第四部 #1 日常的另一面
第四部 #1 日常の裏側
作为便器机器人被使用,我已经习惯了。用嘴含住熟识男性的阴茎,把尿液喝干。有时,下腹部的人工性器也会被使用。
那很快乐,很美味,也很舒服。
即便如此,被熟人使用,果然还是有些不同。气氛会变得僵硬。会紧张。不仅是我,使用的一方也一样。把以前作为同事正常相处的人当作便器来使用,这种倒错的情境。背德感与好奇心,刺激的体验。
因此,来到这里的RBC职员大多会选择我。
(摘自正文)
让各位久等了。终于,最终章开始了。
我想R-18/R-18G要素会较为克制,但剩下的篇幅已经不多了,若能慢慢陪伴到最后,我将不胜荣幸。
それでも、顔見知りに使われるのは、やはり少し違う。空気が硬くなる。緊張する。それは、私だけではなく、使う側も同じだ。以前は同僚として普通に接していた相手を便器として使うという倒錯的な状況。背徳感と好奇心、刺激的な体験。
そんなわけで、ここにやってくるRBC職員の多くが、私を選ぶ。
――だけど。
(……それにしても頻度、多くない?)
そう思う私の胸元から、定型の自動音声が流れる。
『かしこまりました。便器ロボット412号、ご使用可能です。』
内心とは関係なく、音声は従順だった。
三浦医師は、いつものように、たどたどしい手つきでパンツをおろし、ペニスを取り出す。その亀頭部にそっとキスをしてあげると、みるみる大きくなり――黄金色の液体が迸り出る。
時々、彼は私の顔や胸におしっこをかけることがある。いわゆる「ぶっかけ」という性癖の持ち主なのだが、まだ早い時間だからか、この時は控えてくれた。まあ、私は402号さんじゃないので「別にかまわないわよ」って言ってあるのだけど。
使用後、三浦医師は胸元のパネルを確認しながら小声でささやいた。
「412号さん……ありがとうございます。問題ないです」
取ってつけたような一言が、メンテナンスを装った言い訳のように聞こえる。
私は無言のまま、笑顔だけを向ける。
胸元のスピーカーが、代わりに告げる。
『ご利用ありがとうございました。評価ボタンを押してください。』
三浦医師は、迷うことなく〇を押した。
パネルに結果が表示される。
《412号:評価〇》
彼が立ち去ると同時に、共有チャットが点滅した。
402号 《412号さん、白衣の常連さん、今日も来ましたね》
377号 《熱心な方ですよね…もしかしてファンかしら?》
413号 《412号さん、すごいです。ファンがついているんですね!》
414号 《……ちょっと憧れます》
彼女たちには、三浦医師がRBCの担当医であることは分からない。白衣を着た、よく来る利用者。それくらいに見えているはずだ。
私は、少し迷ってから返した。
412号 《たまたまじゃないですか?ほら、白衣って目立つから》
402号 《そういうことにしておきます》
377号 《ええ。そういうことにしておきましょう》
413号 《あたしも、いつか常連さんに選んでもらえる便器になりたいです》
414号 《選んでもらえると、嬉しいですよね》
チャットに流れる会話を眺めながら、私は小さく目を伏せた。
三浦医師は、なぜ頻繁に訪れるのか。
贖罪のつもり?
担当医としての確認?
それとも、「私を人間に戻す」という研究と関係があるのかも?
いや、デリカシーのない人だから、何も考えてないってこともあり得るかも?
(まあ、ああいう人だし……今はあまり追及しないことにしておきましょうか)
* * * * * * *
午前中は、そのまま慌ただしく過ぎた。
377号さんは、さすがベテランらしく落ち着いている。
402号さんは、さっきの件をもう笑い話にしている。
413号さんは、相変わらず評価を気にしながらも、すっかり入口側の便器として馴染んでいる。
414号さんは、最初よりもずっと表情が柔らかくなった。
昼前、利用者が途切れた短い時間に、414号さんがチャットを送ってきた。
414号 《やっぱり、まだ少し迷います》
誰もすぐには返さなかった。
重い話にしたくない。
でも、軽く流していい話でもない。
私は言葉を選んだ。
412号 《戻るか進むか、急いで決める必要はないですよ》
414号 《はい。ここに来るのは楽しいです。でも、本当に戻れなくなるのは、まだ想像がつかなくて》
377号 《それで普通です》
402号 《体験なんだから、迷うために来てると思えばいいのよ》
413号 《あたしは、不可逆にしてよかったって思ってます。でも、414号さんが同じじゃなくてもいいと思います》
千晶さんの言葉は、思ったより落ち着いていた。
以前なら、きっと「すごく幸せですよ」と真っ直ぐに言っただろう。もちろん、それも本音だ。でも今の彼女は、それを他人に押しつけないくらいには、413号としての日常に慣れている。
私は少し嬉しくなった。
414号 《ありがとうございます。今日は、最後まで楽しんでみます》
412号 《それで十分ですよ》
そこで、また入口の扉が開いた。
413号さんの自動音声が流れる。
『いらっしゃいませ。便器ロボット413号、ご使用可能です。』
足音が増える。会話は自然に途切れ、全員がそれぞれの役目へ戻っていく。
悩みも、雑談も、愚痴も、笑い話も。
利用者が来れば、一度そこで止まる。
そしてまた、途切れた時間に続きが始まる。
それが、この場所の日常だった。
* * * * * * *
昼過ぎになって、また三浦医師がやってきた。
「412号さん、午後の状態を確認します」
(……午後の状態?)
私は心の中で、首をかしげた。
朝。
午前。
午後。
確認が丁寧すぎる。
『かしこまりました。便器ロボット412号、ご使用可能です。』
それでも、自動音声は、やはり従順だった。
使用後、三浦医師はまた私のパネルを確認し、少しだけ頷いた。
「問題ありませんね。夜間モード前に、また来ます。」
(もう一度、来るのね……)
今度はさすがに、チャットで402号さんがすぐ反応した。
402号 《白衣の人、夜間モード前にも来るそうです》
377号 《本当に熱心な方ですね》
413号 《412号さん、すごい……》
414号 《そんなに選ばれることもあるんですね》
412号 《たまたまです……真ん中の位置がお好きなのでしょう》
402号 《はいはい》
377号 《そういうことにしておきましょう》
私は返事を止めた。
これ以上返すと、余計にからかわれる気がしたからだ。
* * * * * * *
やがて夜が近づき、照明の色が少し変わり始める。
それぞれの供用内容も、昼間とは少し違ったものになる。
414号さんには、負担の少ない設定が選ばれていた。
377号さんと402号さんは慣れたものだ。
413号さんは、夜間モードになるとますます嬉しそうになる。
もちろん、彼女たちはその設定が裏で調整されていることを知らない。
414号さんに負担の少ない利用者ロボットだけが割り当てられていることも、413号さんには彼女の好みに合った言葉がけをする利用者が多く回されていることも、377号さんと402号さんにはベテラン向けの少し癖のある利用者が混ぜられていることも。
彼女たちにとっては、あくまで駅の公衆トイレに来る様々な利用者だ。
私は、その仕組みを知りながら、自分自身も412号として使われ、合間に業務用モニターを確認し、RBCの管理部に必要な状況報告を行い、誰かのチャットに返事をした。
それは忙しい。
少し恥ずかしい。
時々、困る。
けれど、嫌ではなかった。
私はこの列の一体でありながら、同時に彼女たちを見守る側でもある。便器ロボットとして使われながら、便器ロボットたちの日常を支えている。
自分でも、変な仕事だと思う。
でも、たぶん私は、この仕事を嫌いではない。
* * * * * * *
終電後、トイレの入口が閉じられた。
――という音が、施設内に流れる。
彼女たちには、本物の駅で終電が過ぎ、トイレが閉じられたように聞こえているはずだ。清掃員と整備員が入り、床と壁、仕切り板、評価ボタンが洗浄される。
私たちも一体ずつ点検を受ける。
顔、口腔、人工性器、排液系統、乳房ユニット、固定部。
整備が終わると、私たちは朝と逆の順番でラックから外された。
固定具が開く。
接続が外される。
整備員の腕に支えられ、一体ずつ搬送箱へ戻されていく。
本来、この箱は施設の秘密を守るためのものだ。ここが本物の駅ではなく、RBCの敷地内に設けられた没入型施設であること。その事実を、彼女たちに悟らせないために、搬入と搬出はすべて箱の中で行われる。
もちろん、彼女たちはその理由を知らない。彼女たちにとっては、箱に入れられて運ばれることもまた、「便器として扱われる」体験の一部だった。
402号 《箱に入れられるの、最初は変な感じだったけど、今はけっこう好きかも》
377号 《備品として片づけられている感じがありますね》
413号 《分かります! あたしも、運ばれてる間、すごく便器っぽくて好きです》
414号 《ちょっと分かる気がします……》
私はその会話を思い出しながら、再び箱の中へ収められた。
厚い内壁。
暗い視界。
身体を動かす余地のない狭さ。もっとも、私にはもう、動かせる腕も脚もない。箱の中でできることは、顔を少し動かすことと、目を閉じることくらいだった。
蓋が閉じられる前に、私は入口側へ視線を向けた。
413号さん――千晶さんの箱は用意されていなかった。
代わりに、整備員が彼女の固定具を確認し、夜間待機用の補助接続を行っている。
千晶さんは、ここで一晩を過ごしたいと強く希望していたのだった。
駅の公衆トイレの入口で、誰も来ない夜を、便器ロボットとして待ち続けたい。
朝になってまた最初の利用者を迎えたい。
いかにも千晶さんらしい、と私は思う。
きっと彼女は今、誰もいない通路を見つめながら、胸を高鳴らせているのだろう。
本物の駅のトイレで、一晩中据え付けられたまま過ごしていると思いながら。
それが演出だとしても、その喜びは、彼女にとって本物だ。
一方で、414号さんはこの後、自宅へ送り届けられる。彼女はまだ体験段階だ。今日一日、便器ロボットとして過ごした後、明日からはまた人間としての生活に戻る。その落差も含めて、彼女は今、自分の気持ちを確かめている。
377号さんと402号さんは、RBC内に用意された宿泊施設へ運ばれる。そこでメイドロボットや執事ロボットの介助を受けながら、人間としての時間を過ごす。
私も、ユノやアルフが待つRBC貴賓室に運ばれる。
読書や映画鑑賞を楽しんだり、少量であれば食事を摂ったりお酒を飲んだりすることだってできる。身体は便器ロボットのままでも、そこでは人間として振舞い、人間として扱われる。それもまた、RBCの大切なケアの一つだった。
便器として扱われる時間。
人間として扱われる時間。
その両方がなければ、私たちの日常は続かない。
(まあ、千晶さんは……例外よね……)
箱の蓋が、ゆっくりと閉じられていく。
視界が狭くなる直前、私はもう一度だけ413号さんの方を見た。
入口側に残された彼女の顔は、どこか誇らしげに見えた。
きっと今夜の彼女は、幸せなのだろう。
私はそのことに、少しだけ安心した。
自宅へ戻る者。
宿泊施設で人間として休む者。
そして、便器としてそこに残る者。
それぞれ違う形で、一日は終わっていく。
私は412号として、今日もその日常の中にいた。
使われ、見守り、少し困って、少し笑う。
そしてまた、次の供用日を待つ。
箱の蓋が閉じた。
暗闇の中で、私は静かに目を閉じた。
* * * * * * *
次回予告「完全機械化、その2」