚のように彼女の口がパクパクと動く。
「だ、だめ、せん、く、はぁはぁ。く、くるしいです」
「ご、ごめん」
空気の流入量の調整ができないため、息を整えるために指を止めると、今度はアカリちゃんが私の秘所を攻撃してきた。
「はぁはぁ(シュコーシュコー)お返し、です」
スーツ越しにクリトリスを責め上げられ、体がエビぞりになる。
「あっっ、ああッ!」
だんだん酸素の消費量が増え、苦しさがましてくる。だがそれと共に押し寄せて来る快感に窒息感に寄ってしまう。それはアカリちゃんも同じらしく、苦しさに顔を歪ませながらも腰を振って来た。
「先輩気持ちいい、感じる、興奮しちゃう、駄目ぇ、イキそう、そこイイっ、もっとぉ!」
「私、も! そこ、もっと擦ってぇ。あ、あん、んふッ」
互いに一つになるように体を押し付けるが、それをゴムのスーツが阻害する。それでも互いを感じようと唇を重ねようとするが、『カツン』と透明なヘルメット同士が擦れれるだけでもどかしい。
「せんぱい、も、もうだめです。イっちゃいそう」
「私も、一緒に、イこう」
二人して相手の秘所をかき混ぜるように激しく求めあい、ついに――。
「んああああッ」
高まった快感が爆発した。ビクリと震えあがった体がいつにない開放感を得る。
もう長時間潜水艇に閉じ込められた不快感などない。あるのは白く染まった世界。
だがその時、絶頂の衝撃でのけ反ったアカリちゃんのバックパックが艇内の配管にぶつかり、ガゴンと大きな音をたてる。
「――え?」
快感から一転。二人して顔を青くする。いや、大丈夫。これくらいの音、なんてことは――。
そう思いながら急いで外していた聴音機にマイクを接続する。すると先ほどと変わらぬ『コーン』という精神を逆撫でする音が聞こえてきて、逆に安堵する。この分だと気づかれていないかも……。
ドンッドンッ
この花火を打ち上げるような音は――!
「ば、爆雷!? 気づかれた!?」
「う、うそ!? そんな――」
透明なヘルメット越しに絶望の涙を浮かべるアカリちゃん。だがそれよりも早く訓練通りに聴音機からマイクを引き抜く。そうしなければ爆雷の爆発音で鼓膜が破けてしまうからだ。
「先輩。ご、ごめんなさい。あ、あたしのせいで――」
「一瞬だけだったから闇雲に攻撃してくるだけよ。すぐに収まるから。それより対ショック姿勢!」
対ショック姿勢、といっても完全に二人で体を重ねているせいでそれも満足に叶わない。
今出来るのは互いに強く抱きしめあって神様に祈る事しかできなかった。
と、その時バブルヘルメットをつけているというのに爆発音が聞こえてきた。それと共に潜航艇が激しく揺さぶられ、思わず悲鳴があがる。
それも一発だけでは無い。二発、三発とそれが連続して響き、そのたびに体が浮き上がるほどの衝撃が襲ってくる。
それと共に潜航艇内に設置された各種メーターのガラスレンズが砕け、配管と配管の継ぎ目から液体がもれだす。
「きゃあ! せ、先輩! 浸水が!!」
「大丈夫。バルブを閉めて! それで応急処置が――」
狭苦しい艇内で互いに体を壁にぶつけながら緩んだバルブを閉め直して浸水を食い止める。これくらいの浸水ならまだ平気だろう。
そう安堵しかけた瞬間、一番の爆発が潜航艇を襲った。
「呀啊啊啊」
「呀啊啊啊」
身体被上下左右剧烈摇晃,我们不由自主地抱在一起,伏在椅子上。不,不这样做的话,根本无法在剧烈的震动中支撑住身体。
与此同时,潜艇开始倾斜下沉。
「怎、怎么回事!? 损伤报告!」
「呃、那个——」
明里酱正趴在我身上,我几乎看不清仪表。于是我扶住她的头盔,撑起上半身,发现两个快要坏掉的仪表指针正在剧烈摆动。
一个是储存浮力用空气的气瓶数值正急速归零,另一个是深度计的数值在飞速增加。
「怎么会!?」
明明应该停在大陆架边缘才对——!? 不,是刚才的冲击让潜艇移动了,正在向大陆架下沉!?
「明里酱! 全速前进! 边吹除压载水箱边紧急上浮!」
「但那样会被敌人发现吧!?」
「有这些深水炸弹的声音,声呐用不了! 不趁现在上浮就再也浮不上去了!」
「明、明白了!」
贴在操纵席上的明里酱操作着控制杆,将操纵杆拉到底。这样一来,战斗机般抬起的不是机首而是艇首,就能上升了。那样的话,即使不排出作为压载物注入的海水,应该也能浮起来。
如果能趁机攻击敌舰的话——!
「不会吧!? 电、电机不动了!!」
「怎么会!?」
明里酱拼命操作着仪器,但毫无反应。只有深度计的数值在不断增加。
「前辈! 这到底是怎么回事!?」
「没事的,没事的」
透过气泡头盔,我能看到她眼中噙着泪水。对此我只能说着“没事的”,心里只能祈求深度计快点停下。
但残酷的是,深度计的指针正逼近潜航极限。
这艘潜艇的最大潜航深度是一百五十米。虽然这是留有安全余量的数字,可能还能再潜一点,但再这样下去,被压溃是不可避免的。
当意识到如同倒计时般逼近的“死亡”时,我失禁了,身体从核心深处开始颤抖。
「咿」
一同盯着深度计的明里酱也脸色发青,从耳机里传来她牙齿打颤的声音和带着哭腔的声音。
不要不要。不要被压死。快停下来! 停下啊!!
终于,深度计的指针突破了一百五十。
「不、不要! 不要啊啊啊啊」
明里酱的不安比我早一点爆发。多亏了这个,我没有哭喊出来,但也错过了绝望的时机。
明里酱想从这狭窄的棺材里逃出去,从操纵席转向我,把我推倒。没错,这艘潜艇的出口只有艇长席挪开后露出的舱口和艇长席正上方的舱口两处,要逃出去必须到艇长席来。
但在狭窄的艇内,如果我不先从舱口出去,明里酱就无法脱身。
「前辈! 让开! 快点!!」
「冷静点! 现在打开舱口,只会被海水压扁!」
「可是! 可是!!」
在绝望的争执中,被水压挤压的管道崩飞了一颗铆钉。
它像子弹一样锐利地划破空气,击中燃油表并将其粉碎。如果那东西打中我们的话——!
「趴下,明里酱!」
「诶?」
我抱着明里酱,仰面倒在艇长席上,尽可能压低她的身体。
这时我才注意到,被压力压垮的管道漏出的海水和燃油已经积到了腰部的高度。虽然头埋进了污水里,但幸好只是弄脏了头盔,并无大碍。
这是第一次感谢这身不舒服的紧身服。
「前辈! 救救我!」
面对她脸上浮现的拼命恳求,我正犹豫该如何回应,突然,侧面管道像水枪一样,海水猛烈地喷向她透明的头盔。
「呀啊!? 这、这是什么!?」
「明里酱! 压低身体! 不然脱落的铆钉会——」
为了躲避水流,明里酱反射性地抬起了腰。
就在这时,新的铆钉像子弹一样飞射出来。
「呃啊——咕呃」
一根铆钉穿透了橡胶制的紧身服,从腹部涌出的鲜血染红了我的衣服。与此同时,伴随着“啪啦”一声破碎音,保护她头部的气泡头盔的一部分碎裂了。
「不、不要! 怎么会——! 咳呃」
为了防止外部空气进入而加压的头盔,空气正急速泄漏。明里酱试图用手捂住,但口中却吐出红色的液体,弄脏了透明的头盔。
「明里酱!」
而且,腹部伤口流出的血让她的身体摇晃,缓缓倒下。
「明里酱! 振作点! 振作点!!」
「前、前辈,肚子,好烫」
「没事的,别担心!」
但这艘潜艇上没有医疗用品,无法止血。
面对最坏的情况,眼前一片空白。我唯一能做的,就是尽量按住她破裂的头盔,不让空气再泄漏出去。
但即使按住破裂的头盔,也无法保持气密,加压空气一旦泄漏,从潜艇电池泄漏的有毒气体就会侵袭明里酱。
「痛、痛苦。呼吸——呼哧呼哧。不、不要。不想死! 呼哧呼哧,无法,呼吸! 不要啊啊啊。救命! 救命啊啊啊。呃、呕呃呃」
那里没有抱着与敌人同归于尽的觉悟的士兵的脸。只有一个被铆钉刺穿内脏的疼痛和毒气的痛苦折磨着、呕吐着粉色液体的少女。她的呕吐物无处可逃,只能积在头盔里,她差点被自己的呕吐物溺死。
「咕、咕噜,苦。呼哧呼哧,前、前辈……」
「明里酱!? 明里酱!!」
「前辈……喜欢,你——」
之后无论我怎么摇晃明里酱,她都没有回应。
「不会吧……」
深度计已经指向两百,潜艇随时可能被压溃。事到如今,我也要和明里酱一起——
但伴随着“咚”的一声冲击音,深度计的指针停住了。幸运的是,似乎降落在了某个海渊的底部。不,是不幸吧。
「诶? 难道要一直这样到空气耗尽吗!?」
本应瞬间被压扁死去的未来改变了。
而且,由于深度稳定,铆钉也不会像子弹一样袭击我,艇内压力勉强维持住了,进水也停在了腰部的位置。
我完全失去了瞬间死亡的可能性。
「不、不要啊啊啊!!」
在我独自存在的气泡头盔里,悲鸣回荡着。为了勉强维持精神平衡,我反射性地将麦克风连接到声呐上,听到了头顶传来的螺旋桨声。从这唯一与外界相连的地方传来的声音让我松了口气,但那螺旋桨声也渐渐远去。
「骗人。沉、沉没吧! 我就在这里! 求你了,干脆地沉没吧! 喂!!」
但无情的是,驱逐舰驶离了。是燃料不足,还是认为之前的攻击已经击沉了我们?
就这样,我被独自留在这片广阔的海洋中。
然后,只能独自等待死亡。
不断涌来的恐惧让我牙齿打颤,又失禁了。
我一定会像明里酱一样挣扎痛苦地死去吧。但因为没有吸入毒气,那份痛苦也会更长久。讨厌。不要不要……! 已经没有出发时那种赴死的觉悟了。
「谁、谁来……。呼哧呼哧。痛、痛苦……。空气……。哈啊哈啊。呃、救、救……呼哧呼哧」
我紧贴着逐渐变冷的明里酱,在痛苦中挣扎。
残压计已经指向零,无声却雄辩地宣告着没有新鲜空气了。
尽管如此,为了吸入哪怕一点空气,我在头盔里徒劳地动着嘴,抓挠着覆盖颈部的颈封。
但眼泪、唾液和汗水四溅,我勉强维持着意识。
「谁……来……」
特殊潜航艇的悲剧
特殊潜航艇の悲劇
看到Yabatani En酱在宇宙中漂流的插图,心想真想为它写篇短篇小说,但又顾虑着版权问题。正这么想着打扫房间时,翻出了《终战的劳伦斯》,重读之下发现里面竟写着这样一段。真是……怎么会变成这样呢……